昨年から食品偽装問題・事件が絶え間なく発生します。

 最近では、飛騨牛偽装、そして鰻産地偽装。

 ここまでくると、食品業界は偽装の上に成り立っている。と思わざるを得ません・・・

 なんとも、偽装問題そのものもが疑わしく感じてしまうのですですが、
嘘はいけません。嘘は。

 「嘘は泥棒のはじまり」


そういうことで、それ以上でも、それ以外でもありません。
ルールを明確にして、ルール違反に対しての罰則を決めておけばよいまで。でも、そのルールが、非常に曖昧だったのが、食品業界だった。


 とはいえ、

「なぜ、ルール違反(=偽装)をするのか?」

を考えてみたいと思います。

 と、考えるまでもなく、

「偽装をすることにメリットがあるから。」


では、そのメリットは何か?

それも、考えるまでもなく、

「お金=利益」


 偽装した方が、利益がとれるから偽装する訳です。

「原料高騰で、偽装しなければ会社が倒産してしまうから致し方なかった」


 という責任転嫁な言い訳をする人もいるようですが、
経営環境リスクへの対処を怠った、もしくはできなかった経営の失敗でしかないわけです。

 偽装はしてはならないと思っていても、お金の魔力に取りつかれ、偽装してしまう。 

 偽装してもいいや、偽装してもバレナイという雰囲気が食品業界にはあるのでしょうね。

 偽装を許さない業界は当然ながら厳しいルールがあるのですよね。
たとえば証券業界も銀行業界、一般企業でも上場している企業であれば、監査法人が経営を監視。
一応そういうことになっていますが、最近はその監査法人すら不正を働くようですが・・・


 犯罪抑止効果としての厳罰化には、議論があるところですが
いずれにせよ、罰則が厳しいと、

 偽装をして得られるメリット < 偽装がバレて被るデメリット

という、経済合理性に基づき偽装をする企業は多くならないのです。
そういうことです。

 


 




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