Office IME2007に堪忍袋の緒が切れてATOKに乗り換え、ATOKの戦略について考える。
 というお話。

 使えないのはわかっていたのですが、
 OFFICE2007をインストールしてから、勝手にOFFICE IME2007にされていました。

 でもこれまで、まぁ我慢しきれる範囲内と自分のなかで自己完結していました。

 きっかけは、「窓の杜」の入力ストレスだった。

 フリーソフトの展開に際するマーケティング手法を検討することになり、
 そういうことで、世の中のフリーソフトダウンロードサイト調査に取りかかり、
 まずは、ベクターと窓の杜の状況をチェックしていたわけです。

 調べたことを資料をまとめていた訳で、何度も「窓の杜」と入力する必要がありました。

 「まどのもり」と入れると「窓の森」となるのです。文節は[窓の][森]です。
 まぁ、最初はしょうがないかと思い、「森」は「杜」に変換するわけです。

 が、しかし、次、同じように「まどのもり」と入れると、このお馬鹿なIME2007は、
またしても、「窓の森」と変換するわけです。仕方ないから、森を、杜に変更しようとスペースキーを押すわけです。すると、杜が、選択肢の下の方にあるのです。1回じゃまだ学習しないのかなぁとまぁ、まだ良いのです。3回目、キレました。杜は森となり、変換しようにも、杜が選択肢の下のままなのです。

 思えば、Office IME2007 にしてからそんな事ばっかりだったことが鮮明に思い出されるのです。なんで今の今まで我慢して使っていたのだろう。自分が腹立たしくなるわけです。

 さて、Office IME2007 を辞めるとなると、まぁ選択肢としては、MS IMEに戻すか、ジャストシステムのATOKとなるわけです。

 2万円近くお金払ってまではどうしたものかと思ったら、こんなのがありました。

 月々300円の定額制サービス。2008年9月から開始されていました。
しかも、30日の試用版あり。小生のような状態に陥った人の為のサービスじゃないですか。早速、インストール。

 最初に入力した文字列は当然「まどのもり」

結果はもちろん、

 「窓の杜」一発表示!!!


こうですよ。こうでなくちゃいけません。その他も大変賢い。

 ATOKに変えて気づいてしまったのです。
Office IME2007を使用していたとき、どれだけ文字入力が非効率だったか。
ということを。どれだけ、無駄な時間を浪費していたか、といことを。

 ATOKに、それぐらい感動しました。いやぁ、何でもっと早く変えなかったのか。
いや、でも、月額300円定額制というのが無かったら、MS IME にしていたことと思われます。という意味では、ジャストシステムのマーケティングの勝利ということか。まんまと術中にはまってしまいました。

 それにしても、パッケージソフトが売れていないのでしょうね。ジャストシステムも大きな戦略転換の必要があったのでしょう。そしてジャストシステム社内でも、相当な議論があったことと思われます。

 結局のところ、現段階で定額制300円がどの程度広がっているのかはわかりませんが、
目先のDL版、パッケージ版ATOKの販売売り上げよりも、価格を一気に下げ、新規顧客獲得が中長期的に有効と最終的に判断したのでしょう。それもATOKに商品力があるからこその販売戦略。

 ジャストシステムの回し者のようなエントリーになってしまいましたが、
ともあれ、あっぱれATOK。がんばれATOK。ということ。もうすぐATOK2009もリリースされます。
 

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