桑田氏早稲田大学院合格、
 今後、私立大学の有名人争奪がトレンドになりそうな予感というお話。

桑田氏が早大大学院に合格
1月28日19時9分配信 時事通信
 かつてプロ野球巨人のエースとして活躍し、昨年現役を引退した桑田真澄氏(40)が28日、早大大学院スポーツ科学研究科に合格した。合格したのは同科修士課程1年制のトップスポーツマネジメントコースで、スポーツビジネスを学ぶ。
 桑田氏は大阪・PL学園高時代、チームメートだった清原和博氏とともに甲子園を沸かせた。当初は早大進学を希望していたが、ドラフト会議で巨人に1位指名されてプロ入り。米大リーグのパイレーツを最後に昨春、現役を退いた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2009012800831 

 
 そりゃ、受験することが決まってメディアが注目していたわけです。
早稲田側も不合格にするわけがないのです。これで不合格となったら・・・ 

 と書くと、大学側は合格前提で面接したような書き方ですが、
元々勉強好き、もちろん、桑田さんの事だから今回の受験に対して相当の準備をしたはず。
桑田さんが桑田さんでなくとも、合格していたはずです。
それが、桑田さんなわけですから、合格して当然といえば当然ですよね。

 今春の入学式で、尊敬している桑田さんと同級生になれる可能性が!
キャンパスで偶然会える可能性があるということなのです。
自分も無事入学が出来るよう、色々頑張らねば。

 
 それはさておき、桑田さんが入学するのは、
 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科

 一方、自分が合格しているのは、

 早稲田大学 大学院商学研究科
 専門職学位課程ビジネス専攻マネジメント専修(夜間主)
 (早稲田大学ビジネススクール) 

 というのが正式名称。いわゆる、MBAがとれる大学院で、専門職大学院。

 専門職大学院とは、
 平成15年度に文部科学省肝いりで創設された「専門職大学院」という制度下の大学院。
 文科省のHPには以下のような説明がされています。

専門職大学院について
 専門職大学院は、科学技術の進展や社会・経済のグローバル化に伴う、社会的・国際的に活躍できる高度専門職業人養成へのニーズの高まりに対応するため、高度専門職業人の養成に目的を特化した課程として、平成15年度に創設されました。特徴としては、理論と実務を架橋した教育を行うことを基本としつつ、1少人数教育、双方向的・多方向的な授業、事例研究、現地調査などの実践的な教育方法をとること、2研究指導や論文審査は必須としないこと、3実務家教員を一定割合置くことなどを制度上定めています。(http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senmonshoku/index.htm

 いずれも、積極的に社会人を受け入れてもらえるようになっている。

 まぁ、制度自体は、学部卒でそのまま大学院にいくよりも、社会人を経験をしてからの方が専門的な研究ができる。それはすなわち、一応、専門性の高い人材育成は、国の利益につながるという事が建前なのでしょうが、それは卒業していく人次第。

 それよりも、むしろ少子高齢化社会で、学校経営的には、社会人まで間口を広げないと経営が成り立たない。という事も大きいのでしょう。目先のメリットが大きいのは断然後者。そうした力が働いて国を動かし制度化した。
 真相はしりませんが、ともあれ、この制度のおかげで働きながらMBA取得の道が開けているので感謝している次第。

 そう、少子高齢化なので、学校の経営破綻というニュースもちらほら流れる昨今。今後、ますます学生獲得競争が進むことになるのは確実。箱根駅伝は学生獲得には最高の広告になるらしいですね。スポーツで名前を売るは常套手段。

 早稲田大学は、全国各地、海外にと傘下の学校を増やしています。そういえば、立命館グループの岐阜商業の引き受けというのもその一環とみてよいでしょうね。

 強いところ、つまりブランド力がすでにある学校は、着々と手を打っているわけですが、ブランド力がないところは、苦戦する、ジリ貧となるという単純な構図。

 そうなると、スポーツでも名前を売れない、ブランド力もないという学校は、著名人や芸能人に社会人入学してもらうことでの、広告効果を狙ってくるでしょうね。
 
 そうなると、必ず行き過ぎが起こり、賄賂的なお金が動き、形式的な受験や、非常にグレーな単位認定などの不正が発覚する大学が出てくるのも予想されるところ。本末転倒ですが。

 そんなことが起きれば、社会人枠の見直しなどという議論も出てくるでしょう。そうなると、せっかく間口が広がったのにも逆戻り、狭き門、高きハードルなんてことになってしまうと、自分のような人間は、合格出来なくなるのです。著名人を使ったブランディングは、それはそれとしても、問題が起きてしまうことが無いよう祈るばかり。そんなところ。

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