いやはや、強気な発売延期決定ですね、スクエニさん。というお話。
先週、関わっている企業、発売を待ちわびているファンにとって衝撃的なニュースがあった。それは、ドラクエ?の発売延期の発表。
スクウェア・エニックス、
不具合で「ドラクエIX」発売を4カ月延期
2009年02月13日
スクウェア・エニックスは2009年2月12日、ニンテンドーDS専用ソフト「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の発売日を、当初予定の3月28日から7月11日に延期すると発表した。開発中のソフトウエアに重大な不具合が判明、改修・検証に十分な期間が必要と判断したという。
星空の守り人」はロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの最新作。希望小売価格は5695円。すでに公式サイトも立ちあがっていた。
スクウェア・エニックスは同日、2009年3月期連結業績予想を下方修正。売上高予想を前期比9.8%減の1330億円に、最終利益予想を51.1%減の45億円に引き下げた。ドラクエIXの発売延期も大きな要因としている
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20090213/1023707/
ドラクエシリーズは、?以降やっていない自分も、密かにドラクエ?は買おうかと思案していました。これが、wiiやプレステでの発売だったら買う気持ちは無かったのですが、DSで発売ということだったので買おうかと思っていたのです。
家庭に1台ではなく、1人1台を目指している任天堂にとって、このドラクエ?により、さらなるDSユーザー拡大は間違いないところですね。PS、PSP派も、ドラクエはやりたいということで、購入するでしょうし、ドラクエの第一世代は30代。この層は、ゲームから離れている人も多くいるのでしょうが、自分のように、「久しぶりにドラクエやってみるか」と思い、購入を検討している人も確実に相当数存在するでしょうからね。
そんな、DS+ドラクエという現ゲーム業界においてこれ以上ない花火も、スクエニの嘘か本当か判らない「ソフトウェアの不具合」を理由に発売延期。
「ドラクエIX」発売延期の理由は
「油断していた」と和田社長
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/12/news121.html
本当ですかね?発売延期の常習犯ですからねぇ、ドラクエシリーズは。ま、嘘ではないのでしょうけれど、真意は他にありそうな感じがしますねぇ。
そういえば、セブンイレブンをはじめ、小売店は、必死に予約をとっていましたよね。なんせ、500万本は確実といわれているビッグタイトルですからね。昨日、セブンイレブンの店頭からは、ドラクエ?のノボリも撤去されていました。
もし、本当にこの期におよんで不具合が大量に見つかり、それに対処するのに3ヶ月もかかるのであれば、ゲームソフト制作会社として、どうなの?と思わざるを得ませんし、そもそも、作っている人たちが、こんなギリギリになるまで判らないわけないでしょ?間に合わない事くらい、もっと前から判っていたでしょ?それをギリギリまで隠していたってことじゃないですか?って勘ぐりたくなりますよね。これって。
制作現場は判っていた、でも経営的にはギリギリまで発表を遅らせた。遅らせた方がメリットがあるから。それは、必死で予約をかき集めていた小売店に迷惑をかけてでも、延期した方がメリットがあった。延期によりスクエニ側の損害が大きければ、社運をかけて発売日に間に合わせるはず。となると、スクエニの確信犯的発売延期の真意はドコにあるのだろう?と考えるわけです。
以下、勝手な妄想。
スクエニとしては、延期することにより、1)会社業績的に都合がよい。もしくは、2)ドラクエ?は延期するほど売れる。のどちらかの理由がないと延期出来ないはず。
1)については、利益の先送りですからね。来期の業績が担保されるようなものだから、今期の業績を下方修正しても、来期にしたほうが経営的・株価的にもよいでしょうね。いずれにせよ発売するのですから、延期による株価下落も限定的でしょう。そしてまた、2)につても、多くの小売店に多大なる迷惑をかけても、問題無いと判断していますね。例えばセブンイレブン。
セブンイレブン全店を動かしておいて、延期なんぞしたら、他社であれば、金輪際の取引停止になりますよ。スクエニ以外だったら。でもスクエニだから許される。セブンイレブンとしても、ここでキレて、取引しないのと、延期を甘受するとを比較すれば、ドラクエは確実に売れる商品、スクエニ的にはセブンイレブンで扱ってもらわなくたって販売本数は特に変わらない、となり、セブンイレブンも後者を選ばざるをえないところでしょう。
待ちわびているファンも、延期といわれれば、為す術無し、ドラクエの代替は無いので仕方なく受け入れてしまいますよね。
むしろ、発売まで3ヶ月をきるくらいから、各専門メディアも盛り上がり、ファンも盛り上がり、ドラクエへの期待度は高まる。その良い頃合いで、一旦延期。それでも、販売本数は変わらないと試算したのでしょう。
強者の論理炸裂といったところでしょうか。良いですね絶対的な商品を持つメーカーは。
いかなる状況でも売り上げに影響がない、むしろ延期したことでまだ期待と話題を盛り上げ、むしろ販売本数は増えるかも。と、まぁそんな算段でしょうか?
さらに、7月も延期して、2009年の年末商戦に先送りも大いにありえますね。そして、伝説へ。ってな感じですかね。
なんともまとまりのない文章になってしまいましたが、現場で一生懸命、制作に従事している人たちは、ドラクエ9を一日でも早くファンに届けたい思いなのでしょうが、なんともスクエニの経営スタンスに疑問を感じちゃいますよね。発売日を何度も延期なんてありえない。普通なら。普通じゃないドラクエというビッグタイトルを持ってしまうと普通の感覚は無くなってしまうのですかね?
※関連記事探していたらこんなの見つけました。
来年出る大作が相当ヤバイことになってるらしい
http://anond.hatelabo.jp/20081218020708
あぁ、やっぱりそうなのか・・・
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