D2C藤田社長が非常勤講師講義を勤めていただいているITマーケティング。
 本日は、ゲストスピーカーをお迎えした講義。

 ゲストスピーカーは 織田 浩一氏。
 「Ad Innovator 広告の近未来」というブログを書いていて、広告業界ではとても有名な方であります。「テレビCM崩壊」という本の訳者といった方が良いかもしれませんね。

 で、お話いただいたお題は、

 〜アメリカのITマーケティング最新事情〜
 対話になったマーケティング

 冒頭、「マーケティングの進化を15分で」というお話があったのですが、本当にシンプルでわかりやすい内容だったので、その話の流れだけ記載しておきます。

 その昔、マーケティングは対話だった
 ↓
 19世紀、産業革命が起こる
 ↓
 大量生産〜大量流通〜大量販売
 ↓
 広告メディアの変化
 ↓
 マスマーケティングの確立
 ↓
 画一化からの逃避
 ↓
 多メディア化
 ↓
 TVチャンネル細分化
 ↓
 ライフスタイル毎マーケティング
 ↓ 
 インターネットの商用化
 ↓
 メディア環境の変化
 ↓
 消費者のメディア化
 ↓
 マーケティングは対話になった。

 織田さんは、各所で講演会などをされているとあって、非常に話が上手い。上記もアカデミックな部分も織り交ぜ、非常にスムーズな展開。

 ライフスタイル毎のマーケティングの部分で、欧米のコカコーラの商品ラインナップの話があったのですがね、日本とは比にならないほど、商品ラインナップが充実している。

 例えば、



 ※米国のコカコーラHPから拝借してきました。
http://www.coca-cola.com/

 「日本じゃみたことありましぇーん」というラインナップ。左はライム味、右はブラック味(??)なんだそりゃ?他にもブラックチェリーバニラ味って、到底、日本じゃ受け入れられそうもない商品もあります。

 それはさておき、歴史のお話は、その後のITマーケティングの布石であり、特に、消費者がメディアとなった今、旧来型の手法、考え方ではマーケティングは成り立たないというWEBマーケティングの本質的なところを、お話をアメリカの事例を織り交ぜながら解説いただきました。

 いわゆる、ターゲティング広告やCGMの事なのですね。日本でも進んでいますが、ビジネスベースでWEB広告屋さんやWEBマーケティング屋さんに営業の方から説明を受けても、本質は解らないでしょうね。だって、ネット上の広告営業をしている人は、本質的なことを説明する必然性がないでしょうから、お客さんに説明もしないでしょうからね。


 本質を知らず表面的に理解し、流れにのっては自分が今どういう立ち位置にいるのかが見えなくなり、踊らされてしまいます。気をつけないと。

 講義の後半は、日本でも話題にあがったアメリカ大統領選挙におけるオバマ陣営のネットの活用について。facebookやtwitterの活用、iphoneアプリの事など、さすがはシアトル在住。そしてその道の専門化。とても勉強になりました。

 国の違いはあるものの、日本の選挙では到底考えられないような事実ばかり。日本も、選挙活動におけるネットの活用、そして電子投票が実現すれば、飛躍的に投票率もあがり、そして、テレビ報道なんぞに影響されず、今よりずっと民主的な国になるでしょうにね。

 今の政治家先生たちの多くは未知な領域(選挙活動でのネット活用)は怖いのでしょうし、もしそれが認可されたら、選挙で勝てないと思っているのでしょうね。

 それにしても、織田さんのような方と、出会えるというのも、MBAで学ぶメリットかもしれません。通常の仕事では、早々には出会えないし、多分、会おうとする事もないでしょうから。

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