内田先生の競争戦略研究(=異業種格闘技のお勉強)。
今回のテーマは「iPod VS ウォークマン」


「何故、iPodは成功したのか?」
「何故、ソニーは、アップルに追いつけないのか?」

という課題について議論したわけです。
こういう解ってそうで、解っていない、
簡単そうでシンプルなケースほど奥深いです。


iPodが発売されたのが2001年、約10年がたつのですね。
まずは、iPodの発売当時のテレビCMを確認。
(from google VIDEO)

このCMを見ての通り、「自分の音楽ライブラリーを持ち出す」というコンセプトでの商品プロモーションです。

マックへの漠然としたあこがれを持っている人にとっては、
パソコンはウィンドウズだけど、音楽プレイヤーくらいはマックなんて言う
ミーハーな購買意欲もあったと思われるのですが、

それまでのCDやMDウォークマンは、せいぜい20曲程度ですから、
CDやMDの入れ替えをしないといけなかった訳で、それが当たり前だったのですが、iPodが出て、持っているCDを全部突っ込んでおけるという
これまで考えもしなかった事を実現出来ることになり、ブレイクしました。


それはそれとして、このiPodがもたらした地殻変動は、
それまでの音楽流通構造(楽曲、レーベル、小売店、AV機器)をiPodを通じて、Appleが楽曲の価格支配権を抑えてしまった事なのです。


何故そのような事件に発展したのかというと、iPodが単に音楽を聴く為のディバイスとしてだけでなく、itune(ituneMusicStore) + ipod として展開し、音楽流通を抑えてしまったからなのです。


HDD音楽プレイヤーへの参入が遅れたソニーもここまでは予想していなかったと思われます。


バリューチェーンを整理して、iPodの発売前後における音楽流通を整理してみると解りやすいです。


今後、ソニーはどうすべきか?という議論もしましたが、対iPodについては、妙案は出てきませんでした。

自分は、ソニー主導で、業界の権利関係をまとめ上げ、邦楽洋楽問わず、定額で聞き放題サービスをナップスターと構築すれば、勝てると思うのですけどね。

ちなみに、自分はiPodは使っていません。
本ブログでも再三書き綴っていますが、ナップスター派だからです。


授業で初めて知る言葉があったので忘れないように書いておきます。
NIH症候群。

NIH症候群 - Wikipedia

これは、気をつけなければいけないですね。

そんなところです。

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発売当時は1000曲持ち運べるでしたが、現在は40000曲ですよ。
容量が約10年で40倍。
ナップスターに対応するならすぐ買うのですけどね・・・

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