金曜日のマーケティング事例研究の後半は元ミツカン社長の徳永先生なのですが、組織とオペレーションの授業でオオゼキの分析をしていると話をした際に、先生から勧められた1冊の本を読んでみました。

「買うまでもないから、貸して上げる」と言って貸してもらったのですけど、これは買う価値がある1冊でした。

その1冊はこれ。

パブリックスの「奇跡」―顧客満足度全米NO.1企業の「当たり前」の経営術パブリックスの「奇跡」―顧客満足度全米NO.1企業の「当たり前」の経営術
著者:太田 美和子
販売元:PHP研究所
発売日:2006-07
おすすめ度:4.0
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「パブリックス」知りませんでした。
アメリカのフロリダを本拠地にアメリカ南部を中心に展開するスーパーマーケットです。全米小売業ランキング2008年度では15位、2009年のスーパーマーケットランキングでは7位にランキングしている企業です。

2008年度全米小売業ランキング(英語・PDF) 

  Publix - Wikipedia, the free encyclopedia

買収を伴わず、しかも全米展開しているわけでもない、地方スーパーが驚異的な成長と強さを誇っているのです。

内容はというと、何故、パブリックスは成長しているのか?という事を創業から現在までを紐解くケーススタディに成っています。

強さの源泉は、徹底した顧客満足度追求の経営姿勢が、従業員に浸透しているのです。いわゆる、「強い現場力」というものです。

オオゼキと.非常に類似しています。というか、強いサービス業というのは国を問わず共通して、強い現場力を持っていると言うことと、

企業が巨大化しても、その現場力は維持できるという事実はとても勉強になりました。

企業規模が拡大すると、良い組織風土や企業文化が薄れてしまい衰退する企業は多い訳ですが、パブリックスは2008年度で店舗数約1000店、売上約2.4兆円、従業員14万超にまで成長している企業です。

ちなみに、パブリックスが最も大切にしていることは、

「きれいな店」「品揃え」「接客」

これだけ。

これだけを現場で徹底して2兆円を超えるスーパーになっているのですから驚異的です。その仕組や取組の事が書かれている1冊です。読みやすい本で、2時間程度で読みきれます。

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