再建問題に揺れる日本航空ですが、以下みたいなニュースが出てしまう所をみると、現行体制で再建するのは極めて難しいように感じてしまいます。

JAL現役スッチーがブチ切れた - livedoor ニュース

 サービス業の要は現場であり、再生の為には現場がなにより大事なわけなのですが、サービスの最前線にいるスッチーがこれだと、目も当てられません。

 もちろん、ソースがゴシップ系のゲンダイですからね。かなり意図的な記事だと思うのです。JALの中には、JALを愛していて、なんとか再建させたいと、頑張っているスッチーも沢山いるとおもうのですが、こうして一部の心ない社員の言動が記事にされてしまうと、そんな雰囲気もブチ壊しですね。

 まぁ、JALを叩く記事をかけば今は取り上げてくれますからね。記者のレベルが伺い知れるところですが。

 それはさておき、JALは潰れかけていますが、この経営責任や、再建に向けた苦労とは、誰が負うべきなのですかね?

 今の経営陣や従業員が頑張らなければならないのは当然の事で、苦労は現在の経営陣、従業員が担うしか無いのですが、これまで積み重なってきた結果として今があるのですから、今の世代に全てを背負わせるには酷な話です。

 だから、負担になっている年金を何とかしようと労組との交渉が続いていますが、OBにしてみれば、当時は当時の話で、当時のルールや仕組み、契約に基づいて頑張って働いた報酬ですから、もらう権利はあります。難しい問題ですね。

 ただ、国の年金とは異なり、民間企業の事ですから、潰れてしまっては元も子もないわけで、年金は削減すべきでしょう。

 他社からしてみれば、そちらのお家騒動という感じです。

 会社が不運にも潰れかけ苦労をするのも、従業員やOBにとってみれば、不可抗力とも言えますが、企業を選んだ、それぞれの自己責任だから仕方ないと言えるのではないかと。

 でも、どの時期の従業員にも、会社がヤバイと思っても、経営者ではないので、如何ともし難いところもあるので、となるとやはり経営者に責任が問われるべき事項であるのは間違いないところ。

 では、その責任は、いつの経営者が負うべきなのか?というのが問題です。

 別の会社の話ですが、以下のようなニュースが先日ありました。

 事故を起きたのは、JR西日本の組織の問題であり、そうした組織を作ってきた過去の経営者に責任があるというものでしたが、司法は不起訴としました。

 そりゃ、そうだと思うのです。これを認めてしまうと、大企業のサラリーマン社長はリスクが大きくて、誰も担う人がいなくなってしまいます。

 JALだって、経営責任を何代も前にさかのぼって追及できますからね。

 そして、拡大解釈すれば、

 JALもJR西日本もどちらも元は国営企業。国営企業の悪しき組織風土が続いていたため、経営が傾いた、事故を起こした、だから国も悪い。

 という論理も成立してしまいます。

 JALは冒頭のようなニュースの原因となるような社員は、一旦切らないと再生は難しいように思いますし、そうした人が出ることが無いよう、経営陣は組織風土に最大限留意して行かなければならなずです。

 ズルズルとこれまでの組織風土を引き継いでしまわないよう、一旦、会社を完全に潰してリセットした方が再建は早いかもしれません。年金問題も一気に解決です。(訴訟問題は残るでしょうけれど)

 なんか、毎度、まとまりの無い文章になりましたが、そんなところで。

 アマゾンでJALで検索したら、以前、大変お世話になった百年コンサルティングの鈴木社長の本がヒットしました。読んでみなきゃ。

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