先週土曜日のゼミが終わりまして、忘れないうちにメモしておこうと思いまして。

本日ゼミ発表は、自分自身の関心事項を再整理したのち、テーマとなりそうなキーワードに関して、日本語の文献にて概要を整理し、Journal of Marketing に掲載されている論文探索した結果を報告して、論文構成案を相談。

恩蔵大先生よりアドバイスを頂きました。

恩蔵先生の下でマーケティングを学びたくて、早稲田を選んだ身としては、ゼミで個別レビューをもらえる事に、この上ない幸せを感じてしまうのです。

さておき、 
結論的には、もっともっと文献や論文を読み込みテーマについてのアウトラインを明確にしないとならないということには変りないのですが、年明けの修論計画書にむけた課題がかなり明確になりました。


テーマキーワードは、Firm Network, Marketing, Strategic Alliance, Value Creation 。

企業ネットワークと提携戦略をベースにした、価値創造やマーケティングについて研究したいという漠然とした関心事から選択しているキーワードです。


論文を洗っていると、Marketing と絡めた論文があまりなく、どうも、組織論や競争戦略論のカテゴリーに入る論文が目についてしまい、マーケティング分野ではなく、そっち方面の方向性になってしまうのでは??という懸念をもっていたのですが、

Value Creation というキーワード自体はマーケティングの王道たるキーワードということで、全く問題なしということでした。


ということで、修論の方向性は、

企業提携パターンに関する研究をレビューし、企業提携から生み出される企業価値についての研究をレビューする。

そんな方向性。

年明けまでにやるべきは、、

・ 企業ネットワークに関する研究論文の洗い出し。
・ 企業提携に関する研究論文の洗い出し。
・ 企業提携により生み出される価値についての研究論文の洗い出し。

ですね。基本、欧米にて発表されている2000年以降の論文をベースにします。


実証はやりません、次の選択肢として博士課程も視野にいれて、
バリバリのアカデミックペーパーを作る事を決意した次第。


今回のゼミ発表時に概要整理に使ったのは以下の3冊。

企業間提携の戦略と組織企業間提携の戦略と組織
著者:石井 真一
販売元:中央経済社
発売日:2003-12
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この本は、自動車業界における協働プロジェクトを調査し、組織マネジメントに関する考察をしています。前段に、企業提携に関する研究の流れや、類型、提携動機についてレビューがあります。

中小企業の成長と戦略―その理論と実践中小企業の成長と戦略―その理論と実践
著者:瀬戸 正則
販売元:同友館
発売日:2008-10
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章立ては以下の通り、


序章)中小企業の戦略と業績

1章)中小企業の理念経営

2章)中小企業の意思決定

3章)中小企業の共同経営

4章)中小企業の新事業開発戦略

5章)中小企業の多角化戦略

6章)中小企業の競争戦略

7章)中小企業の提携戦略

8章)中小企業のネットワーク戦略

終章)中小企業の戦略と評価


広島大学大学院の井上善海教授の門下生が各章を担当している形の共著です。
ベーシックな経営理論に照らし合わせ、中小企業の具体的事例を元に考察している本です。
7章、8章の「中小企業における提携戦略」「中小企業におけるネットワーク戦略」を参考にしました。

製品・ブランド戦略―現代のマーケティング戦略〈1〉 (有斐閣アルマ)製品・ブランド戦略―現代のマーケティング戦略〈1〉 (有斐閣アルマ)
販売元:有斐閣
発売日:2004-09
おすすめ度:3.5
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我が師恩蔵先生と、前期にブランド戦略の講義を受けた学習院大学の青木先生を中心の編著。
橋口洋一郎氏が執筆した4章「戦略的アライアンスと製品開発」を参考にしました。


まだまだ、文献の読み込みが足りませんが、分野を決めると読むべき本がみえてきます。

そんなところ。



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