子供の時って口喧嘩になると、喧嘩となっているテーマを無視して次第に、
「足がクラスで1番早い」とか、「ドッチボールが1番うまい」とか、
自分が1番であることの主張しはじめ(もしくは双方取り巻きが言い合う)、双方が引込みがつかなり、1番ネタで相対的に窮地に追い込まれた方が、先に手を出すということが多く見受けられましたが、ビール業界を見ていると、その子供の喧嘩と何か同じように見えてしまい極めて滑稽に思えてしまうのです。
年始に出たニュース:
アサヒ、9年連続首位=土壇場でキリン抜く−昨年のビール類販売
先日発表されたニュース:
キリン、9年ぶり首位 09年のビール系出荷量
ビール類販売はまさに販売ベース。
ビール系出荷量は課税ベース。ビールは工場を出荷した段階で酒税が発生するらしく、その金額により比較しています。その後、サンプリングなどでバラ撒いて売上になってなくても良いらしいのです。
ビール業界が慣習として1番にこだわるというのは良く分かりますが、何やらややこしい。
んで、今、テレビで流れているイチロー出演のキリンのCMですが、1番になったとは言ってはいませんので、首位を取ったことへの感謝という意図が出ているCMです。
※そのCM、珍しくYouTubeに無かったのでキリンHP。
http://www.kirin.co.jp/about/toku/ad/kirinbeerbrand/index.html
CM撮影は前もってしていたことを考えると、キリン社内では首位奪還は至上命題だったのでしょう・・・ 営業部門の方は大変だったのでしょうね・・・
そして、マーケ側も、もし万が一、首位が取れなくても使える内容で折り合いをつけるのも大変だったかと。
あと、1番競争といえば、この類。
麦の新ジャンル No.1 | アサヒビール
セグメントを細分化したり、基準を変えて1位になることに、どれだけの価値を生むのでしょうか?
むしろ、なんか「1番ごっこやってるなぁ」としか映らず痛々しさすら感じます。
だったら同じ論理で、もっと思いっきり振り切って、
「◯◯市△△町3丁目の◯◯酒店での売上No.1」
とか、
「◯◯県の◯◯さん宅での年間消費量、No.1」
とか言ってプロモーションした方が、面白いし、より消費者の関心を引けるのではないかと思ってしまいます。(時折、近いことはやってますけどね)
とまぁ、そんな不毛な競争も、キリンとサントリーの合併により集結を迎えるわけですね。
でも、そうすると、そんなことして意味あるの?と思いながらも、1番競争の呪縛により、次は母数が良く分からないアンケート結果に基づく「◯◯の満足度、No.1」とかといった1番競争になっていくのでしょうね・・・
と、ゼミの同期にビール業界に携わる方がいまして、上記のニュースの裏話など、色々教えてくれるののもあって、ことのほかビール業界の動きが気になる今日この頃です。
同じようなことをテーマにしてニュース記事に出てますね。
J-CASTニュース
09年ビール日本一 キリンなのかアサヒなのか
ダイヤモンド・オンライン
ノンアルコールの大ヒットで問われる アサヒvsキリン「ビール首位争い」の意義
ちなみに、私の家ビールは専ら「プレミアム・モルツ」。
(プレモルって略すのかなぁ)

販売元:ザプレミアムモルツ
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アマゾンのリンクをつける際に「プレミアムモルツ」と入れて検索したら、何故かスーパードライが結果に出てきた・・・ 新手のWEBマーケ?お店で飲むときはスーパードライ派なので一緒に張っておきます。

販売元:スーパードライ
おすすめ度:

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