先日、某超高級腕時計ブランドの広報・マーケティンの仕事をしている方と食事をしまして、
高級ブランドのマーケティングってのは面白いなぁと思いながら話を伺っていたわけですが、
「ブランド」についての理解がうやむやな自分がいたので、ちと、ブランド戦略の講義を復習することにしました。
以下、配布資料からのメモです。
◆そもそもブランドって何だろうか?
ブランドの辞書的意味 : 商標、銘柄、ブランド
今日的な意味合いでは「ブランドとは『ブランド』」といわざるをえないところが、ブランドの難しさ。
今日的な意味合いでは、ブランドは、一面的には捉えることが出きないという事なのです。
つまり、こういう事。
商標はブランドとしての辞書的意味では正しいわけですが、いわゆる「ブランド」として要素としての1つではありますが、意味するところでは無いということです。
その他、ロゴや製品、広告しかりです。ややこしい。。
ブランドの基本機能
1) 識別の手段
2) 出所表示・信頼の証
3) 意味・イメージの付与
ブランド構築とは?
「商品やサービスをブランディングしなければならない」
って、仕事をしていると誰でも一度や二度は耳にする事だと思いますが、そもそも「ブランディング」って何?って事になるわけです。
マーケティングとブランディングの違いって何?ってことを明快に抑えておかないとウヤムヤになってきます。
マーケティング = 「売れる仕組み」創り
ブランディング = 「売れ続ける仕組み」創り
ブランディングの始まり「P&GのIvory石鹸」のお話
現在では石鹸というと小型に成形し包装された商品ですが、昔々は巨大な棒状石鹸を切り売りするのが当たり前だったそうです。
そんな中、P&G創業者の息子さんであるHaley Procterさんは、その棒状石鹸に代えて、石鹸を小型に成形、個別包装して「Ivory」という商標をつけて売り出したところ、それが大ヒットしたそうです。
「棒状+切り売り」から「小型成形+個別包装+商標」にしたことにより、指名購買、反復購買が可能となった。
というのが、ブランディングの始まりと言われているそうです。
※現在では「切り売り」を逆に売りにしている石鹸屋さんもありますね。
マーケティングの技術はブランド構築の技術そのものである。
もし、あなたが提供しているものがブランドでなければ、それはコモディティにしか過ぎない。
そしてコモディティの世界では価格こそが総てであり、低コストの生産者が唯一の勝者である。(Philip Kotler)
もっと、触れるべき事項もあるのですが、長くなるのでこれくらいで。
ブランドは奥深い。もっと勉強しなければ。
アカデミック視点で勉強するなら、ケラーのブランド3部作がベスト。
戦略的ブランド・マネジメント
著者:ケビン・レーン ケラー
販売元:東急エージェンシー
発売日:2000-07
おすすめ度:
クチコミを見る
我が師、恩蔵先生もブランドの第一人者です。以下の本は全体を網羅していて良い本です。
ブランド要素の戦略論理
販売元:早稲田大学出版部
発売日:2002-11
おすすめ度:
クチコミを見る
ブランド戦略の講義をしてくれたのは、学習院大学の青木先生。
青木先生もブランド戦略の中では、超有名人。
ブランド構築と広告戦略
著者:青木 幸弘
販売元:日経広告研究所
発売日:2000-11
おすすめ度:
クチコミを見る
スポンサードリンク
コメント