先日のリーダーシップ論にて面白いショートケースがあった。

「あるコンビニエンスストアの現金違算」

というタイトルのKBSケース。 

ケース自体は非常に短いモノで、概要は以下の通り。

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・「ニコニコマート」港通り店(もちろん実在しない架空のコンビニ)での話。
・店は売上も順調に推移。比較的業績好調
・本部SVの指摘で、この3ヶ月、現金過不足が非常に多い事が発覚。
・単純なミスとは考えにくい金額。
・アルバイトがレジのお金に手をつけている可能性あり。
・詳細調査してみると、アルバイトの佐藤さん(女性)が疑わしい事がわかる。
・佐藤さんは高校生で、夕方の主力アルバイトで店長も信頼を寄せている。
・防犯カメラを調べたところ、佐藤さんが1万円をポケットに入れる決定的瞬間を確認。
・ただ、防犯カメラの運用が雑で映像で残っていたのはその1回のみ。
・自宅は店の目の前にあり、母親も店を頻繁に利用している。
・店のアルバイトは佐藤さんの不正に気づきはじめている様子。
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 さぁ、貴方が店長だったら、この後、どうするか?

というケース。

「どうするか?」「どのようにするか?」を議論したわけです。

1万円は証拠があるが、過去3ヶ月の現金違算が全て佐藤さんであるという証拠は無い状況。(限りなくクロではあるが)

1万円とはいえ、レジのお金を着服しているわけで、立派な犯罪行為。
警察につきつけクビにするもひとつ。

警察沙汰にはせず、自白させて、辞めてもらうというのもひとつ。

主力アルバイトでゅ高校生であることを鑑み、反省・改心させて残ってもらうというのもひとつ。

シンプルながら、他のアルバイトへの影響などを考えだすと結構難しい問題。

「正しい答え」というのものは無い問題なのですが、

ポイントは

「最も大切にしなければならない事」を基準に判断すること。

とのことです。 

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