久しぶりに授業の事を。
春期火曜日後半は当初履修を予定していた講義を切り、
西山茂先生の「財務分析と財務管理」を聴講で参加させてもらっています。
早稲田MBA(夜間主)には、金融系のお仕事の方は多くありません。
※別にファイナンス研究科があるのも一因かと思いますが。
とはいえ、会計・ファイナンス系の専攻(モジュール)がちゃんとあり、その分野に実務で携わり、極めて強い人も当然いますが、
マーケティング系、競争戦略、経営戦略系モジュールに入る人は、その分野は「とっても弱い」または「苦手」としている人も沢山います。
私が、その一人です。
ですが、現状の早稲田MBA夜間では、会計・ファイナンス系の単位を全く取らなくても修了できちゃう制度になっているので、履修したくなければ勉強しないという選択もできます。
※それはそれで問題もあるので制度が変わるかもしれませんが。
多くの人は分野を特化して講義を選択し、一部他分野を履修するというのが定石です。
自身も、マーケティング系、戦略系に偏っています。
そんな自分ですが、西山先生の「財務分析と財務管理」は楽しんで勉強出来ています。
授業は、毎回3時間、同業界にある同規模の2社を取り上げ、財務諸表とにらめっこしながら、グループで分析していくというスタイル。
初回は、アサヒビールとキリンビール。2回目がセブンアンドアイホールディングスとイオン。
あらかじめ設問を与えられていてそれに沿ってグループ討議が進みます。
例えば、7&iとイオンにおいては、
1)PL、BSを元に、企業規模、資金調達減とその使い道の状況について概要をまとめ、財務的な安定性にコメントせよ。
2)会計方針や財務諸表の注記からみる注意点、特に減価償却の方法についてまとめる。
3)財務比較表を完成させ、結果比較から違いを事業を関連付けてまとめる。
4)キャッシュフロー計算書をもとに現場をまとめる。
5)セグメント情報からみた状況をまとめる。
6)今後の課題についてまとめる。
といった事前課題です。
西山先生は、財務が解らない人に解かるように説明をするプロです。
平易な言葉で噛み砕いて、難しい話は皆無です。
MBAにおいて会計分野が専門じゃない人には神様のような先生ですね。
餅は餅屋、実務で自分自身が専門家である必要性は全く感じていません。
必要あらば、専門家に相談しますので。
ただ、相談するにも自身がなんにも解らなければ相談できないですから、
その分野についての一定の見識、アウトライン、重要な考え方などは抑えておきたいのです。
それで十分だと思ってます。
次回は、ホンダと日産の比較です。
本講義の教科書にはコレ。
企業分析シナリオ (BEST SOLUTION)
著者:西山 茂
販売元:東洋経済新報社
発売日:2006-10
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