本日のグローバル戦略の講義、ゲスト講師は山田真之先生。
元日立製作所の米国代表、現在は城西国際大学の客員教授を務められています。
川邊先生とはフルブライト奨学生仲間だそうです。
※ちなみにフルブライトで留学している日本人から4人もノーベル賞受賞者が出ているそうです。
で、本日のお題は「国際ロビイング」。
日本では馴染みの少ない「ロビー活動」について、特にワシントンにおけるロビー活動の実態について、ご教授いただきました。
今回の講義は、むちゃくちゃ面白かった。
自分の知らない世界を垣間見、学んでいる時ってほんと至福のひととき。
◆以下、個人的なメモ
今回はハンドアウトがあるのでメモは少なめ。
・アメリカのロビー活動においては「Association」が重要なキーワード。
・アメリカ政府は世界最大の顧客(毎年25兆円以上の製品・役務を調達)
・ロビイング法により、明確に定義されている。ロビー活動する人は議会に登録義務、報告義務があるらしい。
ロビーイストって怪しいブローカーかと思ってた・・・
・ロビイストに実際になっている人とは・・・
ロースクール出身者、連邦政府に職を持っている人、弁護士、本木委員、ワシントン事務所長(大企業の副社長クラス)、ジャーナリスト、広告会社幹部 等々
・日本でロビー活動が成熟しないのは、「権利を主張しないのが美徳」 という風土があるから(理由の一つね)
・政治とは「利害の調整のプロセス」、「徳を持って治める」ような考え方は通じない。
・今のアメリカのIT業界(特に基盤技術:OSや通信方式など)の強さは、ロビー活動の賜物。
※参照:1986年ヤングレポート
・権利は正当に主張すべき。
・経済産業省の担う役割って大きいのですね。
今後の日本産業の事を想うと、やっぱり「2番じゃだめなんですよ」
・市場環境を創りだす事こそがマーケティングにおける最重要活動。
これって、議会や行政を動かす事も含まれるんですが、どうもその分野を学ぶ機会が日本のMBAには少ない感じですね。
・ロビイスト=売れる環境を創る人。造る人。
ちょいと、ロビー活動について勉強しよ。

著者:岸田 治子
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