月曜恒例のグローバル戦略の授業、
本日のゲスト講師は、元東芝欧州総代表の庵征行さん。
現在は、エレコムの社外取締役をお務めになられています。 

東芝一筋のキャリア、ほとんどを海外事業に捧げられた方、
ご経験を元に、現地法人のあり方、そこでの社長の役割などをご教授頂いたわけですが、実際にご自身が経験された事項なだけに一言一言に重みがあります。

以下、いつもながらちょこっとメモ。


「文明の領域はグローバライズが可能だが、文化の領域はローカライズが必要。」

  日本企業が欧米に進出した際は、自分たちが異質であると認識し、欧米流に適応しようと努力し、結果成功した。
中国に進出した際は、日本流で展開しようとする傾向にあり、苦労している企業がおおい。 


「経営を現地化出来る経営能力と強力なリーダーシップが必要」

「国内での経営実績、異文化理解、コミュニケーション力」


留意したいこと
◆ビジョン・方針が具体的で分かりやすいこと。(暗黙知は無い)
◆本社から信頼を得ていること。(芝居も必要)
◆会議では判断し結論をだすこと。
◆FairかつReasonableであること。

「外部の専門家集団を如何に活用するか?」が大切。


お話は多岐にわたり上記はほんの一部ではあるのですが、

本授業、毎回毎回思うのです。
人生、仕事における大先輩のお話は、本当に本当に有益であります。

早稲田大学の産研公開講演会の講演録を見つけました。
授業の内容とは若干異なりますが、ご参考まで。


「重要性増す欧州統一市場と日系企業」  庵 征行
産研公開講演会 28, 19-35, 2002-10-31 早稲田大学
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000998270


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