※チラ裏程度の内容です。
gondo
※実際はそんな登板間隔では投げていません。

権藤博 - Wikipedia

 
 さてさて、春の選抜高校野球決勝、済美負けましたね。試合は観ていませんがニュースを見る限り、ここまで4試合投げ続けてきた安楽くんが遂に力尽きた感じの負け方をしたようで。まぁ、仕方ないですよね。お疲れさま。

 その済美のエースについて、何やらアメリカ様からの「投げすぎ」とチャチャが入ったようですね。そのことで投球制限の是非について関連するブログエントリーも増えているようなので乗っかってみます。

※とりあえず、エモやんがアメリカからのチャチャに噛み付いてます。

済美 安楽投手の余計なお世話”: 江本孟紀 エモやんの“いごっそう”日記



大丈夫だとは思いますが、今後、安易に「甲子園で連投制限を入れよう」という流れになることを恐れています。

そうなればアメリカの思うツボ。有望な高校生をメジャーリーグに引っ張りたい肩肘消耗品原理主義者アメリカ様の陰謀に陥ってはいけないのです。

そもそも、本当に連投多投はダメなのでしょうか?
調べた限り、投げ方次第であり、一律の投球数制限で肩肘の故障を回避できるものではなさそうです。

「肩肘は消耗品」という理論は確かに正しいような感じがします。ある一定程度は正しいのでしょう。理論的な裏付け探しの旅にでみたところ、以下のブログエントリーに、

MLB流投球制限への疑問投手は投げ込んで創られるものなんや ...

「そんなことはない。多くのセイバー系シンクタンクが”Pitcher’s Abuse”(酷使)の健康面への悪影響についての研究結果を発表している」という意見もある。
確かにその通り。
100球以上投げさせると、故障の発生率が高まることが証明されている。
とありました。
引用にある研究成果ってのはこれですね。

Baseball Prospectus | Pitcher Abuse Points

 
 確かに、実際に将来を有望視されながら甲子園で酷使したことが遠因で大学時に故障しプロに進めなかった人も数多いたことでしょう。甲子園で投げまくった松坂がメジャーで肘を壊したのは甲子園で投げすぎたからだとか、同様に桑田が肘の手術をすることになった遠因は甲子園での連投が原因だとか言われています。

 その理屈でいくと、マー君も肘を壊すことになりますね。そういえば、今シーズンのスーパールーキー二刀流の大谷くんが甲子園で早々に敗退したことにメジャーリーグ関係者は喜んだとも言われています。

でも、んじゃぁ「何球だったらいいの?」「どれくらい間隔を開けたら良いの?」とツッコミだすとソレに答えるだけの裏付けはどうも無さそうです。(現段階でザックリネット検索した結果)

つまり、現状、投球数や投球間隔に関する絶対的な裏付けはなさそうです。

そりゃそうですよね連投多投をしても、故障しない人もいれば故障する人もいます。個体差が激しく一律で制限は出来ません。

ここまでは、このブログエントリーも参考にさせてもらいました。

野球の記録で話したい : 球数制限是か非か野球史


 もう書き疲れたので結論を急ぎますが、結局は、どうも「正しい投げ方をしていれば、怪我をしない」ということに行きつきそうです。ということなら、ちゃんと肩肘を壊さない投げ方を高校野球の世界で指導されていれば、投げられる人は投げれば良いとなるわけです。(とは言え、今回の済美の安楽君は流石に投げすぎだとは思いますけどね)

正しい投げ方に関しては、このサイトに詳しいお話が書いてありました。

肘や肩が痛くない投げ方はどのような動きから生まれるのか ...

これなんかも面白いです。

怪我をしない理想の投球フォーム: ダルビッシュ IN MLB


 と、情報収集した記録は以上。

 まぁ、ここまで書いてなんですが、プロに行く気が無く、連投しようが何球投げようが、とにかく甲子園で勝ちたい、それで怪我したら野球を辞めるくらいの固い決意を持っている高校球児もいることでしょう。そんな選手を止める、非難する権利は外野にはありません。
 
 ただ、あとで後悔しないよう指導者は正しい知識と見識、本人が気付けない可能性だけはちゃんと伝えてあげてほしいと思うくらい。

 雨雨権堂雨権堂ってことで。

※この話、長距離走の世界で多くの選手が箱根駅伝に全てをかけてしまい、その後伸びない傾向にあるのと似てますね。
※ちなみに桜木花道が山王戦で選手生命にかかわるケガをしながらプレイし続けたのは30巻です。

 SLAM DUNK 30 (ジャンプ・コミックス)SLAM DUNK 30 (ジャンプ・コミックス) [コミック]
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教えない教え (集英社新書)教えない教え (集英社新書) [新書]
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出版:集英社
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