どうせアニメにハマるならアカデミック領域にも踏み込み、あわよくば自身の研究テーマに活かそうと思いまして、まずは関連文献を精読していくことにしました。(いつまで続くかは怪しいですけどね)
ということで、大学図書館でタイトルから興味を引いた本を数冊借りてきたので、読みながらメモを書き残していきます。
1冊目はコレ。
アニメーション学入門 (平凡社新書) [新書]
著者:津堅 信之
出版:平凡社
(2005-09)
太文字はINDEX、囲み文章は著書からの引用です。それ以外は気になった点の要約 ※は自身の感想、です。
序章 日本アニメーションの現状と「アニメーション学」
・定義・理論を定める
・歴史を整理する(いつ、どこで、誰がどのような作品を、どのように制作したか)
・分類をする。
・映画、映像、美術、文学、心理学、漫画
・説明の難しさは「コマ撮り」「カメラの使用・不使用」の2点による。
・アニメーションが技法なのか表現なのかという問題
→ 定義が現在も専門家の立場や解釈によって見解がわかれている。
本書のアニメーションの定義
2.アニメーションの定義の変遷
3.アニメーションの元祖
ということで、今回はこれまで。
第二章以降はまた今度。
※いったいいつまで続けられるのだか・・・。
ということで、大学図書館でタイトルから興味を引いた本を数冊借りてきたので、読みながらメモを書き残していきます。
1冊目はコレ。

著者:津堅 信之
出版:平凡社
(2005-09)
太文字はINDEX、囲み文章は著書からの引用です。それ以外は気になった点の要約 ※は自身の感想、です。
序章 日本アニメーションの現状と「アニメーション学」
アニメーション専門の学部や学科となると極めて少ない。海外では、アニメーションの専門学部や学科はごく普通にあり、韓国でも漫画・アニメーションを合わせると40以上の学部・学科があるようである。
もともと日本では、アニメ・Productionへの人材を提供する「職人養成機関」としての教育が主流であり、もっぱら専門学校がその役割をになってきた。
四年制大学において、美学や芸術学といった学問領域の1つとしてアニメーションを取り組むという動きは、日本では著しく遅れていた。アニメーションを学問とするための前提条件
・定義・理論を定める
・歴史を整理する(いつ、どこで、誰がどのような作品を、どのように制作したか)
・分類をする。
以上が整い、個々の作品の歴史的な評価や作家の作風・個性といった一般的になじみのある「研究」「批評」に類する作業が、学術的な意味をもったレベルで可能なってくる。アニメーション研究における周辺領域
・映画、映像、美術、文学、心理学、漫画
それぞれの領域における概念を整理し「アニメーション表現論」「アニメーション心理学」といった分野が確立され、その上で、アニメーションの「研究法」を救命するという作業が必要になってくると思われる。1.アニメーションの定義
現在の日本(2005年当時)、各分野における研究者は多くいるが、研究者の成果を体系付けるという段階にまでは達していない。
・説明の難しさは「コマ撮り」「カメラの使用・不使用」の2点による。
・アニメーションが技法なのか表現なのかという問題
→ 定義が現在も専門家の立場や解釈によって見解がわかれている。
本書のアニメーションの定義
「絵、人形等を素材として、その素材を少しずつ動かしながら、映画撮影用カメラ等を使用して、コマ撮りによって素材を撮影して得られた映像を映写することで、動かない素材を動いているように見せる映画」※なんじゃこりゃ?これを定義としてよいのか?
2.アニメーションの定義の変遷
3.アニメーションの元祖
アニメーションの期限と原理を説明する際、よく引き合いにだされるのが、いわゆる映像玩具である。4.アニメーションの媒体
映像玩具として最も原始的なものは、パラパラ漫画である。
日本では、メディアの特製を活かしたさまざまなアニメーションが制作され、かつ情報伝達の手段としても広くアニメーションを活用していると言えるのである。5.アニメーション表現の特製
アニメーションに使用される素材の多様さは、他の芸術表現と比較しても突出していると言えるだろう。
どんなに精緻に作られても、アニメーションはしょせん「作り物」であって、映像の情報量は、実写にはかなわない。抽象化された世界なのである。にもかかわらず、ストーリーに惹き込まれ、キャラクターに感情移入し、書かれた自然現象を美しいと感じることができるのは、抽象化された映像や世界に、観客が何らかのイマジネーションを付加し、観客自ら作品を完成させるとでも言えるような側面があるのかもしれない。
「個性が際立つ」という点が、アニメーション表現の最も重要な特性といえるのかもしれない。6.アニメーション制作の基本的な流れ
1)企画
2)脚本
3)キャラクター、美術等の設定作成
4)監督
5)作画(原画、動画、セル彩色等)
6)背景が(美術)の作成
7)撮影
8)音響制作(音楽、効果音、録音)
9)編集、プリント
日本では完成された画面を観ながら声優が台本を元に演技し、セリフを録音するという工程が一般的で、これをアフレコと呼ぶ。ちなみに欧米では、先に声優の声を録音し、声優の演技に合わせて作画するという工程が一般的である。※マジで?そうなの?知らなかった。何の絵もない中で演技する声優って凄いね。
ということで、今回はこれまで。
第二章以降はまた今度。
※いったいいつまで続けられるのだか・・・。
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