新聞を未だ紙で読むのは一覧性に優れているとか電池・電波を気にしなくて良いなんてことはどうでもよくて、新聞広告が見たいというのが理由です。(一般紙の広告もホントはチェックしたいんですけど、現在は日経のみ)

 先日のニコニコ動画の日経全面(30段)広告はかなりインパクトがありましたね。日経読者の取り込みという視点でいうと優れたキャンペーン広告だったように思います。 

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 これがきっかけというわけではないのですが、先週は、何となくいつもに増して新聞広告(特に全面広告)が気になる1週間でした。ということで、思いつきで、先週の日経朝刊から気になる広告を紹介してみたいと思います。(掲載日順不同)

■ SONYとApple

 比較されることの多いこの日付は別ですが2社がそろって先週30段広告を出しておりました。それぞれの現状をよく表している広告なぁと。

まずは、SONYから。BRAVIA 4Kの大々的な広告。やっぱりテレビが売れないと困るんですよね。早く、テレビ依存収益構造からの転換しなくちゃならんとは思うのですが。
 
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 4K はSONY独自の技術ではなく、東芝も三菱も4K商品出しています。ブランドで価格は維持できず、韓国メーカーも低価格で参入してきて遅かれ早かれ価格は低下していく運命にあるのです。こうするしか他に方法が無いのがSONYの現状なのですよね。

 東芝REGZAの15段も同じ日ではないにしても、先週でていました。ブランド力より福山パワーの方が勝りそうですね。
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 売れるかどうかはさておき4Kは、一見の価値ありですよ。その画質の美しさは圧倒的。気持ち悪くなるくらい綺麗です。でも、まだそれに対応した番組って無いですよね。さらには現状は糞つまらんバラエティばかりなわけで4Kが必要な番組がどれほどあるかはかなり疑問。世界遺産とか自然系のNHKスペシャルくらいでしょうか。

 で、次はSONYの全面30段が出た翌日だったかな、衝撃を受けた全面30段広告がこれ。
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 女性が、iPhoneらしきスマホでこちら側を撮影している様子。パッと見て、インパクトはあるのですが、どこの広告だかはすぐには判りません。なので、左上のメッセージに目を移してみると、Appleの広告であることが解ります。

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 商品の訴求は一切なし。デザインに対するAppleの価値観信念を伝える文章のみ。そのことだけに30段広告を展開できるなんて。こんな余裕あるブランド広告をブチかませるのは、今はAppleくらいでしょう。SONYとの違いをまざまざと見せつけられた気分でした。
 
 ■祝・上場、サントリー食品インターナショナル。

 非上場を貫いてきた巨大戦艦、ホールディングスは引き続き非上場なわけですが、食品が遂に株式市場に参戦してきましたね。 それもあってか、今週はアグレッシブな広告が出ていました。
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 「100年も先のことは、わからない」なんて言うのはやめよう。そう決めました。
 企業姿勢を全面に伝える印象的な広告、コピー。流石サントリー。クマさん、可愛い。
 
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この30段の数日後、15段広告が出てました。企業姿勢を発信した後、商品ブランドも一緒にしたメッセージ広告。「のみもの大好き、サントリー 世界へ」というコピーと、リスさんの上に、小さく「世界へ」と入れちゃうセンスに、グローバルで勝負する意気込みが伝わってきます。

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画像だらけになってしまったので、その2に続くことにします。

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