2014年は積極的に映画を観ようと思っております。(もちろんアニメ作品)

そんなことで、実家での新年会開催後、家族みんなで観たのが「言の葉の庭」。2013年に公開された新海誠作品ですね。忘年会の時にアニメ師匠から「良かった」との前評判もあり、新年最初の作品と決めていました。

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 まずは最初に注意事項から。この作品は、必ず1人静かに観るべき作品です。できれば高品質なヘッドホンをつけて細かな音もしっかり聞き取れるようにして。決して実家で新年会後の団らんのような雰囲気で観てはいけません。

 40分ちょっとで時間的にサクッと観れるのですが、1回目観た時は、「この作品は良い!」とは思えたのですが、周囲の雑音のためしっかり入り込めなくなんとなく消化不良でした。なので、自宅に帰ってきてから、1人観直しました。そして、素晴らしさを実感できました。

 観た作品のネタバレはしない主義なので、内容詳細は触れず、観ようか悩んでいる方向けに、何が良かったのかそのポイントを3つだけ書き残しておきたいと思います。

 良かった、その1) 構成・脚本完璧
 本作品、46分という長さです。通常放映深夜アニメの2回分程度。この尺でありながら、完璧な起承転結とそれに対する洗練された内容。例えるなら金属の塊から匠が削りだし、徹底的に磨きあげた真球ような美しさを感じました。その構成と脚本の美しさに観ている間は完全に時間を忘れます。

 良かった、その2) 情景描写が素晴らしい

 本作品のキーワードの1つに「雨」があるのですが、この描写が素晴らしいのです。美しい作画、音が心に染み入ります。メインテーマ曲も素晴らしい。この曲のために作られたのではと思えるほどのシンクロ率です。

 良かった、その3) はなざーさん、すげー。
 ヒロイン声優ははなざーさんこと花澤香菜さんなわけですが、キャストを観るまでそうとは気づけませんでした。言われてみればそうだね、とは思ったのですが、それまでの自分の中の「花澤香菜イメージ」では無かったということであります。今回の作品のような人物も演じることができるのだ、と驚きました。実は、これまで人気声優とは知っていましたが、その力量に対して評価は決して高くなかったのです。本作品を観終えて、はなざーさん、恐れ入りました、ゴメンナサイと謝りたい気分です。

 と、こんなところ。

 もし、これから観ようかどうかと悩んでいるなら、とりあえず観とくべきだと思います。 自身は2度目、観終えて涙が出ました。アニメを観て涙が出たのは久しぶり。とは言え、内容については個人の趣向性があるでしょうから、感動を保証するものではりません。しかし、アニメーションの可能性を感じさせてくれることは間違いありません。

「鳴る神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」
(なるかみの すこしとよみて さしくもり あめもふらぬか きみをとどめむ)
 「鳴神の 少し響みて 降らずとも われは留らむ 妹し留めば」
(なるかみの すこしとよみて ふらずとも わはとどまらん いもしとどめば)
 
2014年最初の作品に「言の葉の庭」を選んで良かった。今年も良い1年になりそうです。

 ※Blu-ray/DVDが売られていますが、iTunes Storeやニコニコ動画、バンダイチャンネルでも配信しているようですよ。



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