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思い立ってホテルオークラ東京の本館でランチをしてきました。

オテルオークラ東京の建て替えが発表されてから、「歴史的建造物を保存すべき」という声が少なくないので、「本当に保存すべきような建物なのか?」を確認したかったのです。

 
【日本の議論】『ホテルオークラ』建て替えに反対する海外大物セレブたちの「セーブ・オークラ!」 - 産経ニュース http://www.sankei.com/premium/news/150509/prm1505090014-n1.html 

ホテルオークラ取り壊しに世界が動いた ポール・スミス氏ら有名デザイナーが続々「待った」 http://www.j-cast.com/2015/04/11232762.html  

実際どのような検討から判断に至ったのかわかりませんが、建造物の価値があったとしても建て替えは妥当な判断かと思います。そのあたりを経営的な側面から的確に説明してくれている投稿がありましたので、詳細はそちらをご確認を。

「ホテルオークラ」建て替えに反対の声 ── そうはできないホテルオークラの事情とは?(THE PAGE) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150213-00000008-wordleaf-soci 
で、本題。

建物に保存すべき価値があるか?という点。
これは、建て替えによる中期的経営メリットを、中長期的に保存した方が上回るかを考えるべきかと。

実際に本館を客室以外を探検してみましたが、ホテルロビー以外は残したところで建て替え以上のメリットは無いだろうな、というのが個人的な見解。

既に、オークラ側も検討を始めているようですが、確かにメインロビーだけは他のホテルにない雰囲気があり、建築としてもモダニズム建築として残す価値がありそう。しかし、それ以外は、さほど価値があるようにも思えませんでした。導線も良いわけではないですし、敷地を有効活用出来ているとも言いがたいですしね。

東京丸の内にある、丸ビル、新丸ビル、郵政ビルなども建替え時に保存の議論が起こり、昔の雰囲気を一部残した建物に生まれ変わりました。あの方式にて古き良きオークラの雰囲気を残しながら、一新してしまった方が良いでしょうね。

壊してしまえば取り返しは付きませんが、何でもかんでも「歴史的価値」を印籠に残す方向で議論することはいかがなものかと思いますね。行き過ぎた懐古主義的な価値観は成長を阻害すると思う派です。



 
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