Gangsta.面白いですね。 
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一体便利屋とは何者なのか?どんな過去があるのか?タグ付きとは何なのか?そもそも何の抗争なのか?初期にはっきりさせていないので、分かりやすさを求める層にはキツイかもしれません。

話が進むに連れ徐々に話がつながってくるのを楽しむ作品、そういう構成なのですよ。

そんなGangsta.、第6話、5話での抗争を踏まえ、現在進行形の抗争に関わる組織の様子に加え、それまで語られなかった主人公2人の過去話だったのですが、これが非常によい出来だったのです。

めまぐるしく過去と現在が切り替わるのですが、その忙しさを全く感じさせない。各場面少ない時間の中での印象的な描写、セリフ、背景、演出、音楽。それらが高い次元で整合性がとれ、見終わって最近感じたことのない充足感を感じることが出来ました。

監督の力量はもちろんあるとは思うのですが、脚本の素晴らしさが際立っていたのではないかと。

その脚本、5話まではシリーズ構成の猪爪慎一と木村暢がほぼ交互に担当していたのに、突然6話は高木聖子なる脚本家。

誰ぞ?とGoogle先生に問い合わせても詳しい情報はサッパリ。

言葉が極めて洗練されていました。少ないセリフで伝えたいこと、情景がしっかり伝わってくる。相当な推敲を重ね、削りに削り完成した脚本という印象。よく出来た文学を読んでいる感覚といったら良いですかね。高木聖子という脚本家、相当に小説等、活字を読み込んでいるのではないかと。そうでないとあんな脚本は書けないはず。

詳しくは知りませんが、「高木聖子」という名前、覚えておこうと思います。

GANGSTA. 1 (BUNCH COMICS)
コースケ
新潮社
2011-07-08

 
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