メルカリの決算公告の件が話題になっていますね。

メルカリの売上は42億、売上原価は3億、販管費50億【メルカリ第3期決算広告】 
ECzineニュースメルカリ、15年6月期は売上高42億円に、営業損失は11億円…『官報』で判明
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創業から3年で売上42億円、つまり400億円程度の取引がメルカリ上で行われていることも驚きですが、話題になっているのはその売上原価。3億円ですよ。売上総利益が39億円というのが驚異的です。決算は赤字ですが、これは今はテレビCMなどをガツガツ打ってユーザーを獲得する時期ゆえ一時的な費用が計上されているものと思われ、さして問題ありませんよね。

ビジネスモデル上、現金をメルカリ上に置いている、溜め込んでいるユーザーも相当数いて、BSに乗らない預り金も相当あるとの情報があり、キャッシュも相当あるようです。

この成長は、ユーザーがメルカリを支持している証左であるわけですが、そもそもメルカリは何かと言えばネットのフリマアプリ。この分野においては、誰もがご存知のヤフオクがあるわけですが、どうしてメルカリがこれだけ伸びているのでしょうか。

細かな使い勝手など優れた点が多々メルカリにはありますが、根本的に出来ることはヤフオクと大差ありません。にも関わらず、ヤフオクではなくメルカリを使うユーザーが多いのはどうしてでしょうか。

それは、「ヤフオクがイケてない」からだと思うわけです。

その昔、不要品を売ろうと思ったら、誰かの不要品で自分が欲しいものを買おうと思ったらヤフオクが最適でした。それが今や、何を検索しても検索結果の多くは、ストア(法人、お店)の出品ばかり。

そうした出品は、結局のところネットショップで買うのと商品も値段も変わらないのです。もちろん、個人が不要品を安く出品しているものもありますが、何百件と検索結果が出てくる中からそれを探しだすのは極めてストレスなわけです。

検索オプションで「ストアを除く」こともできますが、それを見越してか個人IDで結局ストアと同じような出品が山程出てくるわけです。

オークションで欲しいものを安く手に入れることが喜びであったはずのヤフオクが単なるネットショップモール化してしまっているわけです。

学生たちに聞いてみてみても、ヤフオクは使わずメルカリを使っているようです。

ヤフオクの出品は、初めての人にとっては色々と事前の登録承認が必要で面倒であったりしますしね。いらないものを、二束三文でも良いから売ってしまう場としてヤフオクはもう要らない子になってしまったように感じる次第です。

同じ商品を多数出品し最低落札価格が即決価格と同じであり、それでいて1円スタートをOKとするとか意味が分かりません。オークションとしての本来あるべき姿を見失っているように思うのです。

ヤフオク、数年先は閑古鳥が鳴いているかもしれませんね。メルカリが駆逐するかもしれませんが、それよりAmazonでしょうね。マーケットプレイスを拡充してくるでしょうから。

爆速でヤフオクがかつての面白さを取り戻してくれることを、2000年ごろからのヤフオクユーザーとしては思う次第です。


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