研究がしたいという気持ちよりも、大学からの立ち位置から地方中小零細企業を支援したい、地域を活性化をしたい、日本の教育を変えたいという気持ちが強く、大学教員を志しました。(論文を書いていないエクスキューズですw)

これからの大学のあり方を少しずつ考えていこうと、積ん読にしていた「消える大学残る大学」を読みました。

大学はマーケティング志向で経営していけば、非常に可能性がある組織だと思うのですが、文部科学省の管轄にあり、制約も少なからずあり、総じてそうした感覚が欠如していますよね...。(欠如ではなく、やりたくても出来ない?と思い込んでいるとも言えるかもしれません。)

大学(特に私立大学)が置かれている状況派、20年前の金融機関(地方銀行・信用金庫・信用組合)が置かれていた状況と非常に似ているように思います。

当時、供給過多の状況にあった金融機関、生き残るために地域金融機関がいかにあるべきか、どのような取り組みが必要かは多くの金融機関経営者はわかっていたはずなのです。

しかし、自ら変わることが出来ず、多くの地銀信金は、時代の波に飲み込まれ、次々統廃合され消えていきました。

私立大学も、まさにそんな状況。大学が生き残るために、これからのあるべき姿、やるべきことが分かっていながら、おそらく自ら変わることが出来ず、潰れていく大学が今後続出することになるのでしょうね。

そうならないためには...。

市場を理解し、顧客ニーズに合わせ差別化された価値を提供し続けること

これに尽きるわけです。小手先の変化ではなく、本質的に変わらないことにはいけないのです。変わることは楽なことではなく、痛みを伴うこともあります。「大きく変わる」からこそ「大変」なのです。

その変化は、トップが強いリーダーシップで引っ張っていく必要があるわけです。大学も1つの組織であり、経営という視点がますます必要なのですよね。

潰れていった、消えていった地方金融機関には、変革を陣頭指揮する強いリーダーがいなかったわけです。

経営学科でマーケティング科目を持ちながら、自らの大学が経営、マーケティングがちゃんと出来ないなんて、オチになることだけは何としても避けねばなりません。

2年目も頑張りますよ。 
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