テレビが登場し、映画産業が壊滅的な状況に陥ったのは、映画産業に身を置く企業経営者たちが、自らを映画屋と定義し、テレビを敵と位置づけたため。これはセオドア・レビット先生のマーケティング・マイオピア(マーケティング近視眼)という論文にある有名な事例です。

マーケティングに携わるものなら、知らないなんて言えないくらい有名です。日本史に例えるなら、戦国時代天下統一したのが豊臣秀吉ってくらい誰もが知っていて当たり前というのと同じくらいに有名です。

動画配信サービスは、テレビ業界にとって、先の映画産業におけるテレビと似た構図です。これを敵とするのか、味方とするのか、歴史に学べばテレビ業界に身を置く企業経営者がとるべき選択肢は明らかですよね。

と、前置きはこれくらいにして。

Amazonの有料会員「Amazonプライム」に登録すると、Amazonが提供する動画配信サービスも音楽配信サービスも使えます。

年会費は3,900円。月300円ちょっとという計算ですね。動画配信や音楽配信サービスはいくつも存在しますが、Amazonプライムがコスパ最強だと思います。

そのAmazonプライムビデオ、基本は映画やテレビ番組の配信なのですが、先日より、完全オリジナルの新作コンテンツの配信が始まっています。松本人志の「ドキュメンタル」です。

テレビそのものを最近はサッパリ観なくなり、観ていたころも、この手のお笑いバラエティには全く興味を持たなかったのですが、テレビや動画配信のこれからを考える上で見る必要を感じ、観たのですが、予想以上に面白い、面白くなりそうな番組でした。

内容は、松本人志が招待した芸人10人による密室での「笑ってはいけないシリーズ」です。参加費は自腹で100万円。勝者総取りです。

第1回は、開始までのストーリー。企画そのものに目新しさっはないのですが、鬱陶しいテレビ番組的な過剰な演出もなく、当然テレビCMも入らず、とても新鮮な感じでした。

今なら年会費割引中、学生なら、学割で確か半年間無料であったはず。



こういう形で、今後動画配信サービスが、番組を企画し放送するようになったら、テレビはさらに苦しくなっていきますね。でも、もうその流れは止めることはできそうにありません。番組制作会社は、テレビ向けではなく、動画配信サービスに適した番組作りに方針転換が必要ですね。 

と、いうことでこちらからは以上です。 
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