今年度は担当科目にて積極的に課題を取り組ませる方針で講義運営してきました。

レポート課題ではなく、全てプレゼン課題。

例えばビジネスプランニング論では「事業計画」、ビジネスデザイン論では「社会問題を解決するビジネスアイディア」、マーケティングでは「群馬県に訪日旅行者を増やすプラン」「スバルのマーケティングプラン」立案など。

いずれもパワーポイントでプレゼン資料をつくり講義内で発表することにしています。

エクセルにせよ、パワーポイントにせよ、実際に使わないことにはスキルは身につかないのですよね。そうした「実際に使う機会」を提供するのも必要なことと思ってます。

講義も終盤戦にさしかかり、連日それら課題の最終発表が続いております。
学生の発表内容を聞いているのですが、 課題を出す側として様々な気づきを得られています。
 
一番は、学生の取り組み具合のこと。平たくいえば、「頑張る学生「と「頑張らない学生」の差の大きさ。
 
頑張った学生の発表はすぐにわかります。当然、頑張らなかった学生の発表もすぐにわかります。
頑張らなかったと見える学生も、取り組むことによって得られている物があるようなので、それはそれで良いと思いますが、頑張った学生の声を聴くと、

「大変だったけどとても勉強になった」

と言ってくれるのは教員冥利に付きます。

大学の講義は、知識の習得も大切ですが、アウトプットをすることも同じくらい大切だと思うのです。アウトプットの苦労を感じると、知識習得への意欲も湧く。知識習得とアウトプットは車の両輪でバランスが大切。

何をどうしたら良いかわからない状態から手探りでなんとか答えを見出していく過程にこそ価値があると考えているのです。 今の自分を少し成長させるためには、筋肉痛が出る程度のトレーニングを課題を通じてしてほしいなと。


二つ目は、学生の発表を聴くと、学生がやる気を出す。

他の学生の発表は、それを聞いている学生にとって思いのほか刺激があるようです。教員として見る視点が違うのでしょうね。

小さなことでいえば、プレゼンテーション資料の出来栄え、発表の話し方など、同じ大学の学生でありながら、現状の能力差を見せつけられると、それは教員が何か言うより何倍も学生のやる気を引き出してくれるようです。


今年度はもうすぐ終わりますが、来年度はもっと精度をあげて、「頑張る」ことで自分の成長を実感し、学ぶ喜び楽しさを感じられる講義運営が出来るようにしていきたいと思う次第です。

こちらからは以上です。


 
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