先日学生たちと卒業旅行に行きまして久しぶりに国際線に乗ったのですよ。
台湾に行ったのですが、そのことはまたの機会で、今回は機内で観た映画のこと。

「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」

を観たのですが、糞アニメでした。

そういえば、糞アニメといえば、過去に「糞アニメ」とは何か?について考えたことがありました。中途半端に終わっていますが。。。

「糞アニメ」とは何ぞ?−糞アニメ考−(その1)
「糞アニメ」とは何ぞ?−糞アニメ考−(その2)

今、自分の中での「糞アニメ」とは、端的に言うと「STPが中途半端なアニメ」のことです。これはまたいつかの機会に詳細を。

「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」ですが、2017年公開の劇場版アニメです。

Wikipedia先生を確認すると、元は企画モノのテレドラマからで1992年に実写映画になっているのですね。知りませんでした。AmazonPrimeで無料で観れるようなので、近々観ます。

今回はその2017年公開された劇場版アニメ「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」です。

「散々な評価が多い」というくらいのことしか事前情報はありませんでした。

実際観て、STPが中途半端ゆえに、非深夜アニメ層にも深夜アニメ層にも評価されない、そんな作品になっていました。

「君の名は」レベルを期待した非深夜アニメ層にとっては、何がおもしろいのか?だったでしょうね。

(実際、脚本もイマイチで面白くはないのですがw)総監督は新房昭之、制作シャフトという名前からすると及第点な作品だと思うのです。しかし、それは深夜アニメ層にとって。

非深夜アニメ層にはもっと、テンポよく分かりやすい物語展開が必要なのに、そうでなかったので、「で?だから?」という作品になってしまった。主役の頭の悪い典道のヒーロー性の無さも、非深夜アニメ層にとっては鬱陶しかったでしょうね。そもそもこれは一般受けしない作品なのです。

一方で、深夜アニメ層にとっては、広瀬すず、菅田将暉のキャスティングが許せなかったでしょうね。声優としては明らかに能力不足。これが、ちゃんと実力派声優であれば深夜アニメ層からは一定の評価は得られたのではないかと。

公開劇場数、キャスティングから、一般層向けを狙ったのは明らか。しかし作品そのものは深夜アニメ層向け大変中途半端です。

これが本作品が爆死した理由。そして糞アニメと断じる理由。

であるにも関わらず、「君の名は」の大ヒットあとの公開ゆえメディアにも結構煽られ、多くの日深夜アニメ層が観てしまったのが不幸でした。


深海誠監督は劇場版アニメを積み重ね、ついに大ヒットさせた監督。新房昭之監督は、まだ深夜アニメの監督。一般狙いは今回の作品が初。今回の爆死は仕方ありません。

詳細は調べていませんが、興行成績10億は超えたのですよね?ならば、売上としては成功としてよいのではないでしょうか。かけた宣伝広告費を回収できず赤字なら失敗でしょうが。

中途半端に一般狙いにいって中途半端な作品になった糞アニメ「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」に乾杯です。

新房作品、シャフト好きとしては、これから良い一般向け作品を作ってくれることを期待するしかありません。



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