著作権を侵害している海賊版サイトへの接続が政府の要請によって、接続制限がされましたね。

完全にアウトなサイトであり、サイトの存在は看過できないところですが、今後法整備を進める前提での緊急回避的な措置とはいえ、これは政府による情報統制であり、強硬策に入る前に業界ができることがあったのではないか、など各方面で議論になっているのはご存知の通り。

今回狙い撃ちされた違法サイトの1つが「anitube」。アニメ好きならば、一度はお世話になっていたのではないでしょうか。

様々な立場から意見はあるようですが、自分自身は今回の措置には賛成です。これを機に、アニメ業界がさらに発展してくれればと思うのです。

anitubeは国内で放映されたアニメが、放映後数時間後にはサイトで観れるというサイトです。非常に多くの違法アップローダーたちが無償で関与しているらしいのですが、考えてみると、凄い仕組みを構築していますよね。

こうした国内アニメが全てみれるサイトを適法な形であればよいのですが、実際のところそれは存在していません。

テレビ放映を録画して観るスタイルならば、特段不便はないのでしょうけれど、ネット配信が今後主流となってくることは議論の余地はないところ、それならば、ユーザーにとって魅力あるネット配信サービスが出来てこないといけないと思うのです。

ネット配信の状況は数年前に比べると環境はかなり良くなりました。

ドコモのdアニメストア、Amazonプライム、そしてNetflixと国内アニメが観れるネット配信サービスが存在しています。(オンデマンドではないですが、abemaTVのアニメチャンネルもありますね)

1つ1つは月500円程度で使えるサービスなので、アニメが好きならば負担のかかるような金額ではないのです。なのですが、「全てのアニメ」を1つのサービスで網羅はしていないのがネックなのです。

自身は、上記3サービス全てを契約していますが、作品ごとにサービスを変えて観なければならないのはストレスになります。ついでに、ネット配信はテレビ放映から数日遅れるのです。

作品数、使い勝手などから、dアニメストアが良いのですが、noitaminA作品を金の力でAmazonに強奪されて以降くらいから、やる気があまり感じられないのが残念です。(熱い想いをもって立ち上げた人がいなくなってしまったことも関係していそうです)

このままであると、AmazonかNetflixに覇権をとられるのも時間の問題ですかね。

そんな状況ゆえに、全作品が1つのサイトで、しかも放映後翌日には確実に見れて、しかも無料(違法ですが)というanitubeに多くのユーザーに支持されるのは致し方ないところ。

anitubeが潰されたことで、AmazonでもNetflixでも良いので、anitubeと少なくとも同じ水準で同等サービスを早く実現されることを期待するのです。その機会になる「可能性がある」ということで、今回の措置に支持します。

あ、これは国内での話しですね。

海外の日本アニメ好きも多くがanitubeにお世話になっているものと思います。これが、一気に潰されてしまうと、日本アニメの市場拡大という視点ではマイナスです。

これも、早く海外向けにanitubeに代わる海外の日本アニメ好きのためにサービスを作って欲しいところ。(これもAmazonかNetflixなのでしょうね)

法のもとで、業界のしがらみなどを超え、ユーザーにとって本当に良いアニメ配信サービスができることを期待!ってことで、こちらからは以上です。


最近、聖地巡礼系の本や論文を読みまくっているのですが、最初に読むべき本はこれです。






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