STAY at HOMEな状況下で本屋さんの売上が伸びているらしいですね。

活字離れなどと危惧されていましたが、家での時間が増えたら本が売れるという事実に、原因はスマホやゲーム、インターネットではなく、「時間的な余裕」だったのかもしれませんね。

さたさて、そんな日本全国引きこもりな状況下、巷では「◯◯チャレンジ」なるチェーンメールが流行っているようで。自分のところにもSNSを通じて、いくつか回ってきました。

無価値・無意味に感じるチェーンメールなら無視なのですが、ブックカバーチャレンジについては、読書文化を広げようという主旨に賛同して参戦しました。

「自分が大きな影響を受けた7冊」

というテーマで、これまで読んだ本から7冊を選ぶ作業は自分を振り返る良い機会であったので、ブログのネタにしておきます。

1冊目『コトラーのマーケティング・コンセプト」

コトラーのマーケティング・コンセプト
恩藏 直人
東洋経済新報社
2003-05-02


新卒入社した会社で、同期が「中谷、これ面白いよ」と教えてくれたのがきっかけ。たしか23歳のとき。マーケティングという言葉すら知らなかった自分です。この本で「マーケティング」の面白さを知りました。そして、今、大学でマーケティングを教える立場にいるのですから、同期に紹介されたのは、人生を変える出来事だったということですね。

A-Zでマーケティング用語の解説本なのですが、マーケティングの入門書として最高の1冊だと思います。

2冊目『コトラーのマーケティング思考法」
コトラーのマーケティング思考法
フェルナンド・トリアス・デ・ベス
東洋経済新報社
2019-02-08


マーケティング・コンセプトを読んですぐに、並んで売っていたこちらを読みました。人生を変えた1冊ということなら、こちらかもしれません。マーケティング思考という考え方に衝撃を受けました。

テレビなどで「人生を変えた1冊」といったテーマで著名人が本を紹介する番組がありますよね。昔は、自分にそんな本は、今後も無いだろうな、なんて思っていましたが、今こうして振り返ると、マーケティング・コンセプトと、マーケティング思考法を読み、コトラー、そして恩蔵先生を知り、約10年後に、恩蔵先生の下でマーケティングをまなび、今はマーケティングを教えることを仕事にしているわけなので、自分の人生を変えた本ですね。

3冊目「これから何が起きるのか」
これから何が起こるのか
田坂 広志
PHP研究所
2006-11-23


これも、読んだのは20代。時代や社会に対する大局観を持つこと、先を見通すこと・予想することの大切さを学んだ1冊。やはり大きな影響を受けました。

4冊目「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」

20代の成長しなきゃいけない強迫観念にとらわれていたころに読み、影響を受けた1冊ですね。「自分はどうなっていきたいのか」「自分の強み、伸ばすべき能力」の答えを見つけ出しました。

5冊目「7つの習慣」
7つの習慣 オーディオブック付き
スティーブン・R・コヴィー
キングベアー出版
2015-08-07





成長しなきゃいけない脅迫観念に病んでいた20代、追い立てられるように、いわゆる「成長本」を読み漁っていましたが、この本で終止符が打たれました。全ての「成長本」で書かれていることが、この1冊に集約されている。全ての「成長本」が言っていることは、結局、7つの習慣と同じとわかってしまったのです。

当時の会社が、7つの習慣研修を受けさせてくれたのも有り難かったですね。

ちなみに、7つの習慣は、大学生時代に、「素晴らしい」と言っていた友人がいて、一度は手にとったのです。でも、さっぱり面白いと思えず、すぐに脱落していたのです。読むべきタイミングというのが本にはあるのでしょうね。

6冊目「ネクスト・マーケット」



学生時代にカンボジアに行き、貧困の実態に衝撃を受けたことがあります。どうしたら、こういう人を助けられるのか?を真剣に考えた結果、「日本経済を豊かにすることが、そうした人たちの助けになる」という方針で仕事をしていました。とは言え、当時はそのことを真剣に考えてもなく、具体的な方策があったわけではありません。

しかし、この本で、「企業活動によって貧困を無くせることができる」と確信を持つことができたのです。

7冊目「チェンジメーカー」


社会起業家という言葉を知る切っ掛けになった1冊です。これも、誰であるかは忘れてしまったのですが、「中谷さんならきっとハマると思う」と紹介されたのです。

ハマりました。そして、こんなに社会を変えることに熱量をもって生きている人がいることが衝撃でした。自分の思いなんて、言っているだけで思い出もなんでも無いな、と自己嫌悪に陥りましたよ。

今、大学で「社会起業論」という科目を担当しているのも、20代当時この本に出会っていたことが遠因であることは間違いないと思います。




ということで、以上、「大きな影響を受けた7冊」、SNS投稿時には、それぞれに詳細を記載しなかったので、こちらにということで、これからも沢山本を読んでいこうと思っています。

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