研究ノート(大学教員の徒然)

なかたにじゅんいちの個人ブログです。

カテゴリ:大学教員の徒然 > 政治・経済のこと

昨年から食品偽装問題・事件が絶え間なく発生します。

 最近では、飛騨牛偽装、そして鰻産地偽装。

 ここまでくると、食品業界は偽装の上に成り立っている。と思わざるを得ません・・・

 なんとも、偽装問題そのものもが疑わしく感じてしまうのですですが、
嘘はいけません。嘘は。

 「嘘は泥棒のはじまり」


そういうことで、それ以上でも、それ以外でもありません。
ルールを明確にして、ルール違反に対しての罰則を決めておけばよいまで。でも、そのルールが、非常に曖昧だったのが、食品業界だった。


 とはいえ、

「なぜ、ルール違反(=偽装)をするのか?」

を考えてみたいと思います。

 と、考えるまでもなく、

「偽装をすることにメリットがあるから。」


では、そのメリットは何か?

それも、考えるまでもなく、

「お金=利益」


 偽装した方が、利益がとれるから偽装する訳です。

「原料高騰で、偽装しなければ会社が倒産してしまうから致し方なかった」


 という責任転嫁な言い訳をする人もいるようですが、
経営環境リスクへの対処を怠った、もしくはできなかった経営の失敗でしかないわけです。

 偽装はしてはならないと思っていても、お金の魔力に取りつかれ、偽装してしまう。 

 偽装してもいいや、偽装してもバレナイという雰囲気が食品業界にはあるのでしょうね。

 偽装を許さない業界は当然ながら厳しいルールがあるのですよね。
たとえば証券業界も銀行業界、一般企業でも上場している企業であれば、監査法人が経営を監視。
一応そういうことになっていますが、最近はその監査法人すら不正を働くようですが・・・


 犯罪抑止効果としての厳罰化には、議論があるところですが
いずれにせよ、罰則が厳しいと、

 偽装をして得られるメリット < 偽装がバレて被るデメリット

という、経済合理性に基づき偽装をする企業は多くならないのです。
そういうことです。

 


 




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「通り魔事件は『格差社会』が原因だ」


などと、テレビで論じる人がいます。
どうして、そんな断定的なことを言うのですか?

テレビメディアの特性上、いたしかたないのでしょうが、そうした無責任な報道が、次の犯罪者を生み出すように思えてならないのです。


先月の秋葉原無差別殺傷事件に続き、またしても発生してしまいました。

八王子通り魔事件。

「誰でもよかった」

と、まぁ、秋葉原事件の犯人と同じような証言をしているそうです。

 テレビはこの事件に多くの時間を割いて、犯人の素性やら、被害者の素性を競うように報道しています。

 犯罪心理学の専門家、コメンテーターなど、さまざまな立場の人が、それぞれの持論を展開しています。

 集計した訳ではないですが、「格差社会」を原因にしている論調が多く聞こえてきます。

 格差社会
  ↓
ワーキングプアを生み出す、
 若者が将来に希望を持てない。
  ↓
 犯罪に走る。

 とまぁ、確かにそれも一因かもしれませんね。
でもですよ、そんな単純なものではないですよね。

 様々な要因が、複雑に絡み合い、最後に引き金となる要因が加わり、最悪の結末が生じる。

 原因の究明は重要です。

ですが、安易な結論染みた報道は良くないと思っています。

人間は弱い生き物です。

「格差社会が悪い」とメディアが伝え続ければ、

「そうだ、自分が不幸なのは、世の中が悪いのだ!」

と、結論づけ、最後の引き金を引いてしまう人は発生するでしょう。

 原因は様々あるとは思いますが、あえて何か1つの原因をあげるのであれば、自身の結論は、

「メディアが原因」

ということになります。

 安易なニュース報道が多すぎます。報道がバラエティ化してしまったことも一因でしょう。

政治もメディアと癒着状態ですから、
「犯罪報道」について徹底的な介入ができていません。

政治が口を出してくれば、

「言論の自由が奪われる」

的な抵抗をはじめます。

 犯罪報道には、もちろん意義はあるとおもいます。
が、その意義が形骸化して、犯罪を助長するような報道になっているならば、それは悪です。犯罪として罰するべきでしょう。

 でも、その明確な基準がない。
ないなら、考えようと政治が動けば、それだけでも、やはり、メディアは総反発。

 考えがまとまりきりませんが、とにかく、安易に通り魔事件の原因が「格差社会」のみであるかのごとく、報道されることには、大いに疑問を感じます。ということです。
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竹島は、ふつーに島根県だと認識しているので、小生の世代への学校教育は「竹島は日本固有の領土」という教育がされたのだと思います。

が、どうもそうでなかったようです。

「竹島」に初の言及 文科省、新学習指導要領解説書を公表

初めて学習指導要領に記載されたとのこと。

北方領土然り、尖閣諸島しかり、島国日本、四方八方に実は領土問題を抱えていますね。

 普通の国なら、領土問題はすぐに戦争に発展するような大問題なわけですが、平和主義の日本はどうも「押し」が弱い。つまり、外交が下手ということなにかもしれません。

 竹島問題なんぞ、なんてことないわけです。

はっきりと、外交ルート、メディア、国際機関、あらゆる手段を通じて韓国に伝えればよいのです。

『 「国際司法裁判所」で白黒はっきりさせましょう。
もし、司法裁判所が、韓国の領土だと判断するならそれはそれで日本は従います。領土問題で、関係を悪化するのは両国にとってプラスにはならない。』


と。

極めて、極めて竹島問題においての韓国側のやり方はフェアではない。

個人的にそう思うのです。

余談ですが、現在、北朝鮮の核問題について6カ国問題を協議していますよね。
説得に入っている5カ国は、「北朝鮮は核を放棄しなさい!」というスタンスであるわけです。

 本当にそうですかね?

 韓国は、北朝鮮に核保有国に正式になってほしいと思っているのではないかとと感じてしまうのです。

 大国中国と、まぁ経済大国といわれる日本の間に挟まれている。長い歴史を振り返っても、朝鮮半島は不安定なわけです。現在も、経済的にも軍事的にも不安定。

 超長期的に考えれば、不安定さを脱却するためにも、韓国は核保有国となり、核を政治的な力にしたい。

 でもですよ、表だって核開発はできない。となると、遅かれ早かれ、統一されるであろう、北朝鮮に、国が破たんする前に核を保有してほしい。

 その後、統一されれば、結果的に核保有国になるわけです。
となると、韓国としては、止めに入りつつも、とっとと完成させてほしい。

 それが本音ではないでしょうか?

 それ以前に、そういえば韓国は、プロトニウム抽出実験をした前科があったような気がします。

 ソース見つけました。朝鮮日報の2004年9月9日です。

http://www.chosunonline.com/article/20040909000007


 でも、20年前ってなってますね。
北の脅威があるから、核を持たねばらなぬ、という時代であったのでしょう。わかります。

 いずれにせよ、韓国には核を保有国になりたい理由はいくらでも描ける状態です。

 あれ、ものすごく脱線してしまいました。

 竹島問題、国際司法裁判所に持ち込めば、日本の領土と確定されてしまうので、実効支配を勝手に続けて、それを盾にして戦えると判断するまで現在の状況を引っ張るでしょうね。

 子供の喧嘩じゃあるまいし。極めてしょーもない。

国は領土があって成立するのは、もう古いのではないかと思うのです。
確かに、領土は必要ですが、必要以上に欲すると、良い結果を生みません。

 そいおもうと、

 北方領土。
 
 どうせ、沢山の化石燃料が眠っているからどちらも譲れないのでしょ。

 ロシアと共同開発すればよいのではと思います。
世界初の共同経済領土。経済特区みたいな特別な島にして、一緒に経済を成立させればよいと思うのです。

 尖閣諸島は、台湾と仲良く管理すればよいのでは?

 中国ともめている海底油田も一緒に開発して利益を按分すればよいとおもうのです。

 ちょっと最後は、ぶっ飛びすぎましたが、隣国同士、不仲で良いわけではないのです。
 
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相変わらずタスポの申込みはしていません。

先日、男4人でビリヤード屋に行きました。
4人とも喫煙者。

たばこが切れました。自動販売機はあります。
タスポが無いので、タバコが買えません・・・

でも、いました、1人だけ。タスポ保持者。
たかるように、その1人に買ってもらいました。
店の中で煙草がほしくなったとき、持っていないと困りますね。

東京でタスポ導入が始まり半月がたちましたが、コンビニは恩恵を受けていることが数字で表れ始めているようですね。

タスポ導入で売り上げ増=コンビニ大手5社の3−5月期

コンビニエンスストア大手5社の2008年3−5月期単独業績が8日出そろった。たばこ自動販売機の成人識別カード「taspo(タスポ)」が先行導入された地域に店舗が多いローソンやファミリーマートが営業増益を達成。カード発行手続きを嫌う顧客がコンビニでたばこを買っており、消費低迷や競争激化で苦戦してきたコンビニ業界に当面、追い風が続きそうだ。(2008/07/08-18:29)

当然ですよね、自動販売機でたばこが買えなければ、コンビニに行くまでです。そして、ついで買い。煙草とコーヒーとお菓子、雑誌・・・

どこのコンビニに行っても、種類が増えていますし、おまけ付きのパッケージも増えてきました。

でも、その反面、やっぱりというニュースも。

未成年者喫煙禁止法違反:たばこ販売のコンビニ店長検挙 容疑で徳島東署 /徳島

これをやり始めたらキリがないですね。
自分も、学生時代、大学近くのコンビニでバイトをしていましたが、年齢確認などしたことはありませんでした。学生であっても未成年の可能性もあるわけです。

この場合、誰が罰せられるのか?店長なのでしょうか?それともコンビニ本部?

業界が目を光らせだしたら、オトリ捜査だってできるわけです。
例えば、セブンイレブンが、ローソンに19歳の人を買いに行かせて、売ったコンビニはアウト。密告するのです。

こんなことはしないと思いますが、根本的に何かが間違っている気がしますね。

確か、タスポは未成年にタバコを買わせないようにするために導入されたわけです。
中学生や高校生が制服で買うことは無理でしょうけど、コンビニなら大丈夫。確認されても、「家の人に頼まれた」と言われれば、コンビニのバイト君ならダメとは言えません。

タスポが普及する前に、次々と自動販売機が世の中から無くなりそうな気がしてなりません。
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悪代官と越後屋の悪だくみによりスタートすることになった

「タスポ」

なのですが、自分は思ったのです。

「 そういえば、免許証で年齢認証する機械が無かったっけ? 」
「 確か、その機械が自動販売機に設置されるんじゃなかったけ? 」

で、調べていたら、その認証機械を作っているメーカー社長のコラムがありました。

第24回「タスポがないと買えない」という宣伝のウソ
松村テクノロジー社長 松村喜秀氏 2008年5月23日
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/ea/24/

全国約52万台ある自動販売機が、場所によってはタスポ、場所によっては、免許証と、バラバラになっては、使う側が迷惑するわけですが、少なくとも、この松村テクノロジー社は、絶好のビジネスチャンスを奪われてしまったのでしょう。

なお、今回のタスポについて、ビジネスになっているのは、

2006年10月26日、NTTデータ、NECトーキン、ドコモ、大日本印刷、トッパン・フォームズ、トランスコスモス、日立製作所、ベルシステム24の8社は、社団法人日本たばこ協会(TIOJ)が取り組む「たばこ自販機成人識別施策」を実現する、taspo(タスポ)システムについて、2007年12 月のパイロットサービス申込み受付開始を目指して構築し、その運用を行っていく、と発表しました。


と、大手ばかりですね。


自分は、毎日1箱のペースで煙草を購入していますが、自動販売機で買うことはほとんど無いのです。コンビニで買っています。

でも、どうしますかね。折角なのでタスポの申込をしてみますか。

たばこ協会に、個人情報を取られて、どこで、どれくらい、どの煙草を購入しているか?すべて把握されてしまうのでしょうね。


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過度な禁煙”の流れに違和感を感じ、
以下のようなニュースや発言を心から応援したい、愛煙家です。

養老孟司の超刺激発言「たばこの害根拠なし」「禁煙運動はナチズム」

http://www.j-cast.com/2007/09/18011417.html


と、今回は7月から東京でもスタートする
成人識別ICカード 「taspo(タスポ)」 についての独り言。
タスポ

 真実は定かでないのですが、完全に利権ビジネスですよね。
想像の域を出ませんが、こんな感じでしょうか?


越後屋 : お代官様、これ以上、「たばこ吸うな、健康に悪い」のお達し出されては、商売が立ち行きません。

代官 : そう申すな、越後屋、これでもワシも「たばこは悪の元凶だ!」との暴動に屈しまいと頑張っておるのじゃ。

越後屋 : そうは申されても、私ども商売さることながら、お代官様への上納金は、たばこあってのことですぞ。たばこに代わる、集金マシーンを探すはなかなか困難ですぞ。よいのですか?

代官 : わかっておる。それはワシとしても苦しいところなのじゃ。何か妙案はないか?越後屋。

越後屋 : へへぇ、そういうことであれば、ひとつ妙案があるのです。最近、巷では、電子マネーなるものが普及しておりますのですが、この商いを、越後屋としても行いたいとおもっておるのです。たばこによる上納金を、他の商いで補いたいと思っているわけでございます。

代官 : ほほぉ、して勝算はあるのか?

越後屋 : そこを、お代官様にご相談なのですが、お代官様より「たばこを買うには越後屋カードがなくては買えぬ!」の法度を天下に示してはいただけないでしょうか?

代官 : 無茶を申すな、それは、庶民が許さぬだろうに・・・、いや、待てよ、最近、「たばこは悪の元凶だ!」と申す者たちの中に、「子供が煙草を吸うは、自動煙草提供機のせいだ!と申す者が多く頭を悩ましておるのじゃ。そう申す者らに、『それはそちたちの、子供への躾の問題ではないか?』と申し送ると、炎上してしまったのじゃ。

そうじゃ、越後屋カードなくば、自動煙草提供機は使えぬ という法度ならば、道理が通る。どうじゃ、越後屋?

越後屋 : 流石は、お代官様。実は、その越後屋カードと、カード読み取り機械、私の息子が跡取りとなりました、池田屋にて段取りは出来ておりまして・・・ 本日は、サンプルで作りました越後屋カードをお持ちしました。

代官 : なんじゃ、この金色にひかり、重いカードは、しかもこんなに沢山。

越後屋 : サンプルは、純金で仕立ててございますもので・・・ただ、コストがかかるので、庶民に配るは、プラスチックにて仕立てることといたしましたので、サンプルは、代官様にて、ご処分いただければと。

代官 : 越後屋、おぬしも悪よのぉ

越後屋 : お代官様こそ

代官&越後屋 : ウワッハッハッハッハッ


と、お察しいただいていると思いますが、最後の一文を書きたいが為に無茶な条件設定をしてみました。

想像上のあくまで、個人的妄想ですけど。
タスポ、気になります。
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こんばんは。



中国でも新幹線が走り出した。

2007/01/28-17:12 「新幹線」、中国で運行開始=日本から技術供与のはやて型
 【上海28日時事】中国鉄道省は28日、都市間輸送高速化のため導入した新型車両の営業運行を上海〜杭州、上海〜南京間で始めた。使用するのは日本の新幹線「はやて」がベースの「CRH2」。試験運行も兼ね、時速は最高160キロに抑えられているが、4月のダイヤ改正後はスピードアップし、時速200〜250キロでビジネス客などを運ぶ予定だ。
 CRH2は8両編成で610人乗り。中国メーカーが日本から技術供与を受け製造したもので、車両内の設備や座席配置は新幹線とほぼ同じ。同日早朝に杭州を出発した列車では「座席間隔が広く、ゆったりできる」「設備が使いやすい」と好評だった。



(1/28)中国で「新幹線」運行開始・「はやて」型、上海から

 日本の東北新幹線「はやて」をベースにした中国の高速列車「CRH2」(通称、子弾頭=弾丸)が28日、在来線の上海―南京(江蘇省)、上海―杭州(浙江省)の両区間で営業運転を始めた。中国の高速鉄道網整備の第一歩となる。乗客には「ゆったりして快適」「設備が使いやすい」など好評だったが、主要メディアが「国産」「自主技術」を強調しているため、日本からの技術導入を知らない人もいた。

 当面は従来の特別快速列車と同じ最高時速160キロメートルだが、4月のダイヤ改正後は同200―250キロで走る。1等車と2等車があり、料金は2等車で上海―南京が72元(約1120円)、上海―杭州が44元(約690円)。

 南京発上海行きの第1号列車(16両編成)はほぼ満席。発車前には中国では珍しい流線形の車体と記念撮影をする姿が目立った。

 はやて型車両は川崎重工業など日本企業6社が2004年に受注。一部を完成車両として輸出したほか、技術供与先の南軍四方機車車両(山東省)が現地生産している。(上海=渡辺園子)





えっと、時事通信と日経の同じことを対象とした記事を添付したんです。

ものすごく気になったので。

記者の心が新聞記事にはこもっていると感じました。


時事通信の記事だけを読んだ人は、

  「 日本の技術が中国でも活かされているんだなぁ 」
  
 とか、

  「 日本の新幹線は凄いなぁ 」

 とか、

  「 日本の『はやて』は全席禁煙だけど中国はどうなのかなぁ 」

  などと

 思いをはせるのでしょうけれど・・・・


 下の記事には

乗客には「ゆったりして快適」「設備が使いやすい」など好評だったが、主要メディアが「国産」「自主技術」を強調しているため、日本からの技術導入を知らない人もいた。


 という一文が入るだけで、そんな気持ちを吹き飛ばしてしまいますね・・・

 自分だけでしょうか?


 

 仲良くしようよ・・・
 
 
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