研究ノート(大学教員の徒然)

なかたにじゅんいちの個人ブログです。

カテゴリ:大学教員の徒然 > 経営・マーケティングのこと

マーケティングの視点から長年マクドナルドに注目してきた自分は、最近のマクドナルドの凋落ぶりに心を痛めております。苦戦を報じられるたびに、

「いやいやマクドナルドならば、なんとかしてくるだろう」

と期待をし続けているのですが、一向に上向かない。打つ手打つ手が全て裏目にでているような状態。そんな中、マクドナルドの凋落の原因について多くの人が意見を発信しているようなので、久しぶに自分もマックについて、勢いで考察してみようと思います。

ネットにおけるマックにおける凋落理由を見渡してみると、

「まずい」「高い」

といったことを記述されている方が多いようです。まず、この点についての考察してみたいと思います。

まずは「高い」という理由。確かに、価格改定(値上げ)は原因の1つであることは間違いないと思います。ではありますが、今の価格が「高い」かは少し考える必要があると思います。世の中の水準から言えば、まだ充分に安い部類にはいると思うのです。となると、「高い」ではなく「高くなった」というのが正しいと思います。自分もマクドナルドの価格戦略の迷走ぶりには首をかしげる部分があります。

そして、次に

「まずい」

についてです。
 
絶対値として「まずい」かといえば、それは違います。業績好調の時と、「味」についてほとんど変化ありません。

マックのハンバーガーは、今も昔もマックのハンバーガーです。昔から、モスバーガーの方が美味しかった(美味しいという人が多かった)ですし、あのマクドナルドのハンバーガーこそが「美味しい」という人も一定数います。
(子どもたちは相変わらず大好きですし、自分もダブルチーズバーガーは至高だと思っています)

となると、なぜ「まずい」ということを理由とする人が多いのでしょうか?これは、商品と価格のバランスが崩れたことによるところがあります。つまり、相対的に「まずい(まずくなった)」ということであろうと推察するわけです。
 
ハンバーガーが100円ならば、あの味でも「美味しい」と思うところが、120円になった途端に、「まずい」という評価になる。つまり、こういうことだと思います。価格戦略の迷走ぶりが、「まずい」という評価を増やしてしまったということでしょう。相対的に「まずくなった」というのが正しいかと。

ということで、「まずい」はマクドナルドの最近の凋落の理由ではなく、価格変更し、相対的に「まずい」という評価をする人が増えた、つまり「価格戦略」が大きな原因であると思います。

安易に価格改定をしすぎたのでしょうね。

では、何故にマクドナルドとあろうマーケティング巧者が、価格戦略をミスしてしまったのか?
(その2)を書く気分になったら、その辺について考えてみたいと思います。 

コトラーの本に影響を受けてマーケティングの勉強を始め、博士課程にまで進んでいるわけですから、以前から「コトラーの著書は全て読もう」とは思っていたのですけれど、なかなか実行せずに今日まで来ました。

主要な著書は持っているつもりですが、まだまだ大量に未読未保有著書があります。 ということで、まずは、目標を明確にすべくフィリップ・コトラーの対象となる著書を確認しておきたいと思います
※Amazonで調べているので全てではないかもしれませんので、ご承知おきを。

折角なので、持っているものも含めて出版年の古い順に。

コトラーマーケティング・マネジメント―競争的戦略時代の発想と展開
フィリップ・コトラー
プレジデント社
1983-01






マーケティング・エッセンシャルズ
フィリップ コトラー
東海大学出版会
1986-05





※未保有。これは、中古しかないですね。
フィリップ コトラー
蒼林社出版
1989-07-26
※未保有。これも、中古ですね。しかも価格が高騰しているっぽい。

※未保有。これも、中古ですね。

ソーシャル・マーケティング―行動変革のための戦略
フィリップ コトラー
ダイヤモンド社
1995-02

※未保有。これも、中古ですね。

新版 マーケティング原理―戦略的行動の基本と実践
フィリップ コトラー
ダイヤモンド社
1995-03

 ※未保有。これも中古。
 




※未保有。中古。

P. コトラー
東洋経済新報社
1996-09

 
ホスピタリティと観光のマーケティング
フィリップ コトラー
東海大学出版会
1997-04








コトラーのマーケティング入門
フィリップ コトラー
ピアソンエデュケーション
2000-04


コトラーのマーケティング・マネジメント -ミレニアム版-
フィリップ・コトラー
ピアソン・エデュケーション
2001-10-29


コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング
フィリップ・コトラー
ピアソン・エデュケーション
2002-12-11




コトラーのホスピタリティ&ツーリズム・マーケティング
フィリップ・コトラー
ピアソン・エデュケーション
2003-12-12


コトラーのマーケティング・コンセプト
フィリップ・コトラー
東洋経済新報社
2003-05-02


コトラーのマーケティング思考法
フィリップ・コトラー
東洋経済新報社
2004-04-23


コトラーのマーケティング講義
フィリップ・コトラー
ダイヤモンド社
2004-10-08


市場戦略論
フィリップ・コトラー
ダイヤモンド社
2004-11-06


マーケティング10の大罪
フィリップ・コトラー
東洋経済新報社
2005-01-28


非営利組織のマーケティング戦略
フィリップ コトラー
第一法規株式会社
2005-06-01




ミュージアム・マーケティング
フィリップ コトラー
第一法規
2006-04












コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版
フィリップ・コトラー
Pearson Education Japan for JP
2008-04-02







カオティクス―波乱の時代のマーケティングと経営
ジョン・キャスリオーネ
東洋経済新報社
2009-09-11







コトラーのイノベーション・マーケティング
フィリップ・コトラー
翔泳社
2011-09-16








あるなぁ〜。とりあえず、こんなところ。保有未保有についてのコメントは後々に。

1年ってあっという間です。今年もCEATEC JAPANに参加しております。今年は初日の来場者が少ないうちにブース写真を撮って回りました。順序や分類分け、コメントしたいこともありますが、それは後日追記するとして、とりあえず写真だけアップしちゃいます。

ちなみに昨年の分はこちら↓↓
[CEATEC JAPAN 2012] 企業ブース比較
http://marketing.myjournal.jp/archives/50734733.html

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明日も1日会場に行きます。


 アニメのいわゆる学園モノにおいては、まぁお決まりのように体育祭や文化祭、修学旅行なんていう楽しいイベントが起きるわけです。そんなアニメをボケーッっと見ていていつも思うのが、「自分にもこんな楽しい高校生活があったんだっけな?」ってことなんです。

 小生、親の仕事の都合で中2から高3の4月まで富山県に住んでいたのですが、高校生活を振り返ってみても記憶がかなり断片的なんですよね。サッパリ思い出せないわけではないのですが、さしたる記憶が無いのです。いわゆる”青春時代”といわれる時期なはずなのに何でですかね。自分は当時何してたんでしょ?

 無味乾燥な何の楽しいことも無い日々を淡々と過ごしていたのかもしれませんが、多分、富山を離れてから長らく富山時代の友人と会うことが無く、当時の思い出話をすることないままきてしまっているからではないかと思うのです。(この数年、久しぶりに当時の友達にあってみると、「あぁ、そういえばそういうこともあったねぇ!」とイロイロ思い出したりもするので)

 そう考えてみると、「想い出」っていうのはその後の当時の友人達との思い出す繰り返し工程で形成成熟されるのかもしれませんね。

 と、戯言はさておき、そんな高校時代を否応なく思い出されるイラストを発見したのでブログのネタにしてみました。

 そのイラストは、まんまる(@mammal_72)の描かれたこれ。富山県高等学校制服(冬)完全版。

 制服を見ていたら懐かしい友人たちの顔が思い浮かんできました。自分の高校の歴史があってキライじゃなかったけど比較してみるとやっぱり地味ですねぇ。

 JKがあるなら、男子版もあるんじゃないかと調べてみたら、ありました。

toyama_HighSchool_boys_uniform
http://twitpic.com/ccn3c6

 自分の高校は「学ラン」だったわけですが、規制がかなり緩くて標準学生服を着ている学生はほとんどいなかったような気がします。いわゆる「短ラン」「ボンタン」ってやつですよ。東京で見ることはほとんどないですね。いやぁ田舎って怖いもんなしですよ。完全に黒歴史です。

 このイラストみながら、「そういえばあいつは今どうしてるんだろ?」なんてことを考えつつ、青春時代を思い出ししたりしている次第です。 

セーラー服と機関銃 (角川文庫)セーラー服と機関銃 (角川文庫) [文庫]
著者:赤川 次郎
出版:角川書店
(2006-09-15)
 


 だらだらと、その3です。その他、気になった全面広告をまとめてどうぞ。

■どうした?ローソク最大手!

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 カメヤマローソクのブランド広告見たの初めてかも。コモディティ化しているローソクはブランドの力で差別化できるのか?注目ですね。 ローソクといえば、山形県酒田市が有名だったような記憶。

■これはナカナカ、確かにと思わざるをえない。

 TOPPAN(凸版印刷)のブランド広告。コピーまで写真に入りきっていませんが、「紙の本を愛していない人が、電子書籍ユーザーになるだろうか。」とありました。その通りだと思います。紙以外での収益確立を進めている凸版さんですが、やっぱり本業は紙なんですね。強い意志を感じます。ちなみに、この写真、どこの図書館(本屋?)海外っぽいけど、どこだろう。
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■折り込み広告は見ないですからね。


 昔は、コジマ電器の十八番だった新聞広告チラシですが、最近はヤマダ電機ですね。まぁ、全く興味はありませんけど、折込チラシよりは効果があるのでしょうね。
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■アニメ専門チャンネルなんぞ契約したら廃人になってしまう。
 アニメはある程度、アングラな要素があるからよいのであって、お国が担いだ瞬間に文化としては衰退してしまうように思われ大変危惧している次第です。ですが、まぁ、アニメ視聴者人口が増えることは喜ばしい限り。日経読者を狙うのはセンスがあると思います。いずれにせよ、スカパーさんとしては、新規顧客獲得の好機であることは間違いなさそうです。
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■働き者のキティーちゃん 

 アコーディアゴルフのブランド広告。キティーさん、こんなところでも働いておられましたか。敬服いたします。
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■松山君獲得競争には大金が動いたんだろうなぁ。 

 プロ1年目とは思えない活躍ぶりの松山君。ほんと安定してますよね。スポンサーのダンロップとしてはホクホクでしょうね。一方で、ヨネックスとの契約終了に伴い、大金が飛び交い獲得競争が繰り広げられた遼君はどうしてしまったのでしょう。キャロウェイとしても誤算でしょうね。

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■最近、攻めてますねぇ

 
最近、テレビCMに駅広告などあらゆるところに露出している、エアウィーブ。マットレスですね。この手の商品展開のお手本のような広告ですね。欲しいんだけど、高いんですよね。

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 と、まぁ、初めはAppleとSONYの30段だけでブログにするつもりが、気になった広告全てを写真に納めてしまいました。マーケティングと広告、ブランディングと広告、切っても切れない関係。企業広告を見る為に新聞は紙で読み続けていこうと思います。 
 


  引き続き、7月第1週の日経朝刊に掲載された広告の紹介です。

■何か、関連するニュースでもあったかな?

 どこの広告だろ?とよく見たら、ロッキード社の全面広告でした。ロッキード・マーティン・インターナショナルなる新会社を作り、地域経済との連携強化をするらしいです。過去に日本では政治家さんと大変強固な連携をとっていたロッキードさん、頑張ってください。

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 これに合わせるかのように、関係の深い、IHIがジェットエンジンで全面広告を出していました。間違いなく、ロッキードさんと足並みそろえましたね。

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■時計メーカーのブランド広告

時計ほど、わかりやすいブランド広告はありませんよね。ブランド構築の基本をきっちり押さえた広告ばかりです。(除くカシオ)

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■気になった自動車広告

 時計と同じく、毎日のように自動車メーカーの広告は掲載されていて、どれも昔からあまり変わり映えのしない広告が多い中、印象的だったのが、プジョーの広告。これはインパクトありますね。日本向けにはかなり効果があるのではないかと。少なくとも、自分はプジョーに対するブランド意識が大きく変わりました。
しりあがり寿のイラストはいつみてもイイね!

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 その2で終わらせようかと思っていたのですが、まだストックがあるので、その3に続く。


美味しいと話題のラーメン屋に赴き、800〜900円払って食べる ラーメンには期待値が上がっている状態で食べるので、それがどこでも食べられるような「普通に美味しいレベル」だと相当ガッカリし、リピートすることはまぁありません。一方で某低価格ラーメン屋チェーンで食べるラーメンは、たいして美味しくなくても「ま、この値段なら満足だよね」と 諦めがつきますが、やはりリピートして食べたいと思うことはありません。

何の話かと申しますと、顧客満足の為には期待を超えた満足度を提供しないといけないし、リピーター化の為には価格だけでは勝負しちゃダメだよねということを、前々から気になっていた低価格宅配ピザ業態を週末試してみて再認識したのです。

その前から気になっていた低価格宅配ピザ屋の話はこれです:

[伸びるかな?] 格安宅配ピザビジネス


で、その前に試した持ち帰りピザ屋の話はこれ:

【コレはイケる?】 低価格「持ち帰り」ピザ業態

 
日曜日の夜7時に注文の電話してみたら、「注文が重なっていてお届けまで1時間くらいかかる」と言われたところから、意外と繁盛しているようです。で、きっちり1時間後に届きました。

今回は、最安の1枚(25センチ×25センチ)のマルゲリータと、半分サイズ(25センチ×10センチの楕円形)を2枚注文してみました。

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ハーフサイズは、それぞれ、700円と800円だったので、3枚で2500円でした。ちなみに、このお店の一番高いピザで1枚1800円。このハーフサイズで1300円なので、まぁ、通常サイズを買うのがお買い得ってことですね。

 で、気になるお味の方ですが、不味くは無いですが、驚くほど美味しいわけではありません。価格抜きに比べれば、大手宅配ピザチェーンの方が明らかに美味しいレベル。

大切なことなので、2回申し上げますが、「不味くはありません」。つまり、値段以上の驚きは無かったということです。冒頭で申し上げた低価格ラーメンチェーンでラーメンを食べた時のような感じです。

確かに既存の宅配ピザと比較すれば、価格的な優位性はありますが今のレベルであるとリピートするのはちと厳しいかなというのが正直な感想。先日試した持ち帰りピザ屋のピザの方がレベルは高いですね。

ピザって素材が決めてなところですが、根本的に不味いピザっていうのは作りようが無いわけすよね。原価を低く抑えなければならず、簡単に素材を良くするわけにはいかないところでしょうけれど、今後、商品力をあげる努力に注力してもらいたいな、と思った次第です。

ということで、報告は以上です。
今後も、気まぐれに既存宅配ピザ業態を駆逐する新たな業態探しを継続していこうと思うのと、久しぶりに自宅でピザ作ろうかなぁと思ったりもしてます。
 
ピッツァ プロが教えるテクニックピッツァ プロが教えるテクニック [単行本(ソフトカバー)]
著者:柴田書店編
出版:柴田書店
(2010-07-17)


FUKAI 石窯ピザ&ロースター FPM-150FUKAI 石窯ピザ&ロースター FPM-150 [ホーム&キッチン]
商標:フカイ工業
 

日本の既存宅配ピザ業態をひっくり返すような新たなピザ業態を密かに、時々、気が向いたときに探してかれこれもう10年くらいになります。以前、本Blogで価格破壊宅配ピザ業態のことを紹介しましたが、その後、まだ試していないくらいの気まぐれな探究心です。

[伸びるかな?] 格安宅配ピザビジネス


そのような中、友人より「高CPの持ち帰りピザ屋がある」との情報を寄せていただき、調査してまいりましたのでレポートしておきたいと思います。

そのピザ屋とは「ピッツァ サルーテリア」、錦糸町と亀戸にある「持ち帰り主の低価格ピザ業態」です。
ホームページはまだ無いみたいなので、FBページと食べログで。
https://www.facebook.com/pizzasalu
http://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13149865/

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友人宅から自転車の5分くらいの場所にある錦糸町店。立ち飲み業態っぽいですがカウンターは5人も入れば満席の店、ほぼテイクアウト専門ですね。(亀戸店はテーブル席もあるらしいです。)立地は、錦糸町駅から徒歩5分程度の場所、2等立地どころか3等立地レベルの場所にあります。

メニューはこんな感じ。
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なんたって安いのですよ。マルゲリータ、25センチサイズでお値段480円。他でも680円。ハーフ&ハーフやソースの変更もOK。

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今回は友人夫婦と3人で4枚お買い上げで2,620円。ド◯ミノピザやピザ◯ット、ピザー◯などっだったら1枚買うお値段ですね。これくらい手頃な価格なら、一人暮らしであろうと、家族であろうと、相当な頻度で「ピザ食べよう」となりそうですね。

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で、肝心のお味の方は、しっかりピザで合格点。あえて言うなら、「持ち帰り」とするので、宅配ピザが使用している保温カバーなどを用いていないので、冷めてしまうスピードが早いことが課題ですね。「アツアツを食べる」というニーズにはちょっと応えられません。この辺り、持ち帰りを想定したさらなる商品開発、もしくは持ち帰る際の箱の工夫が必要かもしれません。

ま、多少冷えても、宅配されなくとも、この値段と味ならば、近所(自転車で5分程度の範囲)であれば十分に買いに行く価値があるように思います。1人暮らしから家族まで幅広く取り込めるはず。マクドナルドや牛丼屋、コンビニ弁当の需要を取り込めるでしょうね。

店内の写真は流石に撮影できませんでしたが、簡易の石窯が2台、店内での食事を想定していないので、内装は簡易です。おそらく、設備&内外装で200万程度、不動産を含め諸々入れても初期投資300万円以内で済むのではないかと思われます。

店舗には社員1名にアルバイト1名で十分にオペレーションできるでしょう。少なく見積もって客単価は1,000円で、週末は50人、平日で20人として月売上80万。3等立地で店は5坪程度で家賃10万はしないでしょうし、ピザの原価率を考えれば、十分に利益が出ると想定されます。

この持ち帰りピザ業態、既存宅配ピザチェーンにとっては脅威になるでしょうね。同種の業態を展開することは既存事業とカニバリますから手を出せないでしょう。宅配ピザ店も店舗へ取りに行くと安くしてくれますが、流石にマルゲリータ480円のレベルには出来ないでしょう。

パッケージの完成度を高めていけば、今後、都市部中心に相当広がるのではないかと。今後に注目!っていう感じです。

 


中小企業が強いブランド力を持つ経営中小企業が強いブランド力を持つ経営 [単行本]
著者:酒井光雄
出版:日本経営合理化協会出版局
(2011-12-12)

この1冊、発売当時(2011年12月)から知って自分の研究テーマ的にビンゴなタイトルで読んでおきたいとは思っていたですが、流石に15,000円もする本なので購入に躊躇していました。

ところが、今春より土曜日はお勉強の日と決め大学図書館に行ったところ新刊コーナーで発見しまして即借してきました。(大学図書館万歳ですね)

ということで、早速通読しましたので所感と自分の為に本書の要点を整理しておきたいと思います。

<通読後所感・戯言>
ブランド構築に為に自社の事業・商品・サービスについて3C視点で環境を整理のうえSTPを再定義して、4Pの整合性をしっかりとってマーケティングせよという極めて基本に忠実な考えに基づき、その具体的手法を事例を加え整理解説した内容です。

本書の著者はブレインゲイト株式会社の代表である酒井光雄氏。マーケティング関連の書籍も多く出されている経営コンサルタントです。コンサルタントの書かれたコンサルタント的な内容。企業経営者がブランド構築を考えるに際してのABCが読みやすい文章で企業事例とともに網羅的に整理解説されています。

内容は全て理論的にも正しいことばかりですのではあるのですが、裏付けとなるようなブランド理論のことや、一般化したフレームワークに関する記述は全く含まれていません。そういう意味で、経験や実績を体系的に整理しているコンサルタントによるコンサルタント的な本です。
※本書の目的や対象が違うのでしょうから、それがダメだと批判しているわけでは決してありません。理論やフレームワークに敢えて触れる必要がないというだけのこと。実務向けということで、アカデミック寄りの内容を期待を持って読んではいけないということです。

分厚い本ですが、そんなことでかなり短時間で通読できます。企業向けのブランド構築の為の良質なセミナーを聞いているような感覚です。それもあって思わずメモしたくなる納得感のある整理事項、使えるフレーズがとても多くあります。エッジを立てるために「中小企業」というキーワードを入れていますが、別に中小企業に限った内容ではなく、ブランドに関わる人であれば誰もが参考になると思います。

ということで、所感は以上として以降はメモ的な内容。囲いは本書からの直接引用。他も本書の見出し等の整理。※は感想、

<読書メモ・見出し整理>
ブランドとは「付加価値」であり、収益の源泉である。
有名になることと、真のブランドとの違いを理解できていない企業が多く、マスメディアを使って「名前」を売り、有名になればブランドになると考えている。だが、付加価値がないものは決してブランドにはならない。
今ほど日本の中小企業にとって「ブランド力」を持つことが容易な時代もないと感じている。それは、日本の市場が本当の意味で成熟期を迎え、製品の持つ一次的な価値のみならず、様々な付加価値に対してせいかつしゃが理解と愛着を示し、対価を支払う環境が整ってきているからだ。
生産性をあげることで収益を高めるには、商品の販売価格を維持できることが絶対条件
生産性をあげることは重要なことであるが、価値を高めたり魅力を高めたりすることとは本質的に違う。その本質は効率アップである。つまるところコストダウンであり低価格競争と同じということを理解しなくてはならない。
◆「つくる領域」における付加価値10の視点
1) プラスαの要素を加える
・あえて手間を掛け、その手間をアピールする
・地元の資源を有効に生かし、自社商品の魅力に変換する
・「ツマ」にこだわる
・自社のノウハウを、新たな事業分野で開花させる
・既製品をオンリーワンに変える
・必要悪を独自の魅力に変える
・需要よりも少なくつくり、売れ残りを出さない
2) こだわりを見える化する
→ 映像活用/産地/製造ライン/原材料/製造プロセス
3) デザインで抜きん出る
※中小製造業はココが特にネックですよね
4) すでにブランド力を備えた企業とコラボする
※この領域は自身の修論で整理したのでそのうちブログで紹介しようと思ってます。
5) 商品の「入れ物」にこだわる
6) 時間を付加価値に変える
7) まったく新たな値づけをする
8) 生活彩り品とギフト需要の両方を想定する
9) 人間の六感に訴えかける
10) 共感・共鳴する要素を打ち出す
◆「売る領域」における付加価値10の視点
  • 1) 経験や文化も併せて販売する
  • 2) 顧客側から連絡したくなる要素を組み込む
  • 3) 顧客接点にこだわる
  • 4) 世の中に話題を広げる販路で売る
  • 5) 絶えず独自の情報価値を組み込む
  • 6) 情報連鎖を働きかける
  • 7) 付加価値を得る仕組みを作って新たな販売体制で売る
  • 8) 徹底的に顧客の視点で対応し、他者を圧倒する魅力をつくりだす
  • 9) 継続購入してもらえる関係を確立する
    10) 買ってよかったと思ってもらえる魅力をつくる
※上記の通り本書では「つくる」と「売る」両面から10の視点で整理されていて、それぞれ実際の事例を上げながら解説されています。この分野に関わっている方であれば見出しだけで内容をある程度推測できてしまうのではないでしょうか。

※1〜10)を本書では「戦略的視点」としているのですが、戦略ではなく戦術そのものですよね・・・。著者もその点理解しているので「戦略的」としているのでしょうけれど。

※さておき、よくある実務家が書いたブランドに関するビジネス書の類は上記20の視点いずれかについて特に焦点を当てた内容がほとんどですが、本書は網羅的にバランスよく言及し解説しているという点で価値があると思います。

※ブランド力向上は経営そのものであり、どれか1つを実行すればブランド力がつくものでは当然無いので留意が必要です。そういうことで、企業がブランド力を強化したいという際に、上記計20の視点を徹底的に考え抜き計画を立て実行していけば良いということになるのですが、多くの中小企業の場合、人材・情報が不足からそれがナカナカできないでしょうから、本気ならば第三者に入ってもらう方が良いでしょうね。

最後に15,000円の価値があるか?という視点で本書を考えてみると評価が難しいところ。多くの人に読んでもらうにはちょっと高すぎますよね。実務向け内容としては素晴らしいと思うので3,500円くらいで良いのでは?とおもいますけど、出版流通の都合か著者のブランド戦略ですかね。

自分のブランドの教科書はコレです。数多くブランドに関する本を読んできましたが、本気でブランドについて勉強したいならこれ1冊を精読すれば十分とすら思っています。高いですけどその価値があります。

戦略的ブランド・マネジメント 第3版戦略的ブランド・マネジメント 第3版 [単行本]
著者:ケビン・レーン・ケラー
出版:東急エージェンシー
(2010-04-10)
 

先日、某塾FCに加盟されている教室長(=オーナー)さんから「2年前からブログを毎日書いているのに全く問い合わせが増えないんです」と相談され「一度、ブログを拝見して気づいたことがあればメールしますね」と答えてしまい、先ほどそのメールを送り終わったわけですが、ブログ用に少し編集して残しておきたいと思います。

[ブログ現状確認]
その教室のブログを確認。すごいことに開校から営業日は毎日ブログを書かれていました。ここまでマメに更新している教室は珍しいですね。内容については後述するとして、これだけ毎日更新していながらホームページ、ブログを経由しての問い合わせが来なければ心も折れますね。

[ネット検索結果確認]
キーワード「◯◯(最寄り駅)+塾」「◯◯(最寄り駅)+個別指導」でGoogleとYahoo!にて検索してみます。相談を頂いた教室については、検索結果1ページ目どころか10ページ目にいっても見当たらず・・・。これじゃインターネット上ではその塾は存在していないに等しいわけで、当然、ホームページを通じた問い合わせなどあるわけありませんね・・・。

塾の生徒募集に教室のホームページは必須です。効果を上げるためにはブログでの情報発信も不可欠です。ですが「最低限、知っておくべきこと、やるべきこと」はおさえておかなければそれは「無駄な努力」となってしまいます。ということで、この相談を頂いた教室の問題点とその対策を整理してみます。

※ただしブログを作っても放置するくらいなら無いほうが良いです。ヘタに保護者の目にとまり「全く更新していないじゃないの・・・」と思われたら逆効果ですからね。

その1) FC本部ホームページのブログ機能以外も使う。
教室のブログはFC本部ホームページ内にあるブログ機能を使われているのですが、これは全く検索エンジン対策が施されていないようで・・・。本部HPブログ機能があまりに貧弱すぎるので、livedoor Blogに同じ内容で良いので併用することをお薦めしておきました。その際に教室の住所連絡先、ホームページへのリンク、問い合わせフォームくらいは当然設置しておきます。

ブログ2) ブログ内容とカテゴリ設定
教室ブログは生徒募集につながる内容でないといけないのですが、相談を頂いた教室のブログ、毎日欠かさず書いているのですが、その内容が「イマイチ」どころ「イマ4つ」なのです。

教室ブログの1番の目的は、塾を探している保護者・生徒に「教室の様子を伝えること」。それは直接見学にいかなくとも「なんかこの塾、良いなぁ」と思わせ、問い合わせ先の候補に入ることです。

その為に教室ブログでは「教室の普段の様子」を伝えることが最重要。それも文章だけではなく「写真」を添えて。教室長の教育業界に対する大上段からの意見や、日々の徒然などは保護者にとっては「どうでもよい」のです。そんなことより、その塾に通っている生徒の成長の様子、頑張って勉強している様子、教室のイベントごとなど「うちはこんな雰囲気の教室ですよ」ということを伝えるのがブログの役割です。

そして当然ながら塾を探している方へのメッセージも直ぐに目に付く場所にあったほうが良いですね。

次に、現在の塾の生徒・保護者向けの連絡掲示板的内容。教室定休日の連絡の他、緊急連絡事項についても、個別連絡とともにブログに書いておくと良いです。検索して目にした保護者からは、教室とのコミュニケーションが密に取られている印象が持たれてプラスですよね。

そして教室長自らがどんな人間でどんな考えを持って教室運営をしているかという情報。これはあまりクドすぎると引かれるのでさじ加減、センス重要。了解を得て講師の人に登場してもらってもよいでしょうね。

そうした内容をちゃんとブログカテゴリ設定をしておきましょう。上記を踏まえると例えばこんな感じですね。

<カテゴリ設定例>
・生徒の皆さんへ(塾生向け)
・保護者の皆さんへ
・塾をお探しの皆様へ
・日々の教室の様子
・勉強法
・教室長・講師の紹介
・教室長の独り言

相談を受けた教室のブログ内容ですが、敢えて詳細は申し上げません。毎日書いていたのですが、上記のような基本的なことをアドバイスしなければならないということです。

その3) 地図検索結果対策もしておく。
Yahoo!でもGoogleでも「◯◯(最寄り駅)+塾」「◯◯(最寄り駅)+個別指導」で検索すると地図検索結果が表示されますよね。ここに教室の詳細情報が表示される塾とそうではない塾がありますよね。意外と知られていないのですが、この情報、変更編集なり無料登録が自らできます。もし、自教室の情報がマップ検索結果で表示されないとあれば、直ぐに詳細情報を入力しておくべきです。

※Google Maps プレイス情報編集方法
http://support.google.com/places/bin/answer.py?hl=ja&answer=176504&topic=1657097&ctx=topic
Yahoo!
※Yahoo!ロコ ⇒ Yahoo!の地図表示サービス
http://locoplace.yahoo.co.jp/

と、こんな感じの無料でできる最低限やっておくべき対策ということで。
ホームページやブログを通じて生徒募集を目指すならば、最低限抑えるべきことおさえて、お金をかけなくても無料で意外と事足ります。無料で出来ることを運用してみて、継続できそうであればお金をかけるところにかけるっていう流れで良いと思います。


先日に続いて塾業界ネタです。小生、数年前から学習塾業界で仕事をしているのですが、これは市場にとても魅力を感じているからで、今回はその理由について書いてみようかと思います。

 理由はいくつかあるのですが、その中でも最大の理由は学習塾市場が「中小零細がひしめく成熟市場」だからです。こういう市場はとても「面白い」と思うのです。もちろん「面白い」というのビジネスで一気に成長する・成長させる機会があるという点で。ということでマクロ視点からになりますが「成熟市場」「中小零細ひしめく市場」の2つの点を、最近作成した資料を使って見て行きたいと思います。

◆学習塾業界は成熟市場

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 学習塾の市場規模の試算はいくつかあるのですが、学習塾白書によると1兆3000億円規模。この市場規模が1990年代中頃から横ばいで推移しているのが現状です。「少子高齢化」といわれている通り、子供の数は減ってきていますが、市場は小中学生の通塾率の上昇により市場規模は維持されています。その市場の中で、上場企業19社(2011年3月時、現在は17社)の売上合計を見てみると上昇傾向にあります。(詳細を見ていくと既存事業は縮小傾向にありながらM&Aで売上を上げている会社がほとんどなのですけどね)

 市場規模は伸びてはいませんが多くの市場が縮小傾向にあるなか、横ばいで推移している市場というのは十分に魅力的ですよね。さらには景気が悪くなっても家庭における教育支出は最後まで削られない傾向にあります。つまり学習塾業界は比較的景気に左右されにくい業界なんですよね。

◆中小零細ひしめく市場

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 個人事業主が6割。従業員規模10名以下が8割。こんな中小零細個人がひしめく業界は他には無いですね。大手が強いようにも見えますが、売上シェアはまだ2割程度。これは学習塾が現状。人が人に教えるというビジネスモデルが主流であり、労働集約型であるため規模の経済が働きにくいというのが理由の1つです。さらに人の力が業績が左右されるので大手でなくとも局地戦で個人で何とかやっていけてしまうのが学習塾なんです。

 この学習塾業界、学習塾を「サービス業」として考えれば打つべき手立ては山ほどあるのですが、全体的に考え方が古い経営者、「教育」を聖域化して経営視点で考えられない経営者が多いのが実態です。要は業界全体として旧態依然としているのです。こういう市場であるからこそ、今後、革新的な技術・サービス、高い経営管理レベルを持って臨めば既存企業を一気に駆逐し市場を奪取できる可能性を秘めていると考えています。そう、一昔前の外食市場のように。

 こういう市場であるため、新規参入してくる企業も多数です。成長の手法の1つは「フランチャイズシステム」であることも事実であり、実際にFC本部の数も年々増えてきています。
(FCってそもそもどうなの?とか現状の学習塾FCがどうなの?というと思うところありますが、そのことはまた別の機会ということで、今回は割愛)
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 ということで、ビジネスを考える上で、新たに創造され成長していく新市場も魅力的ですが、学習塾業界のように成熟していて、大手の寡占化が進んでいない、中小零細企業がひしめく市場で成長分野を見出すのも、それはそれで大変魅力があると考えています。

 教育は国の礎、今後、政治も教育に対して力を更に入れていくことでしょう。IT化の波も遅ればせながらようやく学習塾業界に及んできています。今後、大きな変化を捉えビジネスを広げる機会を捉えていきたいなぁと、そんなことを考えながら学習塾業界に身を置いている次第です。

 もちろん、今回はマクロ視点での考察であり、実際に勝負に出る際には他の要素を細かに観察し検討する必要はありますが、競争相手が資本力で太刀打ちできないような大企業ではなく、中小零細ばかりということであれば可能性は大いにありますよね。この市場の1%を奪取しただけでも130億円、10%で1300億円ですからね。

 伸びない市場で稼ぐ!成熟市場の2ケタ成長戦略伸びない市場で稼ぐ!成熟市場の2ケタ成長戦略
著者:エイドリアン・J・スライウォツキー
販売元:日本経済新聞社
(2004-04-24)
販売元:Amazon.co.jp




ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーションライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション
著者:ジェフリー・ムーア
販売元:翔泳社
(2006-05-16)
販売元:Amazon.co.jp

お仕事の一環で学習塾業界、特に個別指導塾業界に関する考察していたのですが、業界を俯瞰していたら「コモディティ化」の切り口で整理してみたら意外としっくりきたので、その部分だけ一部メモとして晒しておこうかと。

【基礎情報1】「コモディティ化」とは
ある商品カテゴリにおいて、競争商品間の差別化特性(機能、品質、ブランド力など)が失われ、主に価格あるいは量を判断基準に売買が行われるようになること。
 
【基礎情報2】「コモディティ化した市場で生じる現象」
1) 価格競争の激化
2) 大手企業による寡占化進行
3) 新興企業の台頭

【基礎情報2】を受けて「学習塾市場の現状」確認
1) 価格競争の激化してる?

 ⇒ 確実に激化してきています。(実際のところ「チラシ上で安く見せている」だけというのも多いですけどね。)
2) 大手企業による寡占化進行してる?
 ⇒ 進行してます。市場規模は横ばいの中、上場企業19社(調査時点、今は17社)の売上合計は伸び続けてます。生き残りをかけた熾烈なM&Aで売上伸ばしてます。寡占化進行しているとはいっても、学習塾市場における上場企業の売上比率は約2割で、まだまだ中小零細個人がひしめく市場であることは変わりないですけど。
3) 新興企業の台頭してる?
 ⇒ 学習塾フランチャイズチェーンの数は2001年以降右肩上がり。その他の新しいタイプの塾チェーンも見られます。新興企業の多くは「低価格」を全面に勝負し一定の支持を得ています。

ということで、コモディティ化した市場で生じる現象、いずれもバッチリ当てはまったりします。ということであるならば、今後の学習塾経営におけるキーワードは「脱コモディティ化」と言えそうです。その為には、コモディティ化する原因をまず確認。

【基礎情報3】「コモディティ化」の原因
1) モジュラー化
2) 中間財の市場化
3) 顧客価値の頭打ち

さて、この「コモディティ化の原因」を学習塾業界に当てはめてみると、モジュラー化はすなわち「FCパッケージ化」、中間財の市場化は「教材・教務システム市場」とすることができるでしょう。この2つについてはもう如何様にもしがたいですね。となると、原因で注視すべきは「顧客価値の頭打ち」となるでしょう。

【基礎情報4】「顧客価値の頭打ち」の背景にあるもの
顧客側における商品・サービスに対する
 1) 低関与化
 2) 知識・弁別力の低下 

この背景を元に考察してみると、個別指導塾に対して消費者の低関与化、知識・弁別力が低下している、つまり平たく言うと消費者が「個別指導塾はどこも大差ない。」という考えていると考えることができます。特にフランチャイズ型の個別指導塾においてそれは顕著ではないでしょうか。

業界にいる方においては否定したくなることかとは思いますが、業界全体を俯瞰してみると「個別指導塾は結局どこも一緒」と認識されていることは否定できません。これを否定するのは、断末魔が聞こえる日本電機メーカーと一緒。

すなわち、消費者にしてみれば「全く使わなそうな機能」をごちゃごちゃつけてメーカーは一生懸命に新しいテレビを売ろうとしますが、消費者サイドにしてみれば「どれも結局大差ない」と思うわけです。消費者がそう思っていても、メーカーサイドは「うちの商品は他社より優れている、大きな差がある」「薄型テレビはどれも大差ないなんてことは無い!」と考えているわけで結局それと似たりということです。

さて、本題に話を戻りまして、「業界考察」なので「個別指導塾はコモディティ化している」という考察はここまでなのですが、少し対策についても考えてみようかと。

ということで個別指導塾の「脱コモディティ化」には「消費者の低関与化/知識・弁別力の低下に対応」すれば良いということです。

原因と対策がわかればあとは施策。施策はつまるところ、消費者を塾に対して高関与化させればよく、知識・弁別力を高めれば良いということになります。つまり差別化するってことなのですが、業態やプランなどはイノベーションレベルで差別化されないかぎり、多少変えた所で焼け石の水です。となると対策は「消費者とのコミュニケーション」しかないのです。

ま、なんともクドイ説明になりましたが、実はこれって個別指導塾として「あたりまえ」のことを「あたりまえ」にやっていれば実現できてしまうことでもあるんですよね。それに加えて上記の実態を認識し意図を持ったコミュニケーションを生徒・保護者と取っていけばテッパンということですね。

これがセミナーなら、ここから具体的な事例・施策という流れになるところですが、業界考察なので、これでおしまい。ただ言えるのは、いわゆる成功している個別指導塾っていうのは意識しているかしていないかはさておき、「消費者の低関与化/知識・弁別力の低下に対してコミュニケーションで対応」しているんですよね。

私の本棚にあるコモディティに関する教科書は下記2冊。(アカデミックな本なのでご留意ください)

コモディティ化市場のマーケティング論理コモディティ化市場のマーケティング論理
著者:恩蔵 直人
販売元:有斐閣
(2007-07-02)
販売元:Amazon.co.jp
 
価値共創時代のブランド戦略―脱コモディティ化への挑戦価値共創時代のブランド戦略―脱コモディティ化への挑戦
著者:青木 幸弘
販売元:ミネルヴァ書房
(2011-04)
販売元:Amazon.co.jp

四半期に1度のペースでWBS恩蔵ゼミの先輩に主宰いただいている有志によるマーケティング研究会がありまして、毎度参加させていただいております。

先週、その研究会があり、5周年ということで、いつもと開催形態が異なり4名の方の近況報告という形でお話を伺ったのですが、その内容に沢山の人に知ってもらいたい内容もあったのでFacebookではなくBlogに記録しておきたいと思います。

それでは早速、お1人目の方のお話。
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学校法人東教育研究団 
事業構想大学院大学 東英弥 理事長  のお話。

と、紹介するより宣伝会議の東社長と紹介した方がご存知の方が多いかもしれませんね。間近でお話を伺うのは初めてでした。で、お話の内容は事業構想大学院大学を設立に至った経緯。

東さん、若かりしころから「いつかは大学を創る」と言い続けていたそうです。ご承知の通り、宣伝会議の代表、マーケティングやブランド、広報といった分野で大学院を創ることも考えたこともあるそうですが、たどり着いた答えが「事業構想大学院大学」。

「事業を構想する力」こそが大切であり、それを専門的に学ぶ大学院。
これまでに11の会社を創業してきた東さん、その11の会社、いずれの会社も1年目から黒字、赤字経験なしらしいのです。その東さんの言う「事業構想が大切」は説得力が違います。

『事業構想には着地点をセットで考えることが肝要、初めはこじつけでもOK。それを誰かに話すこと。共感を得たり全く理解を得られなかったりを通じアイディアが生れる。そして、それには「勇気」が必要。』

最近、目先の生きていくための仕事にばかり追われる自分は目を覚まされました。そういえば、サラリーマン時代はビジネスに関する夢物語をところかまわず話まくっている自分であったはずで、それを追い続けたいから今の道を選んだはずだったのです。

事業構想大学院大学、苦戦している早稲田以外の国内私大MBAコースの強敵になること間違いなさそう。

事業構想大学院大学(MPD)

※1月入試の出願まだ間に合います。

この月刊誌も面白いです。
事業構想 2013年 01月号 [雑誌]事業構想 2013年 01月号 [雑誌]
販売元:日本ビジネス出版
(2012-12-01)
販売元:Amazon.co.jp

続いて2人目。
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早稲田大学 恩藏直人教授

最近、というか博士課程に進んでこの方さっぱり研究らしい研究をしていない劣等生である小生にいつも温かい(?)アドバイスをくださる恩蔵先生であります。

今回はマーケティングのお話ではなく、先般発表された「WASEDA Vision 150」の中から「グローバル教育」に関してのお話でした。

WASEDA Vision 150とは、早稲田大学は2032年の創立150年に向けた戦略のことです。大学経営も企業経営と同じ課題に直面していて、解決に向けたアクションは企業と変わらないということを理解。


|Waseda
 Vision 150|
早稲田大学
早大、学部生を2割減 今後20年の長期ビジョン公表 (日本経済新聞)


話は違いますが、世界中の大学評価ランキングというのが存在しますよね。早稲田大学はいつも順位がパッとしないのですが、これは早稲田大学が医学部を持っていないというのも影響しているそうです。医学部があると引用論文件数が飛躍的にあがり、それが評価を押し上げるという結果になるそうで。

ということで、頑張れ早稲田大学!

3人目は、
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エムケー精工 丸山将一 社長

エムケー精工は長野県に本社を置くJASDAQ上場企業。研究会を通じてお付き合いさせていただいてるWBSの先輩であります。

事業/企業戦略双方のお話を聴かせて頂いのですが、「研究会限り」の内容だったので書けないのですが、今後のエムケー精工に注目し続けざるを得ません。

エムケー精工株式会社


それはそれとして、就活シーズンまっただ中ですが、エムケー精工のような地方に本社を置く魅力的な企業が沢山存在していることを就活生にはもっと知ってほしいなぁと、本題とは違うことも考えておりました。

最後、4人目です。
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電通コンサルティング 及川直彦 社長

ゼミの大先輩であります及川さんからは、電通コンサルティングが9月に出版された「しくみづくりイノベーション」の内容を紹介していただく形で、企業における新商品開発、イノベーションのフレームワークに関するお話。

特に印象的だったのが「青い人」「黒い人」「白い人」という話。

企業内で新商品開発をする際の組織に関する内容なのですが、
「黒い人」というとなんかダーティなイメージですが、そうではありません。

「青い人」=会社外の情報・資源にアクセス/マネジメント出来る人
「黒い人」=会社内の情報・資源にアクセス/マネジメント出来る人
「白い人」=「青い人」「黒い人」のマネジメントが出来る人

という役割が必要とのことです。

新商品開発にはステージごとに「青い人」「黒い人」の役割があり、
「青い人」ばかりでも「黒い人」ばかりでも新商品開発は成功しないとのこと。

自分は特性的に完全なる「青い人」。
いつも「黒い人」の役割・機能が欠如してしまい苦労しています。

1人で仕事する場合においても、「青」「黒」を意識しながら仕事をすることが
大切ということですね・・・。

詳しくは、是非、著書でご確認くださいませ。

しくみづくりイノベーションしくみづくりイノベーション
著者:電通コンサルティング
販売元:ダイヤモンド社
(2012-09-13)
販売元:Amazon.co.jp






ということで、豪華な皆さまのお話を一度に聴くことができた研究会であり、その後の懇親会があり、参加者の皆さまも含め色々とお話を伺うことができて幸せな時間を過ごすことができました。

ペーペーの自分ががこの様な貴重な機会に参加させてもらえて、ありがたいことであります。

先日、ポストに見慣れない宅配ピザのメニューが入っておりました。

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「PIZZA Leone(ピッツァレオーネ)」

普段ならそのまま不要チラシボックス行きなのですが、「500円からお届けします」のキャッチが目に止まり部屋までキープしてきてしまいました。

別に食べたいと思ったわけではなく、業態として興味があったから。(職業病)
宅配ピザの価格破壊業態はコレまで出てきそうで出てきていなかったので、「お、遂にキタか!」ってなトキメキににた感覚にすらなりました。

で、メニューの中を観てみるとこんな感じ。

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最安でマルゲリータのハンディピザ(25cm×10cm)の楕円形で500円。
通常サイズで25cm×25cmの円形が1000円。

ドミノ・ピザのMサイズ(25cm×25cm)が1,900円でメニューの中では安いほうで2500円前後がほとんどであることを考えると、概ね1000円程度どれも安い。

海外の宅配ピザの当たり前価格と比較し日本の宅配ピザは高すぎると言われているなか、ようやく妥当な価格の宅配ピザといえるラインナップ。

※世界の国々と比較しても日本の宅配ピザはブッチギリで高いようです。

【参考情報】 
哲学ニュース:外人「日本の宅配ピザの高さは異常。量の少なさも異常。こんなのに3000円払ってるなんてマジキチ」
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4283935.html

んで、職業病的に「この店の運営会社は何処ぞ?」という関心から店名でネット検索してみるも・・・

全く検索に引っかからない。

仕方なくURLをたたき込んでみると・・・
あれ?株式会社春夏秋冬という雑貨などを扱う中小企業。
http://www.s-t-s-k.com/

トップページのリンクも貼ってありましたが、/pizzaが抜けていました。
http://www.s-t-s-k.com/pizza/index.html

ホームページを見てみると、「宅配PIZZA qu・etoil とまとま」という表示。最近店舗名変えてリニューアルしたけどホームページの修正間に合ってませんっていうところですかね。

チラシに「荒川店」と記載がありましたが、どうやらまだ1店舗。これは全くの異業種から勢い新規事業として初めてみたというところでしょうか。

でも、店ができてからは3年が立っている様子。チラシが入るまで全く知りませんでした。格安ピザ宅配のビジネスパッケージが固まったということなら大いに注目したいところですが、そうではなく運営会社の社長が勢いで「もう一度、リニューアルして攻めてみよう!」という掛け声の下、店舗名も変えてポスティングを行ったというところかもしれません。

うまく行きますかね?単価が3000円以上ないと宅配ビジネスは難しいはずなんですよね。
当然、低価格業態は先行しているピザ宅配大手も相当研究してきているはずなのですが、未だ出てこないのが現実ともいえるのです。(大手が低価格業態ができないのは他の理由もありますけど、割愛)

ざっくりと採算ラインを考えてみたいと思います。

この低価格宅配ピザ、店舗の場所、広さも宅配専門としていることから、おそらく家賃は10万程度だと思われます。店長兼調理スタッフで人件費30万/、宅配アルバイトを1〜2名で回したとして月30万。その他、水道光熱費・通信費で20万円くらい見て、月の固定費90万円くらいですね。

チラシからおそらく客単価は2000円。原価はおおよそ500円くらいと、仮定すると最低月間600件の注文がいるわけですね。1日20件の注文。あくまでトントンのラインですから利益を出すにはそれ以上必要です。

いけそうな気がしますけど、上記はあくまで店舗内に1名、宅配アルバイトを1〜2名で回せた場合。
実際は、こうもいかないでしょうね。

そもそも、宅配ピザの需要は価格の問題ではないようにも思います。価格が下がったら簡単に需要が伸びるとも思えないところ。

平日は注文が少なく週末に集中する。かと言って平日も注文無くとバイトはいてもらわないと困る。一方で週末は注文受けたり作ったりで店舗側は1名じゃ足りませんし、宅配アルバイトも1〜2名じゃ足りないから週末は増やす。ということで、すぐに人件費がかさみ赤字になってしまうわけですね。

そもそも、単価を2000円で計算しましたが、単価が1000円になったら大変な惨事になります。

でも、業界の風雲児になる可能性もあるので、頑張ってもらいたいですね。
今度、注文してみたいと思います。衝撃的に美味しいピザが届くことを期待して。

【送料無料】お試し3枚セット マルゲリータ【送料無料】お試し3枚セット マルゲリータ
販売元:薪窯ナポリピザ

販売元:Amazon.co.jp

マーケティングの勉強はそれなりにしてきたのですが、 これまでちゃんと勉強すること無く今に至ります。
広告はそれはそれで多くの研究者がいる分野です。

先日、学生向けに主宰展開している「MBAエッセンス&キャリア・ディベロップメント講座」にて現役広告マンを講師に迎え「広告・ダイレクトマーケティング入門」を開催したのですが、その際に自分も1受講者として講義を拝聴した次第です。

その際、初めて知るとても印象的な事例があったので書き残しておこうと思う次第です。
(広告業界の方にしてみれば「知っていて当然」の有名すぎる事例かもしれませんが・・・。)

◆ZUJI Beansの事例◆

ZUJIはオーストラリア本社でニュージーランド、香港、シンガポールなどでオンライン旅行サイトを展開する会社。( http://www.zuji.com/ ) 

今回のZUJI Beansとは、
2009年カンヌ国際広告に出品され大変注目を集めたプロモーション事例らしいです。

カンヌ国際広告祭 - Wikipedia


そのプロモーション事例を紹介した動画がありますのでこちらの動画。


オンライン海外旅行サイトのZUJIが海外旅行に行ってもらうお金を貯金してもらうために、オーストラリア人の日常必需食品である豆缶を格安(10セント:8円程度)で販売したというプロモーション。

節約できた分が、実際に旅行費用にまわるなんてことは当然期待はしていないところでしょうが、広告の可能性を感じさせるプロモーションですよね。

これを企画した人(企業)も、それにGoサインを出したZUJIも素敵です。日本の企業でココまで素敵な意思決定できる企業がどれくらいいるだろうかと。

この事例を知って、ネット上で情報探したのですがあまり良い情報が見つかりませんでした。
下記の本に事例の1つとして紹介されてました。

トリプルメディアマーケティング ソーシャルメディア、自社メディア、広告の連携戦略トリプルメディアマーケティング ソーシャルメディア、自社メディア、広告の連携戦略
著者:横山 隆治
販売元:インプレスジャパン
(2010-06-25)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
→ 
で、買わなくても「ななんと!」Googleブックスで該当部分が読めちゃったりします。電子書籍バンザイ!

http://books.google.co.jp/books?id=hsxAeJogjmAC&lpg=PT189&ots=oi9Z6ZnrJJ&dq=zuji%E3%80%80%E5%BA%83%E5%91%8A%E4%BA%8B%E4%BE%8B&hl=ja&pg=PT14#v=onepage&q&f=fals
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ということで、自分の事例紹介文章は不要ですね。ありがとうございます。

<関連サイト>
カンヌ国際広告祭(英語) :  http://www.canneslions.com/ 
カンヌ国際広告祭日本オフィシャルサイト :  http://www.canneslionsjapan.com/ 
 → 過去のエントリー作品も見れます。


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