研究ノート(大学教員の徒然)

なかたにじゅんいちの個人ブログです。

カテゴリ:大学教員の徒然 > 経営・マーケティングのこと


早稲田MBAに通っていた頃、科目は、マーケティング戦略系、競争戦略系、経営戦略系にほぼ絞っていました。
仕事をしながら学ぶにおいて専門分野に特化した方が効果的であり、そうして良かったと思っています。

他の専門分野において「履修すれば良かった」と思う科目を上げればキリが無いのですが、
「この先生の科目は履修しておけば良かった」と今も思う先生が2名います。

1人は、組織論が専門の谷口真美先生。
科目は専門に集中させる方針を建前に、超ハードといわれる課題が怖くて取らなかった、というのが正直なところ。

そして、もう1人の先生が、今回の「売り方は類人猿が知っている」の著者である、ルディー和子先生。

実務家から教授となられているお一人です。
※ルディー先生のブログ「明日のマーケティング」  http://newmktg.typepad.jp/ 

-----------------------------------------------------------------------------
売り方は類人猿が知っている(日経プレミアシリーズ)売り方は類人猿が知っている(日経プレミアシリーズ)
著者:ルディー 和子
販売元:日本経済新聞出版社
(2009-12-09)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
----------------------------------------------------------------------------- 

これも長らくツン読していた1冊。
(正しくは、フォトリーディングはしたけど、精読はしていなかった1冊)
(大学院時代に購入してツン読している本、まだまだあります)

「売り方」とタイトルについていますが、具体的手法が載っているわけではありません。
動物の「本能」についてフォーカスをあてて、人間の消費行動を考察している内容です。

まえがきにある、

「数十万年から数百年という太鼓の昔に遡って、私たちの祖先がしたことや学んだこと、環境の変化に脳の仕組みが適応してきた歴史を知れば、現代の不可思議な消費行動が明らかになります。モノを売る売り手がどう対処すべきかの解決方法も見えてきます」

これが本書の紹介として最適な箇所かと思います。
先行研究や実験結果を元に内容が展開されていますが、いずれもとても読みやすい文章に咀嚼してくれています。

以下は個人的な備忘録的メモ。

◆最初に生まれた感情は「恐れ」」、「恐れ」の変化形が「不安」。それと同時に生まれた感情は「怒り」。
 「恐れ・不安」を打破するために「怒り」の感情がある。なるほど、すぐに怒りを表に出す人は本能的に「恐れ・不安」を打ち消していると思えば許容できます。

◆「妬みは民主主義を実現させるための推進力であり、(妬みそれ自体は余り良い感情ではないが)、より公正な社会システムを達成するためには我慢しなくてはならない感情なのだ」(英国の哲学者バートランド・ラッセル)

◆行動経済学では、損失と利得が同額でも、人間は損失を利得よりも大きく感じる。だから人間は損失を回避しようとする。これを損失回避性という。

◆「うつ」は遠い人間の祖先にもあったかもしれないらしい。「うつ」は生存確率を高める仕組みであったと主張する学者がいるらしい。
自分ではコントロールできない悪条件に置かれた動物は、エネルギーの節約を図るために、うつ病によく似た状態になる。

◆消費者の買い控えを打破するには、購買を正当化しやすい仕組みを作る。

◆人間の意思決定に大きな影響力のある大脳辺縁系は、未来に関心が持てないようにプログラムされている。

◆長寿ブランドであるためには、まず第一に、長く市場に生存する必要がある。

と、備忘録はこれくらいにしまして、簡単に感想を。

本書を読み、人間の本能として、現在の日本の状態において消費が拡大することはありえないってことがよく解りました。

不安を感じる状況では人間は本能として守りに入るってことです。

先行き不透明な日本であります。確かに、いろいろ先を考えると明るい兆しも見えず不安を感じます。
景気が良くなれば、いろいろ問題が解決することもありますが、メディアが不安を煽り続ける以上、消費者はお金を使うことを控え続けるということで、景気はよくならないってことですよね。

もっと、気楽に楽観的な雰囲気を作っていければ景気は上向く可能性は大きいと思われます。

価値観を大きく転換して、先行き不安&低成長の中で価値を見いだせる状態を作っていかないと。
もう一度、高度経済成長を期待しても無理なわけです。

陽ではなく陰の価値観。
金閣寺ではなく銀閣寺みたいな価値観です。

経済政策も重要ですが、メディアが足並み揃えて、不安を煽るような姿勢を変えて、日本の可能性や強さを知らしめるような内容や、楽観的になれるような前向きで明るい内容を沢山流してもらえれば、景気も上向くのではと思うのですがどうでしょうか。

と、メディアに期待しても仕方ないのですかね。
総うつ状態で先行きが見えない日本においてどうしたら明るい兆しが見いだせるかは結局、各企業が考えていくしかないですね。

このエントリーをはてなブックマークに追加


 新卒紹介ビジネスが流行っているみたいですね。
 新卒採用の仕事を通じて、その新卒紹介ビジネスに、「どうなんだろう?」って思うことがありまして、
 その事を書こうかと思います。


 新卒紹介ビジネスの営業電話が昨年後半から明らかに増えました。
 
 新卒紹介会社が就活生を集め一定の教育・フィルターをかけ、企業に見合った学生を紹介する。
 内定が決まったら成功報酬を紹介会社支払う。

 シンプルなビジネスモデル。
 しかし、このビジネスモデル、現状の採用環境においては無理があると思うのです。

 確かに、現在の大学生を見ていると、就職を支援する会社の必要性を感じます。
 残念な学生が多すぎます。

 就職内定を得られず苦労している学生にとっては、相談に乗ってくれるし、企業も紹介してくれる。 
 紹介会社はとても心強い存在なのかもしれません。

 しかし、企業側にあまりニーズは無いんですよね実際は。

 企業というのは語弊があるかな。
 現在紹介会社の営業ターゲットとしている企業にはあまりニーズが無いが正しいですかね。


 紹介会社は、間違いなく大手就活サイト(リクナビやマイナビ)などに掲載している企業に営業していますよね。
 その中でも、恐らく中堅中小を中心にしていると思います。

 営業を受ける側は、成功報酬(内定を出してからフィーが発生する)なので、意外と簡単に了解をします。
 実施に自分も余程でない限り断りません。

 どういう期待をするかといえば、

 「自社単独では『絶対に』接点を持てないような『相当』優秀な学生が来てくれるかも」

 という可能性への期待。


 実際に、採用したい人材を確認してもらっているので、紹介をもらう学生は決して悪くは無い。

 でも、現在の新卒紹介の成功報酬の相場は50〜60万円。これがネックなんです。

 これを払ってまで内定を出したいと思えるか?といえばそんなことは無い。

 ましては、就活というゲームの中で自力で内定を取れないで右往左往して、
 紹介会社に相談している学生がほとんどなわけですよ。

 多少魅力があったとしても、結局新卒は新卒。
 入社して育てていかねばならないのは、独自で採用した社員と同じ。

 リクナビ等に掲載している企業は、新卒採用を取るために予算と工数を既にかけているわけです。
 要は独自で獲得することを大前提にしているわけです。

 リクナビやマイナビの掲載料は決して安くありません。
 多少良いからといって成功報酬など追加で払えるほどの会社は多くないはず。

 大手企業だったら、応募者に困っていませんから紹介会社など使いませんし、

 人事部門に取ってみれば、「新卒紹介会社にお金を払う」ことは
 「我々の力では優秀な新卒人材を確保出来ませんでした。」と自己否定しているようなモノ。

 リソースに欠ける中小企業だって、
 独自で頑張って採用活動すれば、同程度だったら採用出来る可能性があると考えてしまいますし、
 追加で費用を払うほど余裕はありません。

 採用工数を完全にゼロにして、採用を完全に委託するというなら良いかもしれませんが、
 既に採用活動をしている企業にとっては、現在の成功報酬は高過ぎだと思いますけどねぇ。 

 余程の緊急性(入社直前で辞退が続出してしまった等)が無い限り現在の成功報酬額は相応の価値にならないはず。

 という事で、ターゲットを間違っていると思うのです。
 
 
 初期営業は大変でしょうが、

 現在、新卒採用を行なっていない企業に対し、
 新卒採用の価値、意義、可能性を説き、1名でも良いから新卒採用をしてもらう事を了解とり、
 そこに対して学生を送り込むようなモデルであれば、社会的な価値もあると思うのです。

 まぁ、大変でしょうけど。

 そして、そもそも論になってしまうますが、
 現状におては就職内定を取りたい学生から対価をもらうべき状況だと思うのです。 
 
 内定が採れたら紹介会社に学生が成功報酬を払う。

 どちら側のエージェントであるか立ち位置でフィーの発生元は異なりますが、
 現在の採用環境を鑑みればどちらのエージェントであるべきかは明らかなんですけどね。
 

 で、何でこんなエントリーを書いているかというと、
 先日、新卒紹介会社から紹介を受けた大学4年生の面接をしたこと。

 確かに悪くない。この時期まで何故内定を得られていないのかが解らないくらい、良い人材。
 でも、常に成功報酬のことがアタマにあるわけです。ソレを前提に面接をせざるを得ない。
 
 成功報酬を払ってまで採りたいか?というとまだそこまでではない。
 これまで同等もしくはそれ以上の学生には会ってきているし、既に内定も出している。


 その面接をした学生に就活の話を詳しく聞いてみると、活動は相当量している。
 最終にも結構進んでいるが、いつも最終で落ちるという。

 何故かなぁと不思議に思い、更に聞いてみると、
 最終まで進んだ会社は、全て紹介会社に紹介された会社であることのこと。
 
 就活前半は、独自で大手企業を中心に就活したが全滅し、
 その後は、紹介会社に紹介してもらう中堅中小企業に絞り就活をしてきたらしいのです・・・。

 可哀想に・・・。
 どこの会社も考えることは同じですよ・・・。

 この学生が悪いわけでは決して無いと思うのです。
 普通に紹介会社を経由せずにエントリーしていればきっと内定を採れていたと思うのです。
 
 早いタイミングで、それに気づいていれば違った結果になったかな。

 気づけなかった本人の問題といえばソレまでですが、
 現状の新卒紹介ビジネスは同じような状況の学生を量産する可能性があるなぁと。

 誰も幸せにならない状況ってこういうことですよ・・・。
 
 その学生には企業が考える事をストレートにアドバイスしてあげました。

 そして、次の選考に進んでもらうことにはしました。
 成功報酬なんぞ気にならないくらいのポテンシャルを発揮してもらえることを期待する次第です。
このエントリーをはてなブックマークに追加


 その1からの続きです。

 2009年の週刊ダイヤモンドに掲載された恩蔵先生によるマーケティングおすすめ本。

 ※ コメントは小生の戯言です。

◆製品と価格を学ぶための5冊

ブランド・エクイティ戦略―競争優位をつくりだす名前、シンボル、スローガンブランド・エクイティ戦略―競争優位をつくりだす名前、シンボル、スローガン
著者:デービッド・A. アーカー
販売元:ダイヤモンド社
(1994-01)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ ブランドを学ぶ上で必読の1冊。

戦略的ブランド・マネジメント戦略的ブランド・マネジメント
著者:ケビン・レーン ケラー
販売元:東急エージェンシー
(2000-07)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ 2009年時点では↑ですが、新しい版が出ています。 → 戦略的ブランド・マネジメント 第3版
クチコミを見る
   ブランド論の全体像を学ぶには最高ですが、高いっす。自分は辞書的に使ってます。
 






 ※ 学習院大学の青木先生と、恩蔵先生の共著。実務家が読むにはこれが判りやすいかも。

マーケティング価格戦略―価格決定と消費者心理マーケティング価格戦略―価格決定と消費者心理
著者:上田 隆穂
販売元:有斐閣
(1999-06)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ 読んでいないのでコメントできず。 実例が多くて良いらしい。図書館で借りてみるかな。

コモディティ化市場のマーケティング論理コモディティ化市場のマーケティング論理
著者:恩蔵 直人
販売元:有斐閣
(2007-07-02)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ 我が師の専門領域のひとつです。是非お買い上げください。

◆流通戦略と広告・販売促進を学ぶための5冊

 ※ この分野、まったく手をつけてこなかったので1冊も読んでない・・・

ベーシック流通と商業 新版 -現実から学ぶ理論と仕組み (有斐閣アルマ)ベーシック流通と商業 新版 -現実から学ぶ理論と仕組み (有斐閣アルマ)
著者:原田 英生
販売元:有斐閣
(2010-02-08)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
 
 

 ※ 初学者向けのテキストとして最適らしいです。

流通論をつかむ (テキストブックス「つかむ」)流通論をつかむ (テキストブックス「つかむ」)
著者:渡辺 達朗
販売元:有斐閣
(2008-12)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ 中級テキストらしい。基礎的な知識を持った人向けらしい。

新しい広告新しい広告
販売元:電通
(2006-06)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ 早稲田大学の島村先生も著者として入っています。広告と販促の入門テキストらしい。

現代広告論 新版 (有斐閣アルマ)現代広告論 新版 (有斐閣アルマ)
著者:岸 志津江
販売元:有斐閣
(2008-06-02)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ IMCの理論的体系化を目指した1冊らしい。クロスメディアについても書かれているらしい。

広告心理広告心理
著者:仁科 貞文
販売元:電通
(2007-09-20)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ 半世紀近い歴史を持つ定番の教科書の最新改訂版とのこと。


と、以上、恩蔵先生推薦のマーケティング本でした。

このエントリーをはてなブックマークに追加


 過去の資料を整理していたら、2009年の週刊ダイヤモンドのBook Reviewのコピーが発掘された。たしかマーケティングの講義で配布された物だとおもう。

 4週にわたり我が師匠である恩藏先生によるマーケティング関連の紹介となっていたので、紹介されていた本を転記しておきます。

※ コメントは小生の戯言です。

◆マーケティング理論の基礎を学ぶための5冊

コトラーのマーケティング入門コトラーのマーケティング入門
著者:フィリップ コトラー
販売元:ピアソンエデュケーション
(2000-04)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ 基本ですね。一家に一冊の名著です。

マネジメント・テキスト マーケティング入門マネジメント・テキスト マーケティング入門
著者:小川 孔輔
販売元:日本経済新聞出版社
(2009-07-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ 日本の事例が多数でとても勉強になります。

マーケティング戦略 (有斐閣アルマ)マーケティング戦略 (有斐閣アルマ)
著者:和田 充夫
販売元:有斐閣
(2006-04)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ 一応持っていますが、ざっと一読しただけ。コトラーを持っていれば充分かも。

マーケティング (日経文庫)マーケティング (日経文庫)
著者:恩蔵 直人
販売元:日本経済新聞社
(2004-11)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ 新書版で読みやすいです。サラッと勉強するなら良いかと。

ゼミナール マーケティング入門ゼミナール マーケティング入門
著者:石井 淳蔵
販売元:日本経済新聞社
(2004-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ 持っていないのでコメント無しです。これを機に一応、買っておくかな。

◆STPを学ぶ為の5冊

コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版
著者:フィリップ・コトラー
販売元:Pearson Education Japan for JP
(2008-04-02)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る



 ※ STPを学ぶというより、これ1冊でマーケティング全体像を学べます。分厚くて高いけどオールカラーで読みやすいです。


マーケティング戦略論―ノースウェスタン大学大学院ケロッグ・スクールマーケティング戦略論―ノースウェスタン大学大学院ケロッグ・スクール
著者:ドーン イアコブッチ
販売元:ダイヤモンド社
(2001-07)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ やば、これ知らなかった。STPを軸に執筆されているらしい。買わないと。

T.レビット マーケティング論T.レビット マーケティング論
著者:セオドア・レビット
販売元:ダイヤモンド社
(2007-11-02)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ これもSTPに限った話ではないですが、マーケティングを学ぶならば必携の1冊かと。

ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略
著者:クリス アンダーソン
販売元:早川書房
(2006-09)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ ロングテールを世に知らしめた1冊とのことであげられています。

ポジショニング戦略[新版]ポジショニング戦略[新版]
著者:アル・ライズ
販売元:海と月社
(2008-04-14)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ※ うわ、これも持ってない。原著は30年前に刊行されていて、ポジショニングの概念を構築した著作とのこと。


長くなったので、その2に続きます。

このエントリーをはてなブックマークに追加


UNIQLOの定番となっている企業コラボTシャツ。
今年のラインナップが発表されてますね。

UNIQLOコラボTシャツ
http://store.uniqlo.com/jp/store/feature/ut/corporate/

もう始まって9年になるのですか・・・
年を追うごとにメジャー企業ブランドが登場している感があります。

にしても、今年は凄い量のラインナップ。ハンズ、ドミノや王将などは何かバイト服のような感じですが、どれもナカナカ秀逸。

現在リリースされている中にも、欲しいTシャツがあるのですが、そのなかでも、マヨネーズ好きとしては、やっぱりキューピーですかね。

キューピーTシャツ

他については、HONDAは鉄板、富士そばの富士山のレイアウトもイケてます。HEINZも色合いが好きなんで欲しいところ。


さてさて、この取り組みはスタートした当初から注目していたのですが、マーケティング的に大成功事例でしょうね。

UNIQLO側にしてみれば下手にキャラクターや有名アーティスト使うよりも他社の企業ブランド価値を活かしてお手軽に商品展開ができ、企業側にしてみればブランド広告そのもの。

Tシャツの値段は通常1500円、この週末までは990円と何ともUNIQLOプライス。

そんな安いTシャツに自社の企業ブランドを載っけることを容認するということは、それだけUNIQLOにブランド力があるという証左でもあります。

イ◯ーヨーカドーやイ◯ンのオリジナルTシャツでは同様のことは無理でしょうね。

UNIQLOと企業はどのような契約を結んでいるのか気にりますね。

通常であれば、UNIQLO側が企業側にブランド使用料を払うというのが一般的ですけど、企業にしてみれば、Tシャツが売れることはすなわちブランド広告を展開できているということになるわけで、UNIQLOに広告費を払ってもおかしくない状況、一括で払わなくとも、1枚売れるごとにインセンティブを払うっていうのもありかな。

また、地域毎に売れ行きが、そのまま企業のブランド認知度・好感度の指標になるので、販売データを後からUNIQLOから購入するっていう形もありですね。

いずれにせよ、この企業コラボTシャツ、企業側にも相当メリットがありますが、結果的にはUNIQLOにとってみれば丸儲けな企画としか思えないわけです。
 
そうそう、自分の研究テーマの1つは「ブランド提携」だったんだ。この取り組みはちゃんと調べなくちゃなりませんね。

とまぁ、そんな事を思いつつ、店舗に行くのは面倒なので何枚かユニクロのオンラインショップで注文することにします。
※経験的に店舗に行っても結構な確率で欲しいTシャツは売り切れてます。

キユーピー マヨネーズ 350gキユーピー マヨネーズ 350g
マヨネーズ
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 
このエントリーをはてなブックマークに追加


昨年秋頃に仕事先の社長に勧められ「嫌々」始めてしまった「ゲーム」があるのです。
そのゲームのことを聞いた瞬間、ハマることが容易に想像できたので、本当に「嫌」だったのです。 

で、結局、どっぷり、そのゲームにハマっているわけです。

そのゲームとは、バンダイナムコが展開している「プロ野球オーナーズリーグ」
 
一言でそのゲームを説明するなら、実際のプロ野球カードを使ったソーシャルゲーム。

実際、一部で激烈に流行っている模様。
考えれば考えるほどよく出来ているので、ブログネタにしてみようかと。

ビックリマンシールのようにウエハース+カード1枚(100円)と、カードでありがちな3枚入りパック(300円)がコンビニ等で販売されています。

カードは実在のプロ野球12球団の選手たち。
(現在、第4弾まで発売されていています。)

それぞれのカードには能力パラメータや、コスト、適性や特殊能力など
定められており、SS(スーパースター)、GR(グレイト)、ST(スター)、NBI(ノーマルブラック)など、カードランクがあり、カードの出現率も異なります。
(ビックリマンにおけるヘッドが出にくい、というのと同じですね)


この入手したカードを用いて自分のオリジナルチームを作り、ネット上で試合を行います。

試合といっても、ファミスタやパワプロのように一打席一打席操作するのではなく、一軍選手と作戦を決めるとあとは勝手に試合をする、シミュレーション型。
オーナー兼監督という立場でしょうか。

ということで、やり始めると、より能力の高い選手、コストパフォーマンスの高い選手が欲しくなるわけです。

コナミがゲームセンターで展開している「ベースボールヒーローズ」の成功をみて、バンダイはネットで展開といったところでしょうか。

感覚的には、20代〜30代がハマっている感じがします。
野球カード全盛、80年代〜90年代前半のプロ野球を見ていた人世代。

カードそのものを集めるだけに熱中した野球カード世代にとっては夢のようなゲームです。

加えて、これまでソーシャルゲームに無縁だった人が次々ハマっている感じです。

自分自身も、ソーシャルゲームは全く関心がありませんでした、だって、ネット上でアイテム課金って、形無い物に浪費している感じが否めないでしょ。

ところが、このオーナーズリーグ、
完成度の高い、実際のカードを手に入れることができるのです。
コレクションとしても非常に面白いのです。

形に残らないものへお金をかけることに抵抗感がある人も、リアルのカードを手にできることが、その抵抗感を和らげる効果があります。

自分も、入手したカードを、カードファイルに入れて眺めちゃってます。


ビジネス視点からみても、このオーナーズリーグはとても面白い考察ができる感じです。

例えば、

・ プロ野球という素材の根強い市場を再確認。
・ プロ野球が存続する限り、コンテンツの枯渇がないという意味で、素材選択の妙。

・ 子供から大人までハマれるソーシャルゲーム。
・ これまでソーシャルゲームに無縁だった男性顧客をガッツり取り込みに成功。
・ ソーシャルゲームとリアルを融合。
・ ネットワーク外部性、働きまくり。
・ 付帯して中古市場が広がりまくり。


など。

プロ野球は好きな自分も、ここ数年関心度は下がっていました。
しかし、このゲームを始めて、またプロ野球に対する熱を取り戻しました。

最近は、スポーツニュースのプロ野球キャンプ情報で映る選手を見ると、カードの種類やパラメータが頭に浮かんでしまうほどに・・・。

身近なところでは、
仕事先の社長以下、マネージャー、社員がハマっています。
仕事の話が終われば皆で野球談義。

このゲームのおかげで組織にさらなる一体感が生まれている感じです。 


「カードゲームと侮るなかれ」と、まぁそんな感じです。

【関連リンク】
プロ野球オーナーズリーグ公式 http://ownersleague.jp/
プロ野球オーナーズリーグwiki  http://www21.atwiki.jp/ownersleague2010/ 

プロ野球 オーナーズリーグ -2010 OWNERS DRAFT 04- 【OL04】 BOXプロ野球 オーナーズリーグ -2010 OWNERS DRAFT 04- 【OL04】 BOX
バンダイ(2010-12-18)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る





OWNERS LEAGUE ウエハース 2010 OWNERS DRAFT 04 BOX (食玩)OWNERS LEAGUE ウエハース 2010 OWNERS DRAFT 04 BOX (食玩)
バンダイ(2010-12-22)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る





オーナーズリーグ完全攻略ガイド (ホビージャパンMOOK 357)オーナーズリーグ完全攻略ガイド (ホビージャパンMOOK 357)
ホビージャパン(2010-07-31)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 
このエントリーをはてなブックマークに追加


全くタイムリーな話ではないけど、ブログで書こうと思っていたネタを、今後はタイトルに【今更ネタ】と付けて書こうと思います。

んで、今更ネタの第一弾は、昨年末の「手帳の高橋」の広告。

アチコチでこのポスターを見ましたよね。
takahashi

テレビCMも展開していたようですが、そもそも民放をほとんど見ないので一度も出会うことはありませんでした。

ですが、高橋書店のHPにちゃんと掲載されていました。
 
んで、その中にテレビCMのメイキングになるのかな、CMで伝えられた部分以外について、WEB限定で岡ちゃんのインタビューとして載っています。

これがナカナカ良かったわけです。

headtitle



どれも、南アフリカW杯日本代表監督が言うからこその説得力。

なかでも「勝ち負けにこだわりますか」という質問に対する回答がとっても良かった。

テキストも載っていたので、以下、転記させてもらいます。

---------------------------------------
「勝ち負けにこだわりますか?」

勝ち負けにこだわらないでどうするんですか。

2番だったら動物は死んでるんですよ。

1番目指して2番はしょうがないんです。

でもスポーツにおいて勝つことを目指さなかったら、レクリエーションなんですよ。

勝ち負けがあるからスポーツですし、勝つためにベストを尽くす。負けてもいいんですよ。

でも勝つためにベストを尽くすから色んなものが出てくるんです。

得るものも出てくる。

でも勝つためにベストを尽くさなかったら、勝っても負けても何も得るものはないんですよ。

だから負けてもいいんですけど、勝つためにベストを尽くす。

それはものすごく大切なことだと思っています。 
---------------------------------------


広告として、とてもとても秀逸だと思う。

普段、手帳を使わない自分でさえ、思わず、高橋の手帳を買ってしまいそうになるほど。

今さらながらですけど。

高橋書店 2011手帳 フェルテ 2 232高橋書店 2011手帳 フェルテ 2 232

販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

このエントリーをはてなブックマークに追加


さてさて、今更ながらですがマクドナルド一部店舗で実施されている
「3人バリューセット」を考察してみたいと思います。

3ninnvalue

明日31日までなんですけどね。

Aセットの内容は、

ビッグマック
+てりやきマックバーガー
+ハンバーガー
+マックフライポテト M × 2
+チキンマックナゲット
+ドリンク S × 3

Bセットは、

クォーターパウンダー・チーズ
+てりやきマックバーガー
+チーズバーガー
+マックフライポテト M × 2
+チキンマックナゲット
+ドリンク S × 3

です。

これが1000円っていうと何ともお得な感じがします。

まずは、どれくらいお得かを検証してみようと思います。

Aセットをすべて単品で買った場合は・・・
って、マクドナルドのHPを見たところ、

「価格表示がない!!」


そっか、地域ごとの価格設定なんですよね。
んで、検索してみたら、以下のブログに調査された結果がありました。

http://www42.atwiki.jp/mcdonalds/pages/11.html

 改めて、すべて単品で買った場合、

Aセット : 1,760円
Bセット : 1,950円 

おっと、Bセットの方がお得ってことじゃないですか! 
しかし、ですよ。マックではバリューセットというものが存在します。

バーガー + マックフライポテトM + ドリンクM

ですね。 

Aセットは、
ビッグマックセット + てりやきマックバーガーセット + チキンマックナゲット + ハンバーガー + ドリンクS 

Bセットは、
クォーターパウンダー・チーズセット + てりやきマックバーガーセット チキンマックナゲット + チーズバーガー + ドリンクS


となります。
セットはドリンクはMなので今回、ドリンクがSってところで、便宜的にバリューセット通常価格から100円づつ引くことにします。

すると、

Aセット : 1,530円
Bセット : 1,690円


このようになりました。Aセットで530円お得、Bセットで690円お得。
う〜ん、この3人バリューセット、凄いディスカウントされてます。

利益率は下がるとはいえ、それ以上に、来店客数と売上アップのメリットがあるってことですね。

10月は来店客数が落ちる月なんですかね。


3人バリューセットで頻度と人数が増えることの売上増

施策実施での利益 > 今まで通りの利益


って言うことっですね。
こうして、またマクドナルドのマーケティングに踊らされるのです。

ちなみに、自分の友人K氏は、1人でAセット、さらにハンバーガーを買うらしいです・・・。当然ひとり分として。

ドリンク3種類飲めて満足らしいですwww。 

価格戦略論価格戦略論
著者:ヘルマン サイモン
ダイヤモンド社(2002-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る





マッキンゼー プライシング (The McKinsey anthology)マッキンゼー プライシング (The McKinsey anthology)
著者:山梨 広一
ダイヤモンド社(2005-02-03)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

このエントリーをはてなブックマークに追加


社会人になって以来、メインバンクとして使っていた口座を解約することになった理由を記録しておきたいと思います。


<某月某日@某銀行ATM(窓口はない支店)>


お金を下ろそうとすると、“カードの磁気不良で読み込めません”との表示。

備え付けの電話でセンターに連絡をしてみる。 

BK:「 お手数ですが、支店窓口での再発行手続きとなります。」

私:「え??支店に出向かなきゃいけないの?」

BK:「はい、センターでは再発行の受付が出来ません」

私:「そうですか・・・」

電話受付で、郵送で再発行してくれれば良いのに・・・

まぁ、この対応してくれているコールセンターに何を言っても無駄ってことで、仕方無し、時間作って支店に行くかってことに。

支店は15時に閉まるし、待ち時間を含め1時間は見ないといけないから面倒なわけですよ。 

<数日後@某銀行某支店>

ようやく時間を作れた。

受付担当行員らしき人。

私:「磁気不良みたいのでカード再発行してください」

BK:「かしこまりました、こちらの書類に記入を」

記入

BK:「お呼びするまでしばらくお待ちください」

待つ・窓口に呼ばれる。

窓口の行員の人。


私:「磁気不良なんで再発行してください」

BK:「こちらの書類に記入してください」(2度目)

BK:「郵送にて1週間から10日程度でお届けします」

私:「え??その場で再発行じゃないの???」

BK:「はい、全てセンターでの対応になっておりまして・・・」

(なんだよ・・・・、支店で再発行受け付けるってそういうことかよ)

私:「ATMでお金を下ろせなくて、困っちゃうのですけど・・・」

BK:「通帳があれば下ろせますが、お持ちですか?」

私:「いや、使ったこと無いので持ってないというか、無くしたとおもいます」
(口座開設したのはもう10年前くらい。一度も通帳使ったことないです。何処にあるかも分かりません。)

BK:「再発行なら直ぐに出来ますが、如何しますか?」

私:「お願いします」

BK:「では、この書類に記入を」(仕方無し3回目)

(記入)

BK:「それでは、再発行に1,050円かかりますが宜しいですか?」

私:「え??????????????」

BK:「紛失の再発行ということになりますので・・・」

私:「そうですか・・・(窓口で何を言っても仕方ないんだろうし・・・)」

私:「お金が下ろせないと困るので、しょうがないっす。お願いします。」

BK:「それでは、只今から再発行しますので、おかけになってお待ちください」

10分ほど待ち、無事、通帳ゲット。

とりあえず、お金を下ろさねば。

<@某銀行某支店のATM>


通帳が入らない・・・

近くの行員に尋ねる。。

私:「通帳を受け付けてくれないのですが・・・」

BK:「ATMでは、キャシュカードがないと通帳だけでは下ろせません。お手数ですが、窓口で引き出しをお願いします。」

私:「え????????????????」


<@某銀行某支店窓口(再び)>

私:「通帳でお金下ろせなかったんですけど・・・」

BK:「通帳での引き出しは、窓口のみでして・・・」

私:「そうですか・・・」

BK:「こちらをご記入ください。(4回目)」


取り敢えず、当面のキャッシュを引き出しまして、口座解約の為の書類を一緒にもらってきました。

窓口の方々は、ルール通りの対応をしたまでなのでしょうから、行員の方が悪いわけではないのでしょうね。

でも、キャッシュカードが磁気不良でお金を下ろせない顧客に対しての対応としてはどうなんでしょうね?

これぞ銀行クオリティって感じです。

某銀行さん、これまでお世話になりました。


色々引き落とし口座にしているので、変更するのはとても面倒ですけど、メインバンク変えます。
(まぁ、他の銀行もさほど期待できませんが、この銀行よりは良いかなって期待で)

真実の瞬間―SAS(スカンジナビア航空)のサービス戦略はなぜ成功したか真実の瞬間―SAS(スカンジナビア航空)のサービス戦略はなぜ成功したか
著者:ヤン カールソン
販売元:ダイヤモンド社
発売日:1990-03
おすすめ度:4.5
クチコミを見る


リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間
著者:高野 登
販売元:かんき出版
発売日:2005-09-06
おすすめ度:4.5
クチコミを見る
このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、嶋口・内田研究会に初めて参加してきました。

嶋口・内田研究会
http://www.waseda.jp/sem-uchida/shimaguchi_uchida.html 

講師は日本最大のレシピサイト「クックパッド」の大野晋一氏。

クックパッド : http://cookpad.com/ 

料理好きな私は以前より愛用しています。昨年、マザーズに上場して話題にもなりましたよね。

クックパッドの掲載レシピ数は約79万レシピ。

如何にクックパッドのレシピ掲載数が多いかを、掲載レシピ数が公表されていYahoo!グルメのレシピ情報と、いくつかの材料での検索結果を比較してみます。 

検索キーワード:トマト 
クックパッド : 68,676レシピ
Yahoo!グルメ : 3,064レシピ

検索キーワード:パスタ
クックパッド : 45,841レシピ
Yahoo!グルメ : 1,026レシピ 
 
掲載数のみがサイトの優劣にはつながるものではありませんが、ココまで圧倒的な違いがあると、流石に現在はクックパッドに軍配があがりますね。

決算説明資料を見てみると売上・利益ともに右肩上がりな状況です。

2010年4月期決算説明会補足資料(PDF)
http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?cat=tdnet&sid=808389


そんなクックパッドのお話を聞いたのは6月11日(金)の事。

苦労しながらサービス開始から10年余年を経て上場を果たしレシピ検索の分野ではNo.1の地位を築いていてはいますが、今後も安泰かといえば極めて怪しい感じがします。

その懐疑的なポイントについて、まとめようとしたらクックパッドの決算短信に、事業等のリスクとしてあらかた開示されていました。

例えば、

「クックパッド」及び「モバれぴ」への依存について
当社は、「クックパッド」及び「モバれぴ」を運営しておりますが、いずれも料理レシピの投稿及び検索に特化した機能を提供しております。そして当社の事業は、「クックパッド」及び「モバれぴ」を基盤としたものとなっております。このため新たな法令の導入等、予期せぬ事象によりサービスの利便性が低下し、競合サービスに対する競争力を喪失して利用者数が減少した場合やサービス運営が不能となった場合には、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。

競合について
「クックパッド」及び「モバれぴ」は、料理レシピの投稿及び検索に特化したサービスとして利用者の獲得において先行しているものと認識しております。しかし、今後、資本力、マーケティング力、幅広い顧客基盤、高い知名度や専門性を有する企業等の参入及びその拡大が生じ、競争の激化による顧客の流出やコストの増加等により、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
このような環境において、当社が今後において優位性を発揮し、企業価値の維持向上が図れるか否かについては不確実な面があることから、競合他社や競合サービスの影響により当社の競争優位性が低下した場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
以上は決算短信から抜粋

と、そんなタイミングで、6月16日、Googleがレシピ検索をリリースしまして驚いた次第。

日々の料理がちょっと楽しくなるレシピ検索機能が登場
2010 年 6 月 16 日
http://googlejapan.blogspot.com/2010/06/blog-post.html 


ネット上のレシピを検索してくれるわけですが、そのレシピの多くはクックパッドゆえに、結果、クックパッドPV数は激増することになりますが、入り口としてのクックパッドの地位は低下するリスクがあります。

PVの増加を広告費増、有料会員数増に確実につなげていけるか?

もしくは、広告費、有料会員数が停滞する前に、その他収益を確実に立ち上げていかないことには、かなり厳しいですよね。

クックパッドとしては、予想よりも早くGoogleが動いてしまったと思っているか、想定の範囲内としているかは判りませんが、事業リスクをしっかりと洗い出しているので、是非ガンバッテ欲しいなぁと思う次第。 

私は今後はGoogleレシピ検索を使うと思いますが・・・

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
著者:上阪 徹
販売元:角川SSコミュニケーションズ
発売日:2009-05-07
おすすめ度:4.0
クチコミを見る
 

このエントリーをはてなブックマークに追加


久しぶりにヤフオクに出品していたところ、

『「はこBOON」での発送は可能ですか?』 


という、質問がありました。

「はこBOON」って何???ってサイトを確認してみたら、ヤフオクに記載があります。

yahoohacoboon


調べてみたら、伊藤忠商事とヤマト運輸が提携した新サービスでした。

hacoboon

          https://www.takuhai.jp/
 
今年の2月にサービス発表したニュースも見つけました。

ファミマ、ヤフー、ヤマト、伊藤忠、サイト競売品連携配送――コンビニ店舗網活用。
2010年2月25日日経新聞(掲載はリテールテックJAPAN)
 

使ってみたのでちょっと考察してみたいと思います。


まずは、このサービスのポイント、
それは、

1) 宅急便(クロネコヤマト)よりも全体的に安い(最大半額)
→ 重量による料金制度
2) Yahoo!ポイントが貯まる、使える


てな所のようです。

4社提携による新サービス。ちと、各社の意図を整理してみます。

◆ファミマ : 
最寄じゃないかもしれないけど、ファミマでしか使えないサービスがあるから来てね。
◆ヤフー : 
サービス向上させるからもっとヤフオク使ってね。ついでに、提携サービスはヤフーにもチャリンチャリンはいるから使ってね。
◆クロネコヤマト : 
ヤフオクにおける物流に、ゆうパックやペリカン便なんか使われたくないのだ!
◆伊藤忠商事 : 
3社さんともハッピーになれるでしょ?だからシステム利用料は頂戴ね。ファミマさんは、特に頑張ってね。

とまぁ、こんな感じですかね。
意外と直球な感じの提携サービスですね。

一応、3社ともデメリットはなさそう。
伊藤忠は相当額のシステム投資をしているでしょうから最大のリスクテイクは伊藤忠かな。


で、実際の利用感なのですが、

普段は最寄のコンビニがセブンイレブンからクロネコヤマトで発送している訳ですが、落札者から希望があったのでセブンイレブンの倍の距離があるファミリーマートに出向き、この「はこBOON」を使ってみました。

ヤフオク落札者側にとっては、送料は結構難題ですからね。安いに越したことは無いわけであるので、落札したら出品者側に使って欲しい手段にはなります。 

でも、ファミリーマートのみってことで近くにファミマが無い出品者にとっては使えないサービスです。ちょっと遠い所にあるっていう出品者にとっても面倒なサービスです。

ついでに、集荷はしてくれません。ファミマに持ち込まなければなりません。PCと店舗でも端末から自分で操作して伝票準備します。

クロネコヤマトのいつもの伝票に慣れているので、何となく面倒な感じがしちゃいました。

サイズを測って事前PC登録面倒。クロネコヤマトなら、持ち込めばサイズも測ってくれるから、宛名書くだけだし。


元々ファミマではクロネコヤマトが入っていたのに、あえて価格を下げてまでと思うところですが、

かなりの作業を出品者およびファミマ、伊藤忠に押し付ける事が出来ているので、業務負担軽減で、多少金額を安くしても、それ以上に荷物増が見込めると判断したのでしょうね。


安くした分の作業負担はユーザー(出品者)持ちという、とっても素敵なサービスに感じました。


広がるかな?広がるような気がします。(ヤフオク内では)

ヤフオクは常に相当量の取引が発生していて、落札者側は少しでも安い送料を望むから、認知も広がれば落札者は確実に、はこBOON利用を出品者にリクエストするでしょうね。

これは、CtoCの特殊な需要創出要素かも。

使ってくれと言われてしまう。出品者としての対応品質を考えると、対応せざるを得ない。

うまいところ突いてきてますね。このサービス。

ということで、ヤフオク内ではある程度事業成立ですね。

しかし真の事業の成功は、ヤフオクユーザー以外に広げられるかがポイントってところでしょうか。

ほんとに広げたいなら、ファミマ限定は外さねばならないけど、そうなると、ヤマトも腰が思いでしょうね。利益率下げる可能性が高いし。ファミマとしても差別化が無くなる。

ということで、当面はファミマ、そして資本業務提携したユニーを介して傘下のサークルKサンクスにも広げるかな?っていう程度でしょうね。


と、まぁこれくらいにして。


自分のヤフオクは個人の趣味の範疇なので、遠くのコンビニまで荷物を運ぶのは、出来るなら避けたいのが本音。特に重い商品の場合は。

希望されたら対応するとして、そうでない場合は、これまでどおり最寄セブンイレブンからクロネコヤマトで発送することにしようと思います。


ヤフオク必需品といえばコレ↓です。

DIYカテゴリで「ぷちぷち」って検索したら出てきて驚いた。

プチプチ エアキャップ (600mm×42m) 1巻プチプチ エアキャップ (600mm×42m) 1巻
販売元:酒井化学工業(株)
クチコミを見る

このエントリーをはてなブックマークに追加


某ブログで知ってしまって、本日既に何度見たことか・・・



テッパン過ぎる・・・。ヤバイ。頭から離れない。

公式HPでももちろん見れます。

明治製菓 Chip!Chop! (音が出ますからご注意を)

歌っているのは、関西出身のヒップホップミュージシャン「イルリメ」というアーティストらしい。
http://www.illreme.com/


ちなみにYouTubeにはおそ松くんバージョンもあった。
これが以前のCMっぽい。テレビでは見たこと無いけど。



こっちはイマイチ「振り切れてない」感じですね。

バカボンにはかなわないですな。

にしても、最近は面白いCMなどテレビで見ないで、ブログ等で知ることの方が多い感じがする。

企業側にしてみれば、認知度が上がり購買につながれば、

「それでイイのだ!」

ってなところですかね。

取り敢えず、チップチョップ見つけたら即買いしなきゃ。

「あみゃくて、しょっぱくて、くせになってプー」 


天才バカボン DVD-BOX天才バカボン DVD-BOX
出演:山本圭子
販売元:デジタルサイト
発売日:2007-01-26
おすすめ度:5.0
クチコミを見る
 
このエントリーをはてなブックマークに追加


日を追うごとにタバコが吸いにくい世の中になっています。

「禁煙推進派」「嫌煙家」による度を過ぎた行動は、ある種「魔女狩り」のような雰囲気さえ漂わせているわけで、 「?」を感じることも少なくないのですが、まぁ、現状、私自身はさほど苦労もしていないので良しとしています。

禁煙推進の旗印は「副流煙による健康被害」です。

ニオイについても文句が出ますが、ニオイがNGならば、香水のキッツい女性もNGであり、お酒のニオイを漂わせ地下鉄に乗るオジサンなどもNGなわけですよね。

ということで 『タバコは「煙」がNG』ということであります。

んで、
いつか出るだろうと思っていましたが、「煙がでないタバコ」がJTから遂に出ました。

無煙たばこ「ゼロスタイル・ミント」
P1002036
おまけで専用ケースついてました。


ついに出ました!っていっても、いわゆる「嗅ぎタバコ」であり、昔から存在しているタバコの1種類に過ぎないのですが、日本ではあまりメジャーじゃないので、なんとなく新しい感じがしますね。


取り敢えず試してみました。

火を必要としないので、当然煙も出なければ灰もでません。

P1002037
フィルターを通して、タバコの香りと味を楽しむものらしいです。

禁煙パイポを思い出す形状ですね。

んで、肝心の味ですが・・・

火もついてなく、煙もでないことに違和感を感じますが、まぁ、「あり」かな。

なんか懐かしい記憶がよみがえるので、記憶をたどってみると、
子供の頃自宅にあった、「煙管(キセル)」をくわえた感覚でした。

部屋の中でタバコが吸えない状況下、PCに向かっている時などは良いかもしれません。

本体+フィルター2本で300円です。

タバコ製品ではあるのですが、パッケージのどこにも、ニコチン、タールの数値表示がありません。必要ないのかな?


さて、
この商品、日本の禁煙推進に一石を投じることになりますかね。

冒頭書きましたが、禁煙推進の後ろ盾は「健康被害」。

「嗅ぎタバコ」であれば煙が出ませんので、周囲に健康被害を及ぼすことはありません。

ということは、禁煙席でも吸っても良いってことですよね。 

でも、度を過ぎた嫌煙家は、コレに対しても非難しそうな気がするなぁ。

煙が出ていなくても「嗅ぎタバコ」もタバコはタバコ、こちらに健康被害がなくても禁煙の場所で「嗅ぎタバコ」はNG

ってな感じで。

こうなってくると、もう手がつけようがありませんが、そのような「論理破綻」した非難、「魔女狩り的思想」な輩が出ないことを祈るばかりです。

最後のタバコ論争!―愛煙派VS嫌煙派 (別冊宝島)最後のタバコ論争!―愛煙派VS嫌煙派 (別冊宝島)
販売元:宝島社
発売日:2006-06
おすすめ度:3.5
クチコミを見る
 
このエントリーをはてなブックマークに追加


本日午前中は某所で某社と新規事業立ち上げに向けた打ち合わせ。

新規事業を企業に紹介したことは、数え切れないくらい程あるけれど、取り組む側の立場で新規事業の事を考えるのは極めて新鮮な思い。

これから週間程度で事業性について充分に見極める作業をしないと。 

んで、午後は某所で「中小企業向けの採用セミナー」に参加。
某社の新規採用を社長と一緒に進めていく為の情報収集。

新卒採用の面接は経験があるけれど、採用計画から施策の実行となると、始めての仕事になるわけですが・・・

セミナー内容で、講師の方から

「企業における採用力の9つの要素」 

という話を伺った。その9要素とは、
  1. 企業魅力度
  2. 広告予算量
  3. HRチーム
  4. 媒体力
  5. 媒体管理力
  6. クリエイティブ力
  7. マーケティング力
  8. 求人スペック
  9. 採用ツール
とのこと。

1を商品魅力度、3を営業チーム、8を商品価格、9を営業ツールとすれば、普通にプロダクトマーケティングの話であるわけですね。

学校で学んでいることを実践できる絶好の機会です。

採用力について、

昔は、大手企業の採用力は中小企業とは比較にならないほど強大だったが、それは、数少ない紙媒体中心の採用であり、採用広告予算が勝敗を分けるところが大きかったから。

でも、今や紙に加えWEBという媒体種類は増え、その数も山ほどある。しかも、不景気で媒体の価格も暴落してます。

ということは、低コストで就職希望者を集める手段はいくらでもあるわけであり、中小企業であっても然るべき施策を取ることにより、望む人材を採用することも可能という事ですよね。

さらには、2011年新卒採用の現在は、日本経済が低迷し、大手企業が採用門戸を狭めているわけです。
 
中小企業にとってみれば、望む人材を採用するビッグチャンスなんですね。確かに、エントリー数や会社説明会申し込み数も毎日伸びている。


といったところ、本日は以上なり。

中小企業の採用担当者へ!「これが新卒獲得のノウハウです」―「採用力」が確実にアップする業務の基本74中小企業の採用担当者へ!「これが新卒獲得のノウハウです」―「採用力」が確実にアップする業務の基本74
著者:綿貫 哲也
販売元:実務教育出版
発売日:2007-06
おすすめ度:4.5
クチコミを見る
 
このエントリーをはてなブックマークに追加


先日の「ハッピーセットの舞台裏」に続き、マクドナルド主催の新商品試食会ブロガーイベントに参加してきちゃいました。

P4010393

一部はお昼に集合してバンズ工場見学、二部が夜から新商品試食会という構成。私は二部の新商品試食会からの参加です。

今回は、ブロガー向けと、プレス発表も兼ねていたらしく、沢山のブロガーの皆さんに混じってメディア方らしき人たちもちらほら。

P4010418

※昨夜、J-CASTが記事にしていました。
マックの期間限定戦略 今度は「日本の味」で売り切れ続出?


ということで、今回は大成功だったBigAmericaキャンペーンに続いて4月から始まる新キャンペーン商品の試食です。


新キャンペーン名は「マクドナルドの日本の味」

新たな商品を出すのかと思いきや、既存の日本オリジナル商品の期間限定特別バージョンってことでした。

第一弾は、「New てりたま モチモチバンズ」

P4010419

てりやきソースやパテには、超コアなファンがいるらしくそこに手を加える事なく、もっとてりやきを美味しくする為の商品開発を試行錯誤した結果、バンズに米粉を加えるという結論に至ったそうです。

※米粉バンズではなく、米粉入りバンズです。

んで、感想は・・・

激ウマ

これはお世辞抜きに美味しい。ほんとモチモチしてるんですよ。

最近TVCMも展開している米粉であり、その流れに乗っての商品化かと思い説明をしてくれていた商品開発責任者さんに質問してみたんです。

そしたら、単なる偶然らしいのです。

ホントにてりたまを美味しくするための試行錯誤をした結果、米粉になったって、そしたら最近米粉が話題になっていたってことらしいのです。

恐るべしマクドナルド。

この商品を通じて、初めて米粉を使った商品を口にする人が激増する結果になることでしょうから、今年は米粉が一気に普及段階に入るかもしれませんね。

米粉入りバンズのてりたまバーガーは定番化する予定はないそうなので、キャンペーン中に一度食べてみてください。

てりたまが一番オススメです。

第二弾は、「New ゴマえびフィレオ ごまごまバンズ」

P4010422

エビちゃんのCMで一世を風靡した「えびフィレオ」もバンズがごまごまして復活です。

こだわりのポイントは、ごまが強すぎないよう、白ごまペーストを練り込み、黒ごまを混ぜている点らしいです。

確かに、ごまっぽくなくて食べやすい。個人的にはもっとゴマ風味が強くても良いかなぁっていう感想。

第三弾は、「チキンタツタ」

P4010421

これは特にこれまで商品と仕様は変えずに期間限定復活ということらしいです。

もちもち、ごまごま、ときて、チキンタツタは「ふわふわ」って事らしいです。

チキンタツタのバンズは、棒状の生地をひとつひとつ手で結んで完成させるらしいのですが、バンズ工場は何人か左利きの方がいて、結び方が逆になっているバンズができるそうです。そんな小ネタが披露されました。

と、以上、4月から5月にかけた新キャンペーン商品を1時間半のミーティングの間に一気に出してもらった訳で、女性の参加者などは当然ながら食べきれずお持ち帰りだったようですが、

私は、
昼食を抜いて万全の体制で臨みましたので、完食。

  BigAmericaでアメリカのバーガーでキャンペーンしたあとは、日本の味に注目してのキャンペーン展開。

ポイントは「マクドナルドの」日本の味ってことです。

強い商品力を持ったメニューに、改良を加え期間限定商品として売り出すことで、元々のファンは当然ながら、新たなファンを創造することにつなげる。

全くの新規商品よりも確実で効果的な商品戦略ですね。

色々と改良開発は常時行っているらしいです。

イベント中、参加者からのアイディア募集っていうコーナーがあったので、自分は「からしマヨネーズプラス」っていうのを提案してみました。

てりたまにも、えびフィレオにもチキンタツタにも、からしマヨネーズは合うと思うんですよね。

店舗オペレーションは若干煩雑になりますが、トッピングが出来るようにして欲しいなぁ。

ちなみに、全くの新商品に関しては、どうやら、来年に向けて、アメリカ、日本以外の地域の商品でキャンペーンをする準備をしているっぽいです。 

 マクドナルドのマーケティング好きとしては、商品開発責任者にもっと質問したいことがあったのですが、食べるのに忙しくて、突っ込んだ質問が出来なかったのが少々残念でしたが

イベントを通じてマクドナルドの商品開発姿勢をいくつも垣間見る事ができたとても貴重な機会でした。

マクドナルドさん、今回もありがとうございました。 

ということで以上、いつもの近所のマクドナルドでコーヒー呑みながら報告ブログ書いてみました。

キューピー からしマヨネーズ 200gキューピー からしマヨネーズ 200g
販売元:キューピー
クチコミを見る

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ