研究ノート(大学教員の徒然)

なかたにじゅんいちの個人ブログです。

カテゴリ:大学教員の徒然 > 気になるニュース

先日、内閣府が「若者の生活に関する調査」を公表しましたね。それによると、15〜39歳で「引きこもり」にあたる人は推計54万人らしいです。

前回の2010年調査では推計70万人だったらしいので、約15万人減少したとのことです。

「引きこもり」については、2013年に「NHK にようこそ」を見終わってから、徒然考えたことがあります。


ここで、2010年調査結果について扱っていました。

今回の54万人はどのような引きこもりか?の記載がニュース報道では詳細を伝えていませんので、補足しておきたいと思います。

2010年調査結果に、定義が以下のようにあります。

「ふだんは家にいるが,近所のコンビニなどには出かける」「自室からは出るが,家からは出ない」「自室からほとんど出ない」に該当した者を「狭義のひきこもり」と定義し,「ふだんは家にいるが,自分の趣味に関する用事の時だけ外出する」に該当した者を「準ひきこもり」と定義したところ,推計数はそれぞれ23.6万人,46.0万人となった。さらに,「狭義のひきこもり」と「準ひきこもり」を合わせた広義のひきこもり(以下,「ひきこもり群」という。)としたところ,69.6万人となった

今回の54万人は、「広義のひきこもり」となりますね。自分の好きなときには外出する人たちを「準ひきこもり」として「ひきこもり」扱いとしているのですよね。これって、ひきこもりではなく単なる無職・ニートなのでは?と思うのですが、ここでは一旦置いておきます。

今回、ひきこもりが、統計上は15万人減少したということで、何かしらの施策が功を奏したのかもしれませんが、小生は、ほぼ家から出ることがない「狭義のひきこもり」の人数がどうなったのか?気になるところです。

まだ詳細結果が公表されていないので分かりませんが、予想するに、 準ひきこもりが、景気が上向き仕事をし始め人数が大幅に減少したのではないかと。真性の「ひきこもり」はあまり減っていないのではないかと。

未来ある大学生に関わる仕事に就くものの使命として、教え子たちを将来「ひきこもり」なんかにさせるわけにいかんと思っている次第です。

詳細が公表されたら、またこのテーマについては少し考察したいと思っています。

ということで、こちらからは一旦以上です。


 

 
このエントリーをはてなブックマークに追加

先日、天下の公共放送NHK様より、驚くべき発表がありました。

その発表とは、これです。

「ラブライブ!」放送決定! - NHKオンライン 


2016年1月2日(土)からということは、土曜日のEテレアニメ枠、17時半からですね。

lovelive

主要ニュースでも取り上げられていました。

人気アニメ「ラブライブ!」、NHKが異例の再放送 来年1月から 
産経ニュース 

ラブライブが、アニオタ界隈にて一部から熱狂的な支持を集めていることは承知しておりますが、それはそうした対象にジャストミートする作品であり、子どもたち向け時間帯である17時半から放映するに相応しい作品なのでしょうか?内容にエロや暴力と言ったR指定要素はなく、子どもたちが観ても充分楽しめるとは思いますが...。

キッカケは製作委員会からのプッシュだったのか、局内で企画があがったのか経緯は知りませんが、いずれにしてもNHK局内、本企画決定に関与できるラブライバーがいたとしか思えないのです。

いったいラブライブは何処を目指しているのでしょうか。
そう言えば、こんな記事も書いたことがありました。

ちなみに深夜アニメをNHKにて再放送した前例はあります。

シュールギャグ系日常系である「日常」ですね。ただし24話で放映されたものを12話に再編成しての放送でした。

日常 DVD-BOX コンプリート版
本多真梨子
角川書店
2013-07-26


NHKで放送されるということは、有無も言わさず全国放送。本放送から月日が経過してから、NHK様が再放送してくれるなんて製作委員会としては、コレほど美味しいことはありません。

考え方によっては、これは相互にとってメリットのある話かと思います。アニメ製作委員会側にとってNHKで再放送が旨味があることは当然として、NHK側にとっても普段NHKを観ない層を取り込むことが出来る。

度が過ぎると、叩く人たちが発生するでしょうが、現在も放送しているNHK教育のアニメ枠で積極的に民放で放送した深夜アニメ作品を再放送したら、NHKの受信料納付率も上がるのではないでしょうかね。

NHKで放送しても良いんじゃないかと思う深夜アニメ作品も多数ありますし。

例えば... と書き出すと切りがなくなるので、本日はこの辺で。 
このエントリーをはてなブックマークに追加


先週13日、パリ中心部でISによるテロが発生し多くの死傷者がでました。

そのことをゼミで話題にしたのですが、テロが発生したこと自体は流石に知っているようですが、その事実以上のことは何もしらない、興味関心が無い様子の学生が多く、軽く衝撃を受けました。

テロに限った話ではありません。以前は、選挙権が18歳からとなった話題に触れ、政治への興味関心を聞いてみたのですが、皆が皆、興味関心がないのです。あわせて来年の行われる参院選に投票に行くかと聞いてみたら、「わからない」「行かないかも」という回答なのです。

世の中で起きていることに無関心であっても生きていくことは出来るでしょう。大学生に限らず、さして興味関心を持たず生きている人は沢山います。 

でも、それじゃマズイと思うのです。

そういう人は、なんとなくで周囲の空気に流されてしまう人間になりかねない。

少なくとも担当している学生には、世の中で起きていることに敏感になり、知識見識を身につけ、自分のアタマで物事を考え判断出来るような社会人になって欲しいと思うのです。

本を読むことも、新聞・ニュースに目を通すこともなく、モンストやパチスロに全ての時間を費やしていてはいけないのです。(ゲームやパチスロを否定はしません、それはそれで好きならば好きなだけやれば良いのです。ただし、それが全てになることを危惧しています)

さて、教員として学生に対し何がしてあげられるか...。
その必要性を説き続けるよりも、課題等の強制的な負荷をかけて気づかせる必要もあるのかな。
このエントリーをはてなブックマークに追加

お盆を過ぎると一気に秋の気配を感じますね。「夏」というと梅雨明けからお盆前までを言うのではないかと毎年思う次第です。

戦後70年談話、なかなか絶妙な内容でしたね。全方位に配慮しつつ、行間中心に伝えたいことを存分に伝える。あんな素晴らしい文章を自分も書けるようになりたいものです。

さてさて、政治的な話はあまり意にそぐわないのですが、安保法案について少しだけ。

反対している人、デモのことばかりが日夜ニュースで取り上げられますが、反対する人もいれば賛成する人もいるはずで、賛成している声も平等に新聞やテレビで扱うべきだと思うのですよね。

そうでないと、自分のアタマでモノを考えない人たちはあっさりと洗脳されてしまう。「安保法案=戦争」という理解している人がかなりの人数いるように思うのです。「いやいや違うでしょ」と思うのですがね。そういう人に限って世論調査では「政府は十分に説明していない」という回答をするのでしょう。

今の状況をマーケティングの4Psの視点で考えると、プロモーションが上手く機能していないのでしょうね。政府も面倒に思っても、そうした自分で積極的に学ばない、情報を取り自分のアタマで考えない人たちにも賛同得られるよう手立てを打たなければならないのでしょう。

よくわからないけど、なんとなく反対の層をしっかり賛成にまわしていくことが今後急務かと。

誰も戦争をしたいなんて思っている人はいないでしょう。誰もが平和を望んでいます。それは間違いないところ。その平和に対しての考え方の差異でしょうね。

自分たちで積極的に平和を維持する姿勢を国外に示せないと、今後の平和は担保出来ないというのは間違いないところ。自分たちだけ良ければというのは間違っていると思う次第です。

先日、東日本大震災で震災直後から現地に入り人命救助に携わった自衛隊の相応の職にある方のお話を直接伺うことを聞く機会がありまして、そこで聞いた話を少し紹介しておきますね。

「震災発生し、在日米軍も支援に現地近くまで来てくれていたが、海上で留まり実際に現地入りしたのは震災発生して3日後だった。」

「私は、米軍に対して「なぜ直ぐに現地入りしてくれなかったのだ!」と怒った。すると、米軍の幹部はこう答えたんです。『自衛隊が現地で救助活動を開始することを確認していた』と。」

「米軍も、国内世論があり、自衛隊が動いていないところに、勝手に踏み入ることはしないのです。今後日本に振りかかる問題に対し、日本自らが対処することが出来ないと、何でもかんでも米軍頼みということにはならないのです」

若干記憶違いがあるかもしれませんが、おおよそこんな話でした。

この話は、震災に関することでしたが、日米安保で議論されている内容を理解するに十分過ぎる内容でした。米軍は自国に不利益が無い問題に対してまで、日本のために動いてくれないのですよ。

それと、上記の話をしてくれた方は、イラクやソマリアにPKOの活動で赴任経験もあり、こんなことも言っていました。

「現地の人たちのために活動したいと思っても、現在は法の規制で出来ないことだらけなんですよ」

と。自衛隊の人たちは、現在の安保法案に大反対している人たちをどのようにみているのでしょうね。

そう言えば、PKO法案の時も、「戦争になる」と大反対していた人たちが沢山いましたよね。実際、PKO活動をして戦争になりましたかね?

遠くない未来に、大規模な戦争は起きるでしょうね。その時、日本がどのような立場に置かれるかは分かりませんが、積極的に自国を守ることは出来るように備えておいて欲しいと思う次第です。



このエントリーをはてなブックマークに追加

某D論問題、一時期の大炎上からすると幾分収まった感もありますが、なかなか鎮火となりませんね。

fire


分野は全く違いますが、同じ大学に籍を置く研究の端くれとして、この問題にはイロイロ思うところがあるのです。ただ、問題の根っこがまったく見えないなかで意見を発するのは如何なものかと思い自制していましたが、ちょっと時間が出来たので思っていることを書き連ねてみたいと思います。

この問題、延焼が広範囲に広がってしまっていて、一体何が問題で、何を糾弾しているのか訳がわからない状態になってきていますが、

少なくとも問題となっているD論において、騒ぎすぎ、叩きすぎという印象。

確かに、適切なお作法を守らずコピペをしていたことは、それはそれで問題ではあるけれど、コピペ部分は研究の本質ではないので良いじゃないですか。

それに、それが当人の悪意により行われ当人のみが叩かれてしかりですが、そうした研究者を生み出す構造が
内在するなら、なおさら当人だけが叩きすぎだと思うのです。
この論文コピペ問題、アカデミックな研究論文のイロハを知らない人が相乗りで叩いているように感じがしているんですよね。

自分が説明するまでもないことなのだけど、研究論文というのは、冒頭に概念を整理したり、先行研究をレビューし対象領域の研究状況を明らかにしたうえで、その状況に対し自分の研究テーマ、仮説の位置づけを明確にしていく作業が必要な物なのです。

全体の2割程度が盗用だったというが、それは冒頭の先行研究レビューであったり、概念整理部分であり、研究そのものの部分ではないのです。実験もしていないのに、他人の実験結果をパクってきたという話ではありません。

その冒頭部分においては、先行論文から引用が多くなるので必然的に同じような文章が多くなるのです。彼女の論文においては、その部分において「出典を明らかにする」という初歩の初歩たるお作法を守らずに、意図的なのか意図的ではないのかは知りませんが、結果として自身の文章のようになっていたこと。

これは引用ではなく盗用になるのです。そうしたことは、修論どころか卒論レベルでも指導されることであり、そうさいた指導がされていないのであれば、指導側の責任は重大ですよ。(我が早稲田というのが悲しいところですが)

なんか、その辺りを知らず、研究そのものを他からパクってきたと誤解している人が多そうな気がするのです。

まぁ、「コピペは悪」はわかりやすいネタですからね、メディアもココぞとばかりに叩きまくりますよ。数字が取れれば、紙面が売れれば何でもする人たちですからね。

ということで、「博士論文での盗用」について問題が無いとは言いませんが、ここまで社会全体で叩くほどの問題では無いと思うわけです。全体からいえば些細な問題であると思うわけです。

では今回の論点はどこにあるのかというと、論文において研究結果に意図的な偽装があったのか、そうでないのか。要は成果について嘘をついたのか、ついていないのかということが論点ではないかと。

もし、嘘をついていたとあらば、共同著者全員が非難されるべきで彼女1人が犠牲になることはない。発表をあれだけド派手にしてしまったこともあるけれど、メディアの格好の餌食になってしまていますね。

理研も

「発表した論文には問題がいくつもあるが、成果そのものは揺るぎないと考えている。手順を全公開するとともに、理研としても追試を行い再度論文として発表する」

としてくれればスッキリするのですが、のらりくらりと対応して、方向すら未だ明らかにしていないのが気持ち悪い。

そんな状況ゆえにメディアは踊り狂い、本質を理解しないまま私的制裁を加える輩が大量発生している。さらには、あちらこちらから陰謀論まで出る始末。あ〜気持ち悪い。

真相を明らかに出来ないのは、何か小市民にはうかがい知ることのできない世界の何だかの力が働いているのかもしれないけれどね。当の本人だって、嘘研究成果を発表し、それが明るみになった時にどのような事態になるかは想像できたはず。

想像出来たはずとは思うけど、もしかすると、それが想像出来ないほどバカだったのかもしれない。もしかすると、研究そのものにほとんど関与していなく内容を全く理解出来ていなかったのかもしれない。

いや、もしかすると、理解できていて想像もできていたけれど何か違う力に押し切られて踊らされたのかもしれないし、全てのリスクを承知で本人が踊ったのかもしれない。

と、徒然書きましたが、小生は彼女に悪意は無かったと信じたいところ。

研究者としてのレベルはわからないけれど、優秀で、今回の論文内容が本質に関わることないミスのみで、嘘が無いならば自身の信じる可能性を追い続け今後も研究をしてほしいと願うばかり。ここまで叩かれる状態となると、もはや彼女は被害者ではないかと。

今、この瞬間の彼女の心痛を思うといたたまれない気持ちになります。

いずれにせよ、真相が明らかにならない限り、この問題スッキリしない。でも、思うにこのままスッキリしないままで、世の中が飽きるのを待つことになりそう。

これくらいにして、今後を静観しておきたいと思います。



 
このエントリーをはてなブックマークに追加

jumbo_shot2075920

適当に思っていることを文章にする試み。直感的に感じていることであり、いわゆる戯言ですので、そのあたりよろしくお願いします。

<戯言その1> フォアグラ弁当発売中止のこと
ファミマ・フォアグラ弁当「残酷」と発売中止へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140124-OYT1T01080.htm 

たかだか20名程度のクレーマーにより、発売前に中止は不可解ですね。クレームは建前で、中止にせざるを得ない他の理由があったのではないかと。

例えば、
・当初予定していた価格で原材料調達が出来ないことが判明した。
・フォアグラは本物ではなく偽装フォアグラだったことが判明した。
と、こんなところではないかと。

それを、渡りに船、中止の理由をクレームとしたならば、ファミマの罪は重いですよ。食を扱う企業としては自らの首を締める結果になります。今後、例えば同様のクレームがあったら中止するんですかね?

例えば、
・ファミチキに使われている鶏肉の育て方が残酷だ
とクレームがきたらどうするんでしょうか?

ヨーロッパでは、フォアグラの生産方法が残酷だとして非難が大きいようですね。でも、これって人間のエゴですよ。クジラ漁やイルカ漁と根底には同じ問題が流れています。魔女狩りと同じ。嫌なら食べるな、一方的に価値観を押し付けるなってはなしです。

<戯言その2> 明日、ママがいない騒動のこと。
「明日ママ」提供表示なし…一部CMがAC広告に差し替え
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/yomimono/drama/2014/01_03/ashitamama/kiji/K20140122007450150.html

ドラマなんてもんは、全てが虚構ですよ。それに目くじらを立てる人たちってどうなんでしょうかね?問題を提起した病院や児童養護施設側の気持ちは分からんでもないです。ゆえに50歩譲って、クレームを入れた側に対しては理解します。

一方で、そうした意見に対し、熟議もないまま安易な対応をしているテレビ局とスポンサー側に呆れます。事なかれ主義、臭いものにはすぐに蓋をしろというスタンスでしょう。信念ってのはないんですね。みんな自分の身が一番大切。

警察モノであれば、警察が「視聴者が警察に対して誤解をする」とか「働いている人が傷つく」とクレームが入ったらどうするんですかね?学校教師もので、学校側がクレーム入れますか?当然、クレームもないわけではないとおもうのですが、そうした意見にテレビ側はいちいち取り合わないでしょうね。

くだらない。くだらなすぎる。児童養護施設側も、被害者意識を振りかざすのではなく、今回のドラマをきっかけに児童養護施設の実態が広く知られ国民全体に理解が進み支援が向かうように動くべきでしょうね。


<戯言その3>都知事選のこと

どうして、こんな都知事選になってしまったのですかね。

腹立たしい その1 : 舛添を支援する自民党、何考えてるの?
小泉進次郎くんが、「大義がない」と言っていたらしいですが、これにつきます。大義のない政党は信用できません。やっぱり自民党は自民党だったかと、大変残念です。支援を受ける方の舛添は論外です。

腹立たしい その2 : 細川さん、何考えてるの?
細川さん小泉さん両名の人柄考え生き方は嫌いではありません。細川さんにおいては、この人は「祭り上げられること」が生きがいなのでしょうか?実質、都民は小泉を選ぶか選ばないかになっていますよ。本気なら小泉さんの影響を覆い隠すくらいの勢いが欲しいですね。そして小泉さん、そう言うならなんであなたが立候補しないの?ふたりとも隠居したなら出てくるな。出てくるなら隠居なんてするな。原発問題はあなた達がいなくても大丈夫。晩節を汚す必要ないでしょ。

腹立たしい その3 : なんで年寄りばっかりなんだよ!
家入さんの立候補は嬉しいニュースでした。それ以外は皆年寄りばかり。東京都を引っ張っていくという若い世代の政治家はいないのか?政治のレベルは国民のレベル、都民のレベルってことなのですよね。こういう事態になっているのは、結局有権者のレベルが低いからでしょう。自省を込めて。


都政の課題は数多くありますが、自身が注視するのは、当面は7年後のオリンピックにむけた万全の準備を通じた国際都市としての競争力の強化。経済面で日本をけん引する東京が確固たるものになればさまざまな課題も解決するでしょう。結局、財政的な事情でなかなか進まないことばかりなのだから。

さてさて、誰にこれからの東京都を任せましょうかね。あと2週間、真剣に考えたいと思います。



このエントリーをはてなブックマークに追加

何やら、居酒屋甲子園がクローズアップ現代で紹介され、その内容に関しネットではボヤ騒ぎとなり、取材された側である居酒屋甲子園側は怒り新党もとい怒り心頭のようで。

私見を少し吐き出しておきたいと思います。

まずは、1点目。

取材を受けた段階で、居酒屋甲子園はある程度予想出来たと思うのです。「取材され、好意的に紹介される」と安易に考えてしまいましたかね。クローズアップ現代は、都合の良い解釈、時に悪意ある内容にて放送する番組ですよ。まぁ、良くも悪くも世の中に認知されるということを狙ったのならば良いのですが、「好意的に紹介される」ことを狙ったならば、居酒屋甲子園側が「安易すぎ」ということだと思います。メディアなんてそんなもんです。

続いて、2点目。

居酒屋甲子園の活動に異論は無いのですが、その手の手法をとっている企業は、今の世の中では全くの第三者が観れば、ネットの反響にあるような見方をされることは知っておくべきでしょうね。企業文化構築、組織風土醸成という視点では、クローズアップ現代で紹介された居酒屋甲子園に参画しているような企業が間違っているとは思いません。人材育成、組織としてのパフォーマンスをあげていくということでは、効果的な手法の1つではあると思いますが、行き過ぎると第三者からは、「異常」に映るという現実は知っておくべきだと思います。そして、そうした手法しか競争力を保つ方法がないということは、人以外の商品力で競争力を保つことが出来ないことの裏返しであることを知っておかねばならないと思います。

一定程度は必要なことです、それだけに頼っているような会社は淘汰される必要があると思います。

そして、3点目。

ブラック企業という言葉が流行っているようですが、こと労働時間に関することだけ言うならば、現在の労働基準法が現在の経済活動に適しているとは思っていません。全ての企業で1日8時間以上働いてはいけないなど、極めて極めて時代に合わない法律だと思っています。特に、現状の外食サービス業などではそうでしょう。働く側が想いをもって、会社と合意の上で望んで働くなら誰も止める必要は無いと思います。ということでいうならば、居酒屋甲子園に参画して紹介されたような企業のことを、外野がとやかくいう問題ではないのです。それを、クローズアップ現代は、中立的に紹介している体裁をとりながら、今回かなり恣意的に悪意をもって紹介したということです。

ついでに、4点目。

クロ現を観て「洗脳」だと叩いている外野がいるようですが、企業経営は宗教的な側面が無いいけないと思っています。となれば、言葉はアレですが、洗脳することは必要なこと。それが「組織風土」や「企業文化」もしくは「○○イズム」と呼ばれるものです。その企業にどっぷり浸かり、企業の教えを盲信し走ることも時に必要だと思います。嫌ならやめれば良い。辞めない奴が悪いというのは簡単です。現在の問題は、辞めるに辞められない人が被害者になってしまうことだと思います。


とまぁ、とりあえずこんなところにします。

正しい働き方なんて誰もわかりません。しかるべきセーフティーネットを整え、極端な企業は淘汰されるような環境、個人の選択で本当の意味で自由意志で働けるような環境が実現される、一義的な解釈で安易に叩くのではなく、「働く」ことに対する国民的な議論がなされることになれば良いですね。


(参考サイト)

「夢」「仲間」を声高に叫ぶ「居酒屋甲子園」に違和感? NHK「若い世代のポエム化」特集がネットで反響呼ぶ
http://www.j-cast.com/2014/01/15194211.html
NHKが報じた「居酒屋甲子園」の内容が酷すぎると本部が猛抗議!炎上
http://www.yukawanet.com/archives/4607904.html 
居酒屋甲子園「このような報道になったことは誠に残念」 1月14日放送のNHK「クローズアップ現代」についてコメント
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1401/15/news133.html 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加

tax

個人的な話ではありますが、Amazonが日本で法人税を支払っていない事実を知ってからは使うの止めました。
ヨドバシ・ドット・コムで十分代替できるのでね。その理屈でいくと、FacebookもGoogleも使わない方が良いのですが、その代替サービスは無いので致し方なしとする位なので、まぁ極めて気まぐれのレベルです。

参考: Amazon税」からわかるIT業界の納税事情 - NAVER まとめ
参考: 企業と国奪い合う富 日経新聞
 
先日のG8でもテーマにあがったみたいですが、企業の租税回避行為に各国とも問題意識を持っているみたいですが、グローバル化がここまで進むと、各国毎に定めたルールでは対処しきれなくなってきているということですね。
ただ、各国の利害を一致させ、新ルールを作るのは相当大変そうです。この問題は、国際的なルールもさることながら、「消費者が賢くなること」で相応に解決するように思うのです。

そんな視点で、少し考えを整理しておきたいと思います。

企業は、利益を最大化するために、現行ルールを最大限生かして節税に努めるのは必然なこと。これ自体は何も間違っていませんし、個々の企業が批判を受けるのは現状においては筋違いですよね。ゆえに、Amazonが、日本の拠点を「倉庫」と言い張ることも、「流石に倉庫ではないだろ!」とは思いますが、理解は出来ます。

ただ、Amazonに限らず、企業が節税を目指すこと自体は現状問題ないのですが、このままで良いのか?と問われれば、良いはずがないと思うのです。

解決のための国際的な新ルールが定まるには長い年月がかかるでしょう。であれば、一番の解決策は、「消費者が賢くなること」だと思うのです。

例えば、日本ならば、日本人の日本国内での消費がちゃんと日本の繁栄、つまり税収につながるような消費行動を取ればよいのです。適切な税制により、巡り巡ってそれが自らの利益になることが前提ですけどね。

「日本の国益のために外資企業のサービスを使うな!」などと、国が主導すると、大問題になるでしょうが消費者が賢くなり、消費者が自ら選択し始めれば、企業も無視出来ません。租税回避行為を行なっているグローバル企業も、各国の消費者に反感を持たれては本末転倒な結果になりますからね。

イギリス国内で、スターバックスが自主的に納税することになったような形ですね。

参考 : 日本でも? 英独「スタバ・Apple納税を」 多国籍企業、租税回避の実態
 
そういえば、アメリカ製品を強制的に購入するバイ・アメリカン法ってその後どうなっているんでしょうね。
参考: オバマを試す「バイアメリカン」 百害あって一利なし? - JBpress - isMedia

消費者が賢くなることで、行き過ぎた租税回避行為は落ち着くと思うのですが、一方で日本の法人税率が高く、日本企業が海外に逃げていってしまうという懸念があるそうでが、これも、国内の消費者が賢く選択出来るようになれば問題ないように思います。日本に納税しない企業を消費者が区別するようになれば良いだけです。

「愛国心」という言葉で表現すると誤解もあるかもしれませんが、グローバルにおける今後の企業経営のキーワードになりそうな気がしています。消費者が日本で頑張り、日本の税収につながるような企業を選べば、まわりまわって、消費者にもメリットがあることを理解されれば良いと思います。

つまり企業は、グローバル展開するその国を、単に市場として利益を搾取するのではなく、より一層、共存共栄する努力が求められるようになると思うのです。

企業が、企業活動する地域経済の発展に貢献する。これって、結局のところ商売の基本だと思うのですよね。消費もしかりです。昔から企業活動も消費も元々そうした視点でなされていたはずなのですが、資本主義が行きすぎてしまい、企業活動と消費者の利益と全体の利益がが一致しなくなってしまったことに問題の根源があるよう思います。

「この国で儲けさせていただいているので、相応の還元はします」

という価値観を持っている企業であれば、過度な租税回避行為はしないでしょう。長期的な利益を追い求めるならば、そうせざるを得ないはず。法人税は払っていないけれど、雇用を作り出し、その国に貢献しているなど、
イロイロ企業側はも言い分はあるかもしれませんけどね。

ともあれ、自分たちだけの利益を追い求めては商売は成立しないのです。自社の利益だけ追求し始めて、その地域市場と対話することを忘れてしまった企業に未来はないってことです。

少し話は変わりますが、同じような考えが浸透すると日本の地方経済も活性化すると思うのです。「どうせ買うならば地元の商店街で買い物しよう。どうせ買うなら地元の商品を買おう」そんな個々人の小さな力が集まれば、良い循環になりますよね。

そうした動きは、地産地消とか地元応援消費とかいう言葉で既に知られていますが、「比べたら、やっぱり、こっち(大手企業)が良いよね。」となってしまえば、いくら地元を応援したくても出来ません。

Amazonの話で例えるならば、日本企業のサービスを使いたくても、圧倒的にAmazonの方がサービスが良すぎて選択の余地がない。なんてことではイカンということですよね。

「消費者が賢くなること」とあわせて、「ローカル企業のレベルアップ」が必要なんだろうな、と。

あと、そんなことを考えているうちに、社会貢献マーケティングとか、コーズ・リレーテッド・マーケティングなどがもう一段階の実務レベルへの応用発展が必要になるんだろうなと思ったり。

ということで。ちと、今後、租税回避の問題には注意しておこうと思います。

節税と租税回避―判例にみる境界線節税と租税回避―判例にみる境界線 [単行本]
著者:川田 剛
出版:税務経理協会
(2009-06)






 タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書) [新書]
著者:志賀 櫻
出版:岩波書店
(2013-03-20)

このエントリーをはてなブックマークに追加

2013年6月6日日経朝刊1面に「センター試験廃止へ」という記事が載りましたね。他紙には載っていないそうなので、日経さん特ダネなんでしょう。このニュースを目にしてから考えたこと徒然に書き残しておきたいと思います。

DSC_0238[1]


■一長一短、どちらが良いと言い切れないから変えてみたら?
センター試験のような一発勝負を辞めてバカロレア方式にしようということらしいですね。どちらの方式にも良い面もあれば、悪い面もあるわけでしょうけれど、自分自身は、直感的には変えることによるメリットが大きいように感じます。十分に議論を重ね政治判断をしてくれれば良いと思いますが、その判断に際しては、これまでの共通一次に始まる歴史の中で出来上がった仕組み・利権構造に組みする勢力が当然反対するでしょうが、そうした抵抗勢力に力技で押し切られるような判断だけはしないで欲しいですね。

ちなみに想定される最大抵抗勢力は、私立大学でしょう。バカロレア方式になり、一発勝負要素が無くなれば、「滑り止め」的な受験の必要性が薄れてくる。学生1人あたりの私立大学受験数は減るのではないかと。そうなると、大学によっては受験料収入の大幅減少で大赤字に陥る大学が続出する可能性があります。経営的観点から反対するのではないでしょうかね。

教育を根本から変えるなら、ルールを変えてしまうのが手っ取り早い。今の日本の教育の現状を健康に例えるなら、食事療法をしているような余裕は無く、もう外科手術が必要なレベル。外科手術=受験生度変更、ではないかなと。

■センター試験への批判への反論
そもそも一発勝負はセンター試験を含めた大学受験だけの話ではありません。高校受験でもそうですし、日々の定期テストだって言うならば一発勝負。試験というのは全てが一発勝負なのです。

新聞記事によると、「受験生を1点刻みでふるい落とす手段として使われ、基礎学力を測るという当初の目的が薄れているとの批判があった」とあるんですが、ま、確かに当初目的が薄れているかもしれませんが、1点刻みでふるい落とす手段で良いと思うのです。時代とともにその目的や意義は変わるものです。

志望大学に1点足らずに涙をのむ、良いじゃないですか、それも人生。その悔しさを次の年にぶつけてくださいってことです。そもそも、余裕でボーダーラインを超えられる学力を持っていればそんな1点云々はありませよ。新聞に乗ってはいませんでしたが、1発勝負となると、たまたま苦手分野が出たとか、その日体調を崩していて本来の力を出せなかった人の救済策が無いなどという声もありそうですが、運も実力のうち、苦手が出たらボーダーが超えられないような人はそもそもNG、健康管理は学力以前の問題。そういうことだと思います。

制度が変わったからといって、そもそも勉強してこなかった人、学力が不十分な人が上位大学に突然大量に入れるようになるわけではないのですよ。一発試験であるセンター試験でも問題ないでしょ。

■バカロレア方式への批判への反論
これも新聞に『高校関係者からは「到達度テストの勉強に追われ、部活動など学業以外の活動がおろそかになりかねない」との声もあがっている。』とあるんですけど、どこの高校関係者ですかね?こんな事言う高校関係者は日本の教育のために居なくなって欲しいですね。まさかとは思うのですが記者の捏造じゃないですよね?

確かに、おろそかになる学生も出るかもしれませんが、別にバカロレア方式であろうとなかろうと、現在でも定期テストがあって、より上位大学へ進学したいと考える人は、何も高校3年生になってから突然勉強を始めるのではなく、それより前から相応の努力をしているでしょうし、部活動や学業以外の活動と両立しているでしょう。

どういう種類の試験制度になるかはこれからもしれませんが、むしろバカロレア方式になったら人によっては早々に希望する大学の到達点数をクリアしてしまい、その後の高校生活がより充実するかもしれませんよね。

新聞には高校2年生からとなっていまいたが、最低年齢排除してしまうべきではないかと。極論小学生でも受けられるようにして、飛び級制度も一緒に作ってしてしまえば良いとすら思っています。

■予備校・学習塾業界、変わるだろうなぁ
5年後目処にということで、大手を中心に様々なシミュレーションをしながらきたるべき時に備えることになるのでしょうが、これまで30年以上続いた仕組みが変わるってことは業界勢力図が一瞬で塗り変わってしまう可能性すらあります。環境変化に即応した新たな教育サービスが展開できれば、ただでさえ可能性のある学習塾業界に、さらなる可能性を感じてしまうわけです。ワクワクしちゃいますよ。

教育は国の礎、ゆえに国の制度に即して行われることに何の異論もありません。今回の動きに予備校・学習塾業界は抵抗勢力になってはいけないと思います。学習塾は環境の変化に適応していけば良いのです。

この変化で、伸びるであろう分野はぼんやり見えておりますが、ここには書きません。内緒にして虎視眈々と情報収集しておこうと思います。

■本質的な学力を測る試験制度に期待。ついでに制度導入とともに国が大学をランク分けしてしまえ!
バカロレア方式は、最低受験条件っていうやつになるのでしょうね。例えば、東大を受験するためには学力診断試験で90%の正答率が必須とかね。この時、テクニックを身につければ一定水準に達するような試験問題ではなく、本質的な学力を測れるような試験であって欲しいなと。

そのハードルは決して高くなくてよいと思うのですが、制度とあわせて大学を目的やレベルに応じて大学をカテゴリしておいた方が良いと思います。カテゴリAの大学の最低受験条件はこう、カテゴリBの大学の最低受験条件はこうと、複数基準を設けておき、最低ラインの基準でも、最低限の学力が必要としておくべきですよね。分数の計算すら怪しい人を大学生にしては行けません。

そうなると、いわゆるFランと言われる大学は壊滅することになるでしょう。それはそれでマズイとなれば国は新たな高等教育カテゴリを作り、そこにFラン大学を押し込むことをするでしょう。その時、そうした大学は単科大学・職業専門大学的な機関とならざるを得ないかなと。


と、まぁ、この分野に対して思うことや言いたいことはまだまだあるけど、こんなとこで。

バカ田大学 入学試験問題 馬科バカ田大学 入学試験問題 馬科 [単行本(ソフトカバー)]
出版:講談社
(2011-01-13)
このエントリーをはてなブックマークに追加

高校時代、社会の選択科目を地理にしたのは一番点数が取りやすかったからです。極端に人名を覚えるのが極端に苦手というのもあり歴史、特にカタカナ名前の多い世界史は苦手でして。

そんな訳で世界史の知識は中学レベルで止まっているわけですが、歳を重ねるごとに歴史に対する知識見識の重要性を痛感することが多くなるわけです。経済や政治を理解するには歴史を知らないと話になりませんからね。まぁ、そんな人が世の中多いのでしょうね。本屋に行けば歴史本百花繚乱。

そんな流れで毎週土曜日の日経朝刊NIKKEIプラス1「何でもランキング」、5月4日のテーマは「気軽に読める世界史の本」でした。 古新聞にするまえにメモしておきます。(上位3位まで)

■学び直す
1位:もういちど読む山川世界史 ※教科書を一般者向けに
もういちど読む山川世界史もういちど読む山川世界史 [単行本]
出版:山川出版社
(2009-09)

これで私は世界史を勉強しなおしました。

 2位:銃・病原菌・鉄 ※文明に科学的アプローチ
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 [単行本]
著者:ジャレド ダイアモンド
出版:草思社
(2000-10-02)

これは読んでおこう。

3位:若い読者のための世界史 ※昔話を語りかけるように
若い読者のための世界史(上) - 原始から現代まで (中公文庫)若い読者のための世界史(上) - 原始から現代まで (中公文庫) [文庫]
著者:エルンスト・H・ゴンブリッチ
出版:中央公論新社
(2012-04-21)

■漫画で楽しむ
1位:まんが世界の歴史 人物辞典 ※140人以上の生涯を1冊に
まんが世界の歴史 人物事典 (ビッグ・コロタン)まんが世界の歴史 人物事典 (ビッグ・コロタン) [単行本]
著者:小西 聖一
出版:小学館
(2012-10-31)

 これいいねぇ。

2位:学研まんが世界の歴史 ※愛着を持つ専門家も多く
学研まんが世界の歴史 全15巻学研まんが世界の歴史 全15巻 [大型本]
出版:学習研究社
(2003-06)
 
小学校時代、図書室に行けば、これ系の漫画しか読んでいませんでした。

3位:ヒストリエ ※激動の古代地中海を描く
ヒストリエ(1) (アフタヌーンKC)ヒストリエ(1) (アフタヌーンKC) [コミック]
著者:岩明 均
出版:講談社
(2004-10-22)
 
■家族で開く
1位:137億年の物語 ※ビッグバンから現代まで
ビジュアル大年表 137億年の物語ビジュアル大年表 137億年の物語 [大型本]
著者:クリストファー・ロイド
出版:文藝春秋
(2013-07-12)

これ面白そう。

2位:一冊でわかるイラストでわかる 図解世界史 ※鮮やかな色使いが魅力
一冊でわかるイラストでわかる図解世界史―地図・イラストを駆使 超ビジュアル100テーマ (SEIBIDO MOOK)一冊でわかるイラストでわかる図解世界史―地図・イラストを駆使 超ビジュアル100テーマ (SEIBIDO MOOK) [ムック]
著者:成美堂出版編集部
出版:成美堂出版
(2006-08-11)
 
3位:100のモノが語る世界の歴史 ※遺品や遺跡で振り返る
100のモノが語る世界の歴史1: 文明の誕生 (筑摩選書)100のモノが語る世界の歴史1: 文明の誕生 (筑摩選書) [単行本]
著者:ニール マクレガー
出版:筑摩書房
(2012-04-16)
 
これ今度図書館で読んでみよう。高いから(笑)
このエントリーをはてなブックマークに追加

※WBC開幕戦を観ながらダラダラ書いたのでまとまりありません。すみません。
2013年2月27日付の日本経済新聞の第二部に恒例の就職希望企業ランキングが発表されていました。

いい加減、こんな無意味なランキングやめてしまえばいいのに。日経新聞による日経新聞の為のランキングでしかないわけで、それ以上でもそれ以下でもない。日経が広告を取るためだけに毎年実施しているだけでしょ!と思わざるをえないのです。

回答は7402人の日経就職ナビ2014の会員、つまり就活中の現役大学生。日経紙面では発表してはいますが、結果がまだ当の「日経就職ナビ2014」に掲載されていないんですよね。就活生の為の調査ランキングではないということですね。

※2012、2011の結果は載ってました。
https://job.nikkei.co.jp/2014/open/enterprise/ninki/

2013年のランキングもほとんど代わり映えしません。1位が日本生命、2位が東京海上日動、3位が第一生命、その後10位までにメガバンク、大手生損保で占められています。そして11位がANA、12位が何故か大日本印刷。こんな感じで総合200位までと業界ごとのランキングがつらつらと。

学生さん達はそんなに生損保に入社したいんでしょうかね?旧態依然とした国内生保に何の魅力があるのか全く理解ができません。そして200位までざっと見るとIT系が全く出てこないのも不可思議です。例えばYahoo!や楽天、GoogleやAmazon、Microsoftも名前がありませんでした。本当に人気が無いのですかね。

調査概要に「就職希望企業をデータベースから5社選ぶ」とあるのですが、このデータベースってどんなデータベースだったのでしょうか?まさか日経就職ナビにお金を払っている会社のみってことは無いですよね?これを調べようと思ったのですが、情報を入手出来ませんでした。

ま、百歩譲って学生にとって認知されているランキング200という意味でとらえれば少し価値があるかなと思いますが、酷いのが「志望理由」

例えば日本生命の志望理由の上位5つが「規模が大きい」「一流である」「安定している」「社会に貢献している」「社風が良い」。2位以下も似たり寄ったり。

「規模が大きい」から入社したいと考えるようなお馬鹿さんが多いのでしょうか?希望理由が「一流である」って何?何をもって一流とするのですかね?「安定している」ってwwww。いや、絶対、生損保の仕事は安定していないと思うよ。「社会に貢献している」って・・・。新卒採用面接で社会貢献を全面に出すような学生は残念な学生が多かったなぁ。「社風がよい」って入社しても理解しきれないのに就活生の皆さんはその会社の社風を何故知っているのですかね?

とツッコんでみましたが、これは選択肢の問題ではないかと冷静に思いまして、ちょうど他の大手就職サイトで同じようなランキング調査をしていたので、自分自身を大学院生として登録して回答してみたら、ありましたありました。希望理由選択項目が。多分、日経の調査もこんな選択肢だったのでしょう。
設問(1).で選択した企業の選社理由を以下の中から2つまで選択してください。 2 つ以内
1.安定している
2.業界上位である
3.将来性がある
4.給与・待遇が良い
5.技術力が高い
6.商品(サービス)企画力がある
7.国際的な仕事ができる
8.社会的貢献度が高い
9.社風が良い
10.実力主義・能力主義である
11.経営者が魅力的である
12.広告・宣伝がうまい
13.環境問題に前向きである
14.企業イメージが良い
15.休日・休暇が多い
16.やりたい仕事ができそう
17.文化活動に積極的
18.福利厚生制度が充実している
 この項目から選ばせて何がわかるのでしょうか?まぁ、200位までに入っている会社にとっては学生からどのような印象を持たれているかの定量的な資料にはなりますかね。

あくまで就職「希望」企業、希望を持つことは自由ですからね。大学受験生に対して「入学希望大学」を調査したら、上位に、ハーバード大とか東大京大・早慶が並ぶようなもんですかね。

調査対象や調査方法を変えれば全く違う結果になるでしょうから、これが現在の大学生の実態を反映した結果とは全く思っていません。ただ、あたかも毎年、日経新聞のお得意様がちゃんとランキングするように図られた調査のようで嫌悪感を感じているのです。

採用基準採用基準 [単行本(ソフトカバー)]
著者:伊賀 泰代
出版: ダイヤモンド社
(2012-11-09)

このエントリーをはてなブックマークに追加

「体罰」については柔道連盟の話も盛り上がっていますが、今回は「公教育の現場」で発生している「いじめ」「体罰」について、私見を文章にしておこうかと。※まだまとまりが無いので、今後追記修正する可能性大です。

「体罰」は簡単な話。「体罰厳禁」は既に定められているわけですから、それを徹底すれば良いだけ。「指導者は指導方法の手段としての暴力は一切禁止」、これを破れば刑法によって裁かれるとすれば良いのでしょう。尊敬する桑田真澄先生も

「絶対服従の仕返しされない構図で行われる一番ひきょうな行為」
「ダメなものはダメ。論理はいらない」


とおっしゃられています。
桑田氏「体罰はひきょう」 大阪市教委の研修会で

一部に体罰擁護容認派の方もいるようですが、ここは徹底して排除しないといけないと思います。いかなる事情があろうとも体罰は厳禁、こうしておかないといつまでも指導側のレベルが上がらないでしょうね。

まずはこれですが、「言葉」をどうするか?という問題は残りますけどね。体罰が仮になかったとしても「恫喝」だの「脅迫」だのと言い出し、それを告発する人、最悪の場合自殺してしまう人がいずれ必ず出てくるでしょう。明らかに生徒本人に問題があると思われても、訴えたもの勝ち、指導者側の立場が圧倒的に弱くなることが想定されます。

「セクハラ」「パワハラ」問題と似てきますね。同じシチュエーションで同じ言葉を発しても、人により受け取り方、受け取られ方が異なるなんてことになるわけで、取締が極めて難しい、ルールに出来ないですよね。一部に体罰を厳格に取り締まれば日本が弱くなるみたいなことを言う人達がいるようですが、日本のスポーツを弱体化するかどうかは現段階では誰も解りませんので、問題になった以上、一旦厳格な規制を「仕方がない」と割り切り受け入れるしか無いですね。

ということで、課題は残りますが「体罰」についてはこんな考えです。

次に「いじめ」について。これもそんなに難しい話ではなく、人格が形成される過程にある子供の時に、家庭、学校を通じて

「人が嫌がることをしてはいけない」
「他人を傷つけてはいけない」

という「当たり前」と思われる事を周知徹底、教育していけば良いと思うのですけどね、それが出来なくなってしまっているのが実状なのでしょうね。

「何故、人を傷つけてはいけないか?」という事を考えるって実はものすごく重要なことだと思いますが、最近の小中学校では教育されているのですかね?これは家庭で教育されてるべきことのような気がしますが、世の中を見ているとそれが出来る親も少なくなってきているのでしょうね。子供に対して感情的にキレているとしか思えないような言動を公共の場で躊躇なくとっている母親を時々観ますが、そんな親には無理でしょうね。

さておき、家庭の要素を考えだすと解決方法が途端に複雑になるので、今回は「学校内でのいじめ問題解決」に焦点をあて考えることにします。前提は「いじめ」問題を解決できないのは、学校の問題であるとします。問題があるといっても個々の学校の問題ではなく、おそらく教育委員会を始めとした学校制度の問題、制度が機能していない、もっと言えば時代にあわせ変化できないまま、腐ってしまっているからでしょう。

「昔はこんな事は問題にならなかった」などと言う人もいますが、これは単に過去を美化しているだけで、いつの時代にも「いじめ」は一定数発生してたはずです。そもそも「いじめ」というのは動物の世界でも存在していて、人間が集団で生活を営む以上、必ず「いじめ」は発生するもの。子供の世界だけではなく、大人の世界でもいつも「いじめ」は存在しているわけで、根絶することなど不可能でしょう。それを前提にルールで抑え秩序を守ることが出来るのが人間でもあるわけですよ。

今、その「いじめ」が大問題になるならば、ルールが合わなくなってきているということであり、ならば変えていきましょう、ということであると思うのです。

ただ「いじめ」問題の解決策については、多くの議論をされているようですが、この問題を考える上での最も大切なことは「定義」だと考えています。定義が決まり初めて、監視機能や解決方法の検討が可能になるはず。

これは、自分以外の人に対して日本人としてどのように接することが「当たり前」なのかを決める作業であり、日本人が日本人であるための価値観の再構築の作業ではないかとすら思うのです。この「いじめ」の定義を有識者だけで決めさせてはいけない気がします。全ての日本人が議論に参加して決める必要があると思うのです。

これをオールジャパンで検討を始め決めるとなると、途方も無い時間がかかり今起きている問題の解決が先送りされ痛ましい事件が繰り返されるので、自治体主導で自治体ごとに早急に決めて施行することが良いのでしょう。どこかの自治体で成功モデルが出来ればそれを横展開する。そういう柔軟性が教育には必要であり、その為には一部の教育利権団体が幅をきかせていてはいけないわけです。

と、まずは「定義」を決めることが何より大切だということです。

私見をもう少し書いておくと、現状に即して可能な方法を取ろうとすると大きな変化は望めないので、自分はまずは極端な方法をとってから実態にあわせ調整をしてけば良いという考え方を持っています。

例えば、いじめ問題の解決策は、学校教育を聖域化せずに、子供に対して現在の刑法を厳密に適用するというのも1つの手段だと思います。いじめ問題を学校に解決を委ねない。イジメを犯罪と明確に教育する。被害者は公権力の助けをいつでも求めることができる。(その為に定義が必要だと考えているわけでもあります)

まぁ、いきなり警察・検察というのもアレなので、第三者機関を設置して、どんな些細なイジメであっても告発できるようにしておきましょうか。その第三者機関が調査に入り裁定を下す。簡易な裁判制度も必要ですかね。その際の責任は全て子供の親が負うとしておけば、子供がイジメを働かないよう家庭での教育への意識も高まるでしょう。イジメるのもイジメられるのも全ては親の責任。子供の言動の責任は全て親が負う。学校の責任にしない。こう明確にしておけば良いと思うのです。

暴論ですかね。すぐに試してみても良いと思うのですがね。
ということで、「体罰」と「いじめ」に関する戯言は以上なのです。

ついでに戯言をもう一つ。「いじめ」問題関連が暴走し、いつか「ドラえもん」が発禁になるのではと心配しています。あのマンガは見方によっては「いじめ」マンガですからね。既に、そうした考察がネット上にはあふれているようですが、「いじめ」を助長する要素も少なくない一方で「ドラえもん」はいじめ問題解決のヒントも多くあります。まぁ、これを題材に学校の授業で「いじめ」を考えるくらいの余裕があれば良いのですが、ドラえもんに限らずマンガが「いじめ」を増長させるといって内容検閲が入る時代がくるかもしれませんね。そんな日本になったらそれこそ末期ですね。


 「のび太」という生きかた―頑張らない。無理しない。「のび太」という生きかた―頑張らない。無理しない。
著者:横山 泰行
販売元:アスコム
(2004-12-01)





いじめとは何か―教室の問題、社会の問題 (中公新書)いじめとは何か―教室の問題、社会の問題 (中公新書)
著者:森田 洋司
販売元:中央公論新社
(2010-07)
販売元:Amazon.co.jp
いじめの構造―なぜ人が怪物になるのか (講談社現代新書)いじめの構造―なぜ人が怪物になるのか (講談社現代新書)
著者:内藤 朝雄
販売元:講談社
(2009-03-19)
販売元:Amazon.co.jp
このエントリーをはてなブックマークに追加

毎週土曜日の日経朝刊にはNIKKEIプラス1ってのが入ってきて1面はいつもランキング記事なんですけど、その1月12日のテーマは『覚えておきたい「現代の名言」』でした。普段はこういう名言だけを集めたものに嫌悪感を感じるのですが、今回はなんとくブログに記録しておく気分になりまして・・・。
※決して夜中にネットでアニメを観ながら手を動かすには調度良いと思ったわけでは無いですよ。

■座右の銘にしたいのは
1位:強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ(フランツ・ベッケンバウアー)
2位:自分がわかっていないことがわかるということが一番賢いんです(鷲田清一)
3位:一度地獄を見ると、世の中につらい仕事はなくなるんです。苦しい経験を若いうちにするからこそ、得られるものもある(池上彰)
4位:成功の反対は失敗ではなく、「やらないこと」だ(佐々木則夫)
5位:自分が幸せかどうかは、自分で決めるしかないのよ(マツコ・デラックス)
6位:何かを捨てないと前に進めない(スティーブ・ジョブズ)
7位:家をきれいにする、約束を守る、お礼の手紙を書く、そういう基本をきっちり続けることが、自分の型の基本をつくってくれたと思っています。(笑福亭鶴瓶)
8位:あきらめたらそこで試合終了だよ(SLAM DUNK)
9位:この世に生を受けたこと。それ自体が最大のチャンスではないか(アイルトン・セナ)
10位:いちばんいけないのはじぶんなんかだめだと思いこむことだよ(ドラえもん)

■落ち込んだとき元気になるには
1位:人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている(伊集院静)
2位:ベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたってことさ(スティーブ・ジョブズ)
3位:ろくな晩じゃねぇや。寝ちまえ 寝ちまえ 寝て起きりゃあ別の日だ(マンガ「百日紅」) 
4位:世の中ってオレより頭のいい人のほうが多いんだ(高田純次)
5位:いつか、必ず、チャンスの順番が来ると信じなさい(秋元康)
6位:前向きにもがき苦しむ経験は、すぐに結果が結びつかなくても、必ず自分の生きる力になっていく(落合博満)
6位:「ゴールは遠いなぁ」と、がっかりするのも道のりです(糸井重里)
8位:「負けたことがある」というのが いつか 大きな財産になる(SLAM DUNK)
9位:反省することは反省する。でも一度寝たら忘れる(古田敦也)
9位:きみはこれからも何度もつまづく。でもそのたびに立ち直る強さももってるんだよ(ドラえもん)

 ■仕事にやる気が湧いてくるのは
1位:前進できぬ駒はない(中原誠)
2位:「仕事はナメてかかって、真面目にやれ」と思っている。俺は、どの仕事もそうしてきているんです(テリー伊藤)
3位:自分を少し抑えて、肩の力を抜けば、仕事は長続きする(関根勤)
4位:常に今日は明日の準備ですからね。今日やったことは必ず明日に返ってくるんです(水谷豊)
5位:一人一人 が自分の仕事をきちっとこなすこと。この個人プレーの連携が、真のチームプレーなのだ(松尾雄治)
6位:小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています(イチロー)
7位:一歩踏み出せるなら、もう一歩も踏み出せる(トッド・スキナー)
8位:あしたは仕事したなーって思って死にたい(働きマン)
9位:モチベーションという概念は、希望につながっていなければならない(村上龍)
10位:弱気は最大の敵(津田恒実)

こういうのって、前後の文脈があって初めて価値があるのは分かってはいるんですけど、これはこれで良いですね。ちなみに、このランキングを作成にあたって使用された主な書籍は以下らしいです。名言系って色々あるんですね。

「壁にぶつかった」ときに読むアスリートの言葉 あきらめない!「壁にぶつかった」ときに読むアスリートの言葉 あきらめない!
販売元:マガジンハウス
(2010-07-08)
販売元:Amazon.co.jp

いい言葉は、いい人生をつくる―いつも私は「言葉の力」を味方にしてきた (成美文庫)いい言葉は、いい人生をつくる―いつも私は「言葉の力」を味方にしてきた (成美文庫)
著者:斎藤 茂太
販売元:成美堂出版
(2005-01)
販売元:Amazon.co.jp

生きる力がわいてくる名言・座右の銘1500 (ナガオカ文庫)生きる力がわいてくる名言・座右の銘1500 (ナガオカ文庫)
販売元:永岡書店
(2011-08-18)
販売元:Amazon.co.jp

蹴球神髄―サッカーの名言集蹴球神髄―サッカーの名言集
販売元:出版芸術社
(2005-04)
販売元:Amazon.co.jp

将棋棋士の名言100: 勝負師たちの覚悟・戦略・思考将棋棋士の名言100: 勝負師たちの覚悟・戦略・思考
著者:後藤 元気
販売元:出版芸術社
(2012-11-22)
販売元:Amazon.co.jp
 
人生を変える! マンガ名言1000人生を変える! マンガ名言1000
著者:日本博識研究所
販売元:宝島社
(2012-04-05)
販売元:Amazon.co.jp

スティーブ・ジョブズ名語録 (PHP文庫)スティーブ・ジョブズ名語録 (PHP文庫)
著者:桑原 晃弥
販売元:PHP研究所
(2010-08-02)
販売元:Amazon.co.jp

ドラことば心に響くドラえもん名言集ドラことば心に響くドラえもん名言集
販売元:小学館
(2006-09-01)
販売元:Amazon.co.jp

平成の名言200〜勇気がもらえるあの人の言葉 (宝島SUGOI文庫)平成の名言200〜勇気がもらえるあの人の言葉 (宝島SUGOI文庫)
著者:大山 くまお
販売元:宝島社
(2012-05-10)
販売元:Amazon.co.jp

ヘタな人生論よりトップアスリートの名言ヘタな人生論よりトップアスリートの名言
著者:児玉 光雄
販売元:河出書房新社
(2012-06-23)
販売元:Amazon.co.jp

冒険家100の言葉冒険家100の言葉
著者:丸山 佑介
販売元:彩図社
(2012-05-25)
販売元:Amazon.co.jp

ボールのようなことば。 (ほぼ日文庫)ボールのようなことば。 (ほぼ日文庫)
著者:糸井重里
販売元:東京糸井重里事務所
(2012-05-08)
販売元:Amazon.co.jp

マンガ名ゼリフ大全  (宝島SUGOI文庫)マンガ名ゼリフ大全 (宝島SUGOI文庫)
販売元:宝島社
(2009-02-05)
販売元:Amazon.co.jp

このエントリーをはてなブックマークに追加


 数日前Yahoo!ニュースでも取り上げられていましたが、たけし殿がNEWSポストセブンのメルマガ内容が正論すぎるので転記してみます。
----------------------------

ビートたけし「大卒就職率の低下はバカ大学が増えたから」

2012.02.27 07:00

http://www.news-postseven.com/archives/20120227_90703.html  

 最近じゃ「お笑い芸人養成学校」なんてのがたくさんできてるけど、その学校を卒業したからって、人気お笑い芸人になれるかどうかはわからない。実力や才能もさることながら、いかに時代の流れに乗れる運を持っているかってことが、イチバン大事なんだよ。

 これは何も、お笑い芸人の世界に限ったことじゃなくてさ。一般社会においてもいえることでね。

 大学受験の世界じゃ、東大が9月入学に移行しようとしてるってんで話題だよな。ニッポンでナンバーワンの大学がこういうことを検討するのはトーゼンだと思うし、ドンドン議論すればいいことなんだけど、ニッポン人がもっと考えなきゃいけないのは、こういうレベルの高い人たちの話じゃなくて、「そもそも大学に行く必要のあるヤツラがどれだけいるのか」ってことなんじゃないか。

 最近は大卒学生の就職率が過去最低だなんてニュースをよく見るけど、よくよく考えりゃ「猫も杓子も大学に行くようになったから、結果的に就職できないヤツが増えてるだけ」だろうよ。景気のいい時代に、名前も聞いたことのないようなバカ大学がポコポコできて、カネさえ出せば誰でも大学に入れるようになっちまったから、それで就職率が落ちてるって単純な構図なんじゃないかって思うんでさ。

 大学になんか入らなくたって、「一流」と呼ばれる仕事人はたくさんいる。大工になったっていいし、コックや寿司職人になったっていい。若いヤツラは「就職できない」って文句たれるけど、そういう職人たちの募集には、なかなか人が集まらないっていうぜ。今の大学は、そういう厳しい現実から目を背けて、ちょっとボーッとしてようっていう休憩所みたいな存在になっちまってるんだよな。

 こうなったのには、大人の責任も大きいと思う。結局「子供に楽をさせてやりたい」って気持ちが、この「大学全入社会」につながっちまってるワケだからね。

 だけど、大学を卒業する頃になれば、仕事を見つけて社会に出なきゃいけなくなるワケでね。イヤでも社会の厳しさを知ることになる。そこから先は、もう親には手助けしてもらえないぜ。20代になってはじめてハシゴを外されちゃうから、社会に背を向けて閉じこもったり、自分の置かれてる環境に責任転嫁したりする甘チャンが増えてしまうんだよな。
-------

 大学って何のためにあるんですかね?
 もう一度真剣に考えなおすべき時期なわけですよね。

 なお、上記転記させていただいたのはメルマガの一部分で、前後があります。
 リンク張っておきます。

たけし分析「芸人の実力が人気に追いつくとブームは終わる」
http://www.news-postseven.com/archives/20120224_90587.html 

ビートたけし「理解ある父親なんてもんになる必要はない」

http://www.news-postseven.com/archives/20120301_91399.html  
 
超思考
超思考
クチコミを見る

全思考 (幻冬舎文庫)
全思考 (幻冬舎文庫)
クチコミを見る
 

このエントリーをはてなブックマークに追加


先日、世の中を騒がせた「大学生の頭の悪さここに極まり」的なニュースについて少々戯言。

-----
大学生の4人に1人「平均」分からず 数学基本調査、論理力欠如明確に
2012.2.24 23:03 
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120224/edc12022423040001-n1.htm  
------

取り敢えず、気になってどんな問題であるか調べてみたわけです。

調査概要や問題・正答は大学生数学基本調査のページにありました。
その中の問題となっている、平均に関する問題はこれ。

---
1-1 ある中学校の三年生の生徒 100 人の身長を測り、その平均を計算すると 163.5cm になりました。この結果から確実に正しいと言えることには○を、そうでないものには×を、左側の空欄に記入してください。

(1) 身長が 163.5 cm よりも高い生徒と低い生徒は、それぞれ 50人ずついる。
(2) 100人の生徒全員の身長をたすと、163.5 cm×100 = 16350 cm になる。
(3) 身長を 10 cm ごとに「130 cm 以上で 140 cm 未満の生徒」「140 cm 以上で 150 cm 未満の生徒」・・・というように区分けすると、「160 cm 以上で170 cm 未満の生徒」が最も多い。
---

正答は当然ながら(1)×、(2)◯、(3)× です。
※ちなみに、(1)は中央値のこと、(3)は最頻値のことですよね。

この聞き方であると、時間プレッシャーがかかると4人に1人はうっかり間違えそうな気もします。
全体で正答率が75%とありますが、大学レベルでの差が大きいようで、東大京大クラスの超難関国立でも正答率94.8%らしいです。私立B、Cランクは半数が不正解らしい。半数って・・・。

平均以上に酷いのが、これ。

---
偶数と奇数をたすと、答えはどうなるでしょうか。次の選択肢のうち正しいものに○を記入し、そうなる理由を下の空欄で説明してください。

(a) いつも必ず偶数になる。
(b) いつも必ず奇数になる。
(c) 奇数になることも偶数になることもある。
<理由> 
---

当然ながら、解答は、(a),(c)が×で、(b)のみ◯なわけで、その理由は、整数M,Nとすると、偶数+奇数、は「2M+(2N+1)」と表され、2(M+N)+1だから常に奇数ってことなるわけですが、これは中学3年生レベルの証明問題です。

私立最難関クラスのSクラスで正答率が27.8%らしいのです。と言うことは、私立B,Cとなると・・・。

中学生の数学を現場で見ていると、この手の証明を苦手としている生徒は非常に多いわけです。授業で担当した生徒にも何度も教えました。

中学3年の時わからない生徒は、高校で学び直し理解する可能性は低いってことですよね。
なんたって、そうした中3時にそれを分からない生徒は、高校も同じく分からない生徒が多くあつまる高校に行ってしまうのですからね・・・

恐ろしい現実。

まぁ、数学原理主義的な方が集まる団体が実施した調査であり、義務教育における数学の強化が実施されれば利益のある方々が恣意的に実施した思ったほうが良いでしょう。

ゆえに今回のこの調査結果を鵜呑みにすることはできません。平均がわからないとか、簡単な数学的な証明が出来ないってことでその人の全てが否定されるものでもありません。

でも、日本の将来を不安にさせる結果の1つであることは間違いないです。

基礎学力の無い学生は、大学なんぞ入れないようにする。もしくは、卒業できないようにするというくらいにしないと。
センター試験必須で、足切り基準以下の人は大学の受験資格なしくらいにしたほうが良いと思います。

大学も数を減らすべきでしょう。
名前さえかければ入れるような学校が大学であってはならないと思うのです。

全ての人が大学に行く必要性もないでしょ。

ということで、いわゆるFランといわれる大学は、大学の看板を降ろして頂き、 完全なる就職・社会人予備校、専門学校にしてしまえば宜しいと思うのです。 

基礎学力の無い人間に「学問ごっこ」をさせても将来の屁の突っ張りにもならないわけで、そうした学校では、本来高校までに身につけるべき、読み書きそろばんをもう一度叩き込む。

語学やIT、財務、歴史的教養などの授業は必要ですね。

そして就業体験を必須とする。それもがっつりと。
農業や介護の就業体験は必須。そこでの労働対価は、大学が預かり、それを原資に、学生留学でもさせますか。それと、共同生活もさせたほうが良いかもしれません。

その途中で、やはり学問をしたいということであれば、大学に編入学する道を残しておいてあげましょう。

戯言なんでこれくらいで。

バカ田大学 入学試験問題 馬科
バカ田大学 入学試験問題 馬科
クチコミを見る

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ