研究ノート(大学教員の徒然)

なかたにじゅんいちの個人ブログです。

タグ:ファイナンス


2月8日、ファイナンスの最終課題(=期末試験)を提出して無事、MBA1年目が終了いたしました。

1年間の振り返りはまた別途行うとしまして、今回のファイナンス2の内容は、業務でファイナンスに関わっている人にとってはなんてこと無い内容だったのかもしれませんが、門外漢の自分は非常に苦労しました。

最終課題を紹介することで、ファイナンス2がどのような講義内容だったのかをお伝えしたいと思います。

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◆ファイナンス2期末課題

問1.2財x、yの効用関数を、U=xxyyyそれぞれの価格をPx=5、Py=10、所得を100とする。xとyの最適な需要量(効用を最大化する需要量)を求めよ。

問2.資産1000万円を所有している人がある株に投資しようとしている。その株式の収益率は1/2の確率で50%、1/2の確率で−40%とする。wを資産として、この人の効用関数をU=√Wとする。Execlを用いて、以下の問に答えよ。

1)100万円を投資した場合の期待効用を求めよ。
2)700万円を投資した場合の期待効用を求めよ。
3)期待効用最大化仮説に従えば、この人はいくら投資すると予想されるか。

問3.1年後の配当が50円で、毎年5%で成長するものと予想されている。この時、自己資本コストを10%とすると、割引配当モデルでは、この株式の価格はいくらになるか。

問4.額面1000円、クーポンレート4%(年1回支払)、残存期間3年の債券の市場価格が920円とする。この債券の最終利回り(単利と複利)を求めよ。年2回支払の場合の複利最終利回りはいくらか。

問5.現時点の1年物金利が3%、2年物金利が4%、3年物金利が5%とすると、純粋期待仮説によれば、1年後および2年後の1年物金利(インプリシット・フォワード・レート)はそれぞれいくらか。単利と複利の場合について答えよ。

問6.現在株価800円、残存期間半年、行使価格850円、無リスク利子率年5%、ボラティリティ20%とする。この株式を原資産とするコール・オプションとプット・オプションの価格はいくらか。BSMとプット・コール・パリティを用いて求めよ。もし、価格が50円とすると、ボラティリティは%と予想されているか。

問7.現在の株価=100、上昇率が10%、下落率が10%、行使価格が1001期間の無リスク利子率が6%とする。この場合の2期間の2項モデルで、コール・オプション(配当なし、ヨーロピアンタイプ)の価格を求めよ。 

問8.上記7のケースの状態価格を求めよ。

問9.表をもとに、以下の問に答えよ。

finance

1)安全利子率を求めよ。

2)状態価格を求めよ。

3)リスク中立確率を求めよ。

4)確率的割引ファクターを求めよ。

5)証券Aの行使価格3、満期1期間のコール・オプションとプット・オプション(配当なし、ヨーロピアン・タイプ)の価格を、状態価格を使って求めよ。

6)プット・コール・パリティが成立しているか確認せよ。

7)状態価格を用いて証券Bの先物の理論価格を求めよ。また、先物理論価格の公式で確認せよ。

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わたくしは全問は解けませんでした・・・

折角MBAに通っているのだから、競争戦略やマーケティング戦略系の講義ばかりでなく、ファイナンスくらいは履修して、理論の概要、考え方や実務での利用シーン、活用方法などを身につけることが出来れば良いかなと軽い気持ちだったのですが、
思いっきり数学の世界でした。
 
ま、でもこの授業を履修しなければ、今後勉強することは無かったと思いますので良かった事とします。

でも、今後、学んだことを活用する必要が出ても、自分では絶対に計算はしないで、出来る人に任せようとココロに誓った次第です。

ファイナンスの教科書はコレでした。
非常にわかりやすい良い本だと思います。

道具としてのファイナンス道具としてのファイナンス
著者:石野 雄一
販売元:日本実業出版社
発売日:2005-08-25
おすすめ度:5.0
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参考図書としてコレが指定されていました。

金融危機の本質は何か―ファイナンス理論からのアプローチ金融危機の本質は何か―ファイナンス理論からのアプローチ
著者:野口 悠紀雄
販売元:東洋経済新報社
発売日:2009-01
おすすめ度:3.5
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西山先生のファイナンス1が無事(?)終わり、
後半戦「ファイナンス2」が始まりました。

後半の先生は 早稲田大学の晝間文彦教授。
バリバリの学術肌の先生で、阿部先生に授業の雰囲気は似てますね。

WEBでお名前にて検索してみましたが、オフィシャルHPはない様子。
もっとも、わかりやすいプロフィールはなぜか阪大のページでした。

晝間 文彦 - 大阪大学 社会経済研究所

後半は、資本市場(株式・債券の価格)、デリバティブ、ブラック=ショールズ・モデルについて学びます。

講義教室がなぜかコンピューター室なんですよ。
ということは、必然的に演習的な課題が出るということですね・・・
がんばりますか。

初回は、まぁイントロ的な内容なわけです。

金融とは、何ぞや?ということを解説いただきましたが、初めての言葉で興味を持ったのが、

「アロウ・デブリュー証券」

究極の証券らしいですが、解説を聞いていたのですが、アロウさんとデブリューさんというノーベル賞経済学者二名の名前に由来しているということはわかりましたが、その中身について、いまいち理解仕切れませんでした・・・
 
ネット(日本語)で検索してもあまり情報もなく、英語で探してみたら、一応、英語であればwikiのページがありました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Arrow-Debreu_model

今後の授業で、内容を深く講義していただけるとのことですが、理論経済学ですな・・・ 実務とは離れたともすれば机上の空論ともいえなくないような。でも、そうした理論が実経済の基礎を作っていることも事実だし。

大学学部時代のミクロ経済の講義を思い出しちゃいましたよ。学部は、とりあえず単位をとればよかったので、ほとんど勉強しませんでしたが、今はそうも言ってられませんので、がんばることにします。

なお、この、早稲田大学MBAにおける「ファイナンス1・2」の教科書は、これです。アマゾンの評価は五つ星ですね。

道具としてのファイナンス道具としてのファイナンス
著者:石野 雄一
販売元:日本実業出版社
発売日:2005-08-25
おすすめ度:5.0
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