久しぶりに社会人大学院ネタです。

 毎年この季節、本ブログのアクセス解析における検索キーワードを見てみると、「早稲田大学 MBA 合格」 「早稲田大学ビジネススクール  一次試験」「早稲田 MBA 恩蔵ゼミ」などといったキーワードが激増します。

 早稲田大学ビジネススクールの願書も締め切られ、一次試験に向け不安と期待が交錯しながら準備をされている方が見てくれているのだと思われます。今年もそんな季節なのですね。

 小生が受験をしたのが2008年ですので4年前ということになりますので、今年の受験準備の参考情報となるかは判りません。ではありますが、何かの役に立てばと思い一次試験に向けた準備について私見を書いておきたいと思います。

 まず大前提として、自分が一次試験合格出来たのは、試験直前に見たWikipediaの内容が試験内容ドンピシャだったということで、それまで付け焼刃的に準備したことは何も役に立ちませんでした。実際、経験則的に申し上げると試験内容を考えると、何を準備しても無駄のようにすら思います。

 あえて言うならヤマカンを働かせ、狙い撃ちで情報収集しておくことでしょうか。

 もし本年、自分が試験を受けるならば、本命として経営のグローバル化に関連する問題はおさえておくと思います。ユーロ危機が日本経済・日本企業に与える影響や、チャイナリスクと日本企業、東南アジアと日本企業などですね。

 ついでに、電機大手の経営不振の問題を絡めて考えておく必要もあるかもしれません。となると、日本の電機大手が不振に陥った背景と、今後いかなる選択をするべきか?という事も思案しておいてよいかもしれません。

 大穴としては、日本経済全体を見た問題。日本経済の行く末とそれに対する対策、企業はどうなるのか?どうすべきなのか?といった問題が出たら面白いなぁと思うのですが、ま、出ないでしょうね。
 
 そういえば、同期の友人と当時の一次試験を話題で盛り上がった際に、「あの試験内容を答えられるようになるために入学する訳で、試験時に答えられるなら入る必要はない」と言っていました。その彼は一次試験の半分はほとんど白紙状態で出したとすら言っていましたが、合格しています。

 ま、思うに、おそらく早稲田MBAの一次試験は解答が合っている間違っているはあまり問題は無いと思います。ポイントを大きく外していなければ、あとは論理的に筋が通っていることが重要な基準なのではないかなと。

 という意味では、今から準備するならば付け焼刃的にMBA本などを読むよりはロジカルシンキングの本でも読んで論理的な文章を書く練習をしておく方が良いかと。まぁ、一朝一夕で身につくものではないでしょうけど。

 あ、あと余裕があるならば、今年話題になった経営本や経済書を読んで置くのは良いかもしれません。2008年の試験では、2008年に話題となったジョージ・ソロスの「ソロスは警告する」から文章がでました。リーマン・ショックの真っ最中でしたしね。

ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
著者:ジョージ・ソロス
販売元:講談社
(2008-09-02)
販売元:Amazon.co.jp

そんで、上記で予想したユーロ危機関連して本年もソロス殿の新刊が出ております。奇遇ですね。

ソロスの警告 ユーロが世界経済を破壊するソロスの警告 ユーロが世界経済を破壊する
著者:ジョージ・ソロス
販売元:徳間書店
(2012-03-17)
販売元:Amazon.co.jp

 知識習得以外で効果的な準備があるとすれば、それは「下書きなしで一気にボールペンで書く練習」くらいでしょうか。今も回答をボールペンで書くのかは知りませんが、もし継続されているならば練習しておいたほうが良いです。記述問題が多くあり、下書きなんぞしている時間的余裕はありません。アタマの中で方向性・文章構成を整理したら一気にボールペンで書き進める練習は不可欠です。でないと、確実にヤラれます。

 ということで、本年WBSを受験される皆さんの健闘をお祈りしております。

ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門
著者:早稲田大学ビジネススクール
販売元:日経BP社
(2012-06-21)
販売元:Amazon.co.jp

論理的な文章の書き方が面白いほど身につく本 (知りたいことがすぐわかる)論理的な文章の書き方が面白いほど身につく本 (知りたいことがすぐわかる)
著者:西村 克己
販売元:中経出版
(2006-06-13)
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