研究ノート(大学教員の徒然)

なかたにじゅんいちの個人ブログです。

タグ:劇場アニメ

Amazonプライムの見放題作品にあって事前情報無しに観てみたんですけど、サッパリ面白くありませんでした、劇場アニメ「鬼神伝」。

onikamiden

作画や演出は悪くないのですが、内容が薄っぺらい。キャラクター個々の感情がイマイチ伝わってこない。元々中世モノは好みじゃないというのもありますけど。

声優本業の人ではない人たちがメインを張っているってのが理由の1つかもしれません。ヒロインが特に酷かった。

途中から一生懸命観る気が失せていたのですが、一応最後まで再生はしたって感じです。

一応、観た作品の記録ってことで。

鬼神伝 鬼の巻 (講談社文庫)
高田 崇史
講談社
2015-05-15




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大学教員が持ち回りで記事を書いている「ニュース解説」というブログがあるのです。(あまり読まれている感じがしないですよねw)

※こちらです。

関東学園大学 教員によるNews解説

 
ちなみに昨年は、ラブライブがネタでした。

映画「ラブライブ!」の大ヒットから「特典商法」について考える
http://blog.kanto-gakuen.ac.jp/news/2015/07/post-9ce5.html 

小生の担当がまわってきまして、今年度は、大ヒットしている劇場アニメ「君の名は。」をネタにすることにしまして、ここ数日アレヤコレヤと「君の名は。」が大ヒットした理由を考えていたので、記事で書けなかったことを中心にブログネタにしてみたいと思います。
※掲載は来週(10月26日ごろ)なのですが、それはそれで是非お読みくださいませ。

■「君の名は。」大ヒット中!!

「君の名は。」大ヒットしていますね。150億円を超えたそうです。

『君の名は。』 興収150億円突破 『ポニョ』以来8年ぶり オリコンスタイル – 20161017日
http://www.oricon.co.jp/news/2080055/full/


この150億円というのが、どれくらい凄いのかを、歴代国内映画興行成績ランキングで確認してみると、11位の「ポニョ」に次ぐ12位となります。「君の名は。」の勢いはいまだとどまる様子がないので、「ポニョ」超えは確実、トップ10のどこまで食い込むかがこれからの関心事です。

興行成績

上の表は邦画・洋画をひっくるめてのランキングなので、邦画のみで、ランキングになおしてみますと、以下の通りとなります。

興行成績
※いずれの表も映画ランキングドットコム(http://www.eiga-ranking.com/)より筆者作成
※「風立ちぬ」(112億円)が抜けていますね...(サイトのデータに誤りがありますね)

既に、邦画のみであると、「君の名は。」はポニョに次ぐ6位に位置する興行成績となっています。繰り返しになりますが、「ポニョ」超えは確実となると、4位の踊る大捜査線を超えて、もののけ姫にどこまで迫れるかが、今後の関心事となります。凄いですねぇ。

そして、色をつけていますが、トップ10に、宮駿監督作品が5本も入っていて(「風立ちぬ」を入れると8本)上位3作品独占というのもの凄いですねぇ。

■「君の名は。」は素晴らしい劇場アニメだけど。

では、なぜ「君の名は。」は社会現象になるほど大ヒットしているのか?

映画そのもの、コンテンツの良さは言うまでもありません。販促が大成功たということもあるでしょう。しかし、それだけの理由で、ここまでの大ヒットは説明不足が否めないのです。

「君の名は。」はとても良い作品でしたが、これまでの新海誠監督作品と比較し、飛び抜けて良いかと言われれば、そうでもありません。「いつもながらの素晴らしい作品」というのが個人的な感想です。

ちなみに、新海誠監督の前作「言の葉の庭」も素晴らしい作品でした。個人的には、今回の「君の名は。」にも引けを取らない作品だと思います。しかし、その「言の葉の庭」の興行成績は全く振るわず1.5億円程度だったそうです。(公開された劇場数などの違いは当然あります)

社会現象になるほどの大ヒットには、必ず社会的な背景がつきものです。「君の名は。」の大ヒットの社会的背景は何か?それを少し考えてみた次第です。

■「ジブリロス層」大量流入が大ヒットの理由?

「君の名は。」がなぜ社会現象になるほど大ヒットしているのか?

今回は、それを「ジブリ周期にハマり、定期的に宮駿監督を楽しんできたライトなアニメの取り込みに大成功した」と結論つけてみました。

100億円を超えるような劇場版アニメを生み出すだけの需要(=ジブリアニメ・宮駿監督アニメファン)が日本にあることは、歴代興行成績から確認ができます。

それらの作品は2000年以降に公開された作品ばかりであることに着目し、2000年以降の劇場版アニメの興行成績の推移を確認してみたグラフが以下となります。
劇場アニメ興行成績推移

2001年の「千と千尋の神隠し」に始まり、宮駿監督作品が3~4年に1作品のペースで、100億円規模の作品となってきていることがわかります。(これをジブリ周期と名付けてみますw)

そして、今年2016年は「風立ちぬ」公開から3年です。いつもならば「そろそろ新たな宮駿監督作品」の公開や制作の話しが出ていてもおかしくない時期といえます。しかし、何度目かの引退宣言により、宮駿監督作品が公開されることはありません。 

3~4年に1度、100億円規模の興行成績を作り出してきた宮駿監督作品ファンは行き場をなくしていたのです。(そうした人たちを「ジブリロス層」と命名してみましたw)

そんなタイミングで、「君の名は。」が公開されました。 

配給側、メディア側も、ポスト宮駿監督を求めていましたから、強力プッシュですよね。「ポスト宮駿」などと話題になれば、「ジブリロス層」は敏感に反応しないわけがありません。
※ちなみに、2015年もその恩恵を受けた作品がありました。細田守監督「バケモノの子」ですね。

当然、作品が素晴らしいからこそ成立した話しではあるのですが、上記の社会的な背景もあって、「君の名は。」の「大ヒット」では無いかと思う次第です。

と、そんな記事を書きましたので、公開されたら是非読んでみてください。

そして、「君の名は。」で新海誠監督作品を初めて経験されたかたは、是非過去作品も観てくださいませ。いずれも素晴らしい作品です。









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