フィギア女子も始まり、バンクーバーオリンピックもいよいよ佳境。
オリンピックにむけて頑張ってきた日本人の姿を見ていると素直に応援もしたくなるし、活躍に感動もしてしまいます。
今回のオリンピック日本代表については、服装問題だったり、うっかりシールはがして失格になったり、重量オーバーで失格になっていたりと競技以外のところで何かと騒がしい感じですが、自分は、とりわけ国籍っていうのをとても考えさせられるオリンピックになっています。
前半戦では日本のメディアでもかなり扱われていたフィギアスケート・ペ
アの川口悠子選手。
毎日jpより拝借
ロシアが12連覇してきたフィギア・ペアであったのが、今回、メダルを逃してしまいバッシングもあったのでしょうけれど、応援してくれているロシアの人たちにも親近感を覚えてしまいます。
そして、アイスダンスの日本代表。テレビで「日本代表のキャシー・リード、クリス・リードペア」と聞こえてきて、「ん?なに?キャシー?日本代表?聞き間違えたか?」と思いましたが、間違いではありませんでした。
クリス姉弟は、お母さんが日本人のアメリカ生まれで日本とアメリカの両方の国籍を持っていたということです。
アイスダンスは、アメリカ、ヨーロッパではとても人気競技ゆえ競争も激しいとなれば、マイナー競技に類される日本で代表になるほうが、競技者としては正しい選択ではないかと。
アメリカ育ちゆえに日本語もまだ勉強中とのことですが、正式な日本代表です。こういうパターンでの出場も悪く無いですよね。
ネットを見ているとクリス姉弟に対して異論もあるみたいですが、わざわざ日本国籍をとって日本代表として頑張っているのですから暖かく応援してあげたいですよね。
ちなみに妹さんはグルジア国籍をとってバンクーバーオリンピックに出場しているそうです。
最後は、フィギアスケート女子のアメリカ代表の長洲未来選手。
これもサンスポさんから拝借
長洲選手のご両親はともに日本人。やはりアメリカ生まれということで、現在、まだ日本とアメリカ両方の国籍を持っています。
もし、競争の激しい日本でオリンピックを目指していたらおそらくバンクーバーの出場は無かったでしょうから、これも選手としては正しい選択かと。
日本代表の次に応援したい気分になります。
と、サッカー日本代表などでは、日本帰化選手などが昔から活躍しているわけで取り立てて違和感をもつ必要もないことなのですが、
改めて上記4選手を知ることで、日本代表って何だろう?日本人っていうのはなんだろう?と考えてしまったわけです。
「◯◯人」の定義っていうのは難しいところですね。とくに島国ニッポンにおいてはデリケートな問題になりやすい。
昔のようにオリンピックが国威高揚の場としての位置づけが強ければ、議論もあるところでしょうけれど、今は平和の祭典なわけです。
とならば、川口選手のように日本で可能性がないということで、他の国で頑張って代表を目指すもよいと思いますし、クリス姉弟のように才能ある人が日本に来て活躍し、日本代表になも良しだと思います。
若干、飛躍しますが、その為にも、日本も二重国籍OKの国になるべきじゃないかなぁと思うわけです。
今回ロシア国籍を取得して出場した川口選手は、日本国籍を捨てているわけで、おそらく大いに悩み葛藤のうえで決断したとおもうわけです。
二重国籍OKであれば、そんなに悩みをもつ必要も無くなりますよね。
国籍なんぞ、人間が作ったルールでしかないわけですから、あまり縛られすぎるのも良くないかと思いますが、やはり国籍っていうのは重要な要素。自分が何者であるのかを一番わかり易く表す手段でもあります。
最近話題になっている日本における外国人参政権問題について国籍問題の側面があるわけです。
日本の参政権は欲しい、でも自分の国籍は捨てられないというならば、個人としては参政権は国民の権利ゆえ、国籍を持たない人への安易な参政権付与には反対なので、国籍取得要項を緩和して、さらには二重国籍を認めることで解決でも良いのではないかなと。
と、話が飛躍拡大しすぎるのでこのへんで。
日本人として日本代表も、日本語が話せない日本国籍の代表も、国籍がちがうけど他国で代表となている日本人、日本にゆかりのある人も応援しなが、バンクーバーオリンピックを楽しんでますよ、ってことです。

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