昨日に続いてブックレビュー的なモノ。この1ヶ月くらいの間に読んだ新書たち。
新書って良いですよね。読みやすさやボリュームの適当感もさることながら、1番はコンパクトでかさばらないところ。
ハードカバー2冊をカバンに入れるはキツイけど、新書なら2冊持ち歩いていても余裕ですからね。
手元に間違いなく残すであろう本は、新品を買うのですが、新書については古本に限ります。
著者には印税貢献出来ず申し訳ないですが、1冊150円〜200円で買えるので手当たりしだい買っちゃいます。
ということで、新書といえど2〜3年落ちなんで、その間に状況が大きく変わっていたり、情報が古くなっていたりで読む価値の無いモノもありますから、新書を古本で買う場合は、ざっと中身を目を通してからでないと買いません。
今回はタマタマ高田馬場駅で開催していた古本市で購入。
簡単に感想を。

著者:小森 陽一
筑摩書房(2006-07)
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ザルトマン教授の「心脳マーケティング」がベースになってる本で、ガッツリの場合はそちらが当然オススメなわけですが、
湾岸戦争当時のブッシュ政権や、小泉劇場等事例にしてプロパガンダが何故成立するのか?っていうことを判りやすく解説しながら、心脳マーケティングを説明してくれています。
要は対象とする事象について、「快」と「不快」に単純二極化して、どちらかを選ぶよう情報コントロールするってことです。
プレゼンなどで使える要素もあって、結構満足な1冊でした。
個人的おすすめ度: ★★★★☆

著者:郷原 信郎
講談社(2009-02-19)
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これ確か結構売れた1冊ですよね?
社会問題や事件を丁寧にひもときながら、「法令遵守」「規範遵守」の旗印の下で、皆が思考停止になっていることに警鐘を鳴らしているって感じでしょうか。
郷原さんが、元検事ゆえ最終的に社会と法のあり方についてでまとめていますが、「メディアが言う事を鵜呑みにするな」「善悪の判断は自分自身で考えろ」「何事にも柔軟性を持て」といったことを伝えたいと思われます。
個人的おすすめ度: ★★★★☆

著者:武田 邦彦
PHP研究所(2008-11-15)
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これはついで買い。さんざん、この手の本は昔読んだのでおさらい程度。
「CO2排出を●●キロ抑えて、ウンたらカンたら〜〜」
「チームマイナス6%」
とか、
「25%削減します」とか言っちゃう某国首相(元)
とかがちゃんちゃら可笑しいわけですよ。
最近の暑さに「日本は熱帯化しているのでは?」と強烈に思うのですが、それも自然の摂理。
未だCO2が温暖化の原因だと思っている人は一度読まれても良いかと。
個人的おすすめ度: ★★★☆☆

著者:岩井 寛
講談社(1983-05)
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人間なんだから悩むのは当たり前ってことを難しく解説してくれている良書。
当たり前なんだから、悩んでいることを素直に受け入れ、それが、「恐れ」なのか「不安」なのか、そしてその真因は何かを自分で整理することが大切ですよってことです。
久しぶりに古目の新書を読んだのですが、昔の新書って文字も小さく、難しい内容が多かったですよね。
今の新書は、読みやすさ重視ってことがよく解ります。
個人的おすすめ度: ★★★☆☆

著者:徳田 雄洋
岩波書店(2009-05)
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タイトルに偽りありかなぁ。もっと哲学的に何故生きにくいのかを掘り下げているのかと思ったら、デジタル音痴、IT音痴の為のリテラシー向上の為の入門書みたいな本。
情報機器の取り扱いにはじまり、インターネット世界での情報管理やら、ソフトウェアのことやら、パスワードの管理方法など。
そんなの知っているよって読む事もできますが、初心の利用者の気持ちを代弁してくれている点では勉強になる点もあり。
提供側と利用者側においてはギャップが必ず生まれるっていう事です。
そのギャップが判らないと、意図せざる結果になるんですよね。
個人的おすすめ度: ★★☆☆☆
と、あくまで個人的読書記録ってことで。
まだ、未読本が積んであるのですが、いい加減、論文読まないと・・・