先日、ポストに見慣れない宅配ピザのメニューが入っておりました。

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「PIZZA Leone(ピッツァレオーネ)」

普段ならそのまま不要チラシボックス行きなのですが、「500円からお届けします」のキャッチが目に止まり部屋までキープしてきてしまいました。

別に食べたいと思ったわけではなく、業態として興味があったから。(職業病)
宅配ピザの価格破壊業態はコレまで出てきそうで出てきていなかったので、「お、遂にキタか!」ってなトキメキににた感覚にすらなりました。

で、メニューの中を観てみるとこんな感じ。

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最安でマルゲリータのハンディピザ(25cm×10cm)の楕円形で500円。
通常サイズで25cm×25cmの円形が1000円。

ドミノ・ピザのMサイズ(25cm×25cm)が1,900円でメニューの中では安いほうで2500円前後がほとんどであることを考えると、概ね1000円程度どれも安い。

海外の宅配ピザの当たり前価格と比較し日本の宅配ピザは高すぎると言われているなか、ようやく妥当な価格の宅配ピザといえるラインナップ。

※世界の国々と比較しても日本の宅配ピザはブッチギリで高いようです。

【参考情報】 
哲学ニュース:外人「日本の宅配ピザの高さは異常。量の少なさも異常。こんなのに3000円払ってるなんてマジキチ」
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4283935.html

んで、職業病的に「この店の運営会社は何処ぞ?」という関心から店名でネット検索してみるも・・・

全く検索に引っかからない。

仕方なくURLをたたき込んでみると・・・
あれ?株式会社春夏秋冬という雑貨などを扱う中小企業。
http://www.s-t-s-k.com/

トップページのリンクも貼ってありましたが、/pizzaが抜けていました。
http://www.s-t-s-k.com/pizza/index.html

ホームページを見てみると、「宅配PIZZA qu・etoil とまとま」という表示。最近店舗名変えてリニューアルしたけどホームページの修正間に合ってませんっていうところですかね。

チラシに「荒川店」と記載がありましたが、どうやらまだ1店舗。これは全くの異業種から勢い新規事業として初めてみたというところでしょうか。

でも、店ができてからは3年が立っている様子。チラシが入るまで全く知りませんでした。格安ピザ宅配のビジネスパッケージが固まったということなら大いに注目したいところですが、そうではなく運営会社の社長が勢いで「もう一度、リニューアルして攻めてみよう!」という掛け声の下、店舗名も変えてポスティングを行ったというところかもしれません。

うまく行きますかね?単価が3000円以上ないと宅配ビジネスは難しいはずなんですよね。
当然、低価格業態は先行しているピザ宅配大手も相当研究してきているはずなのですが、未だ出てこないのが現実ともいえるのです。(大手が低価格業態ができないのは他の理由もありますけど、割愛)

ざっくりと採算ラインを考えてみたいと思います。

この低価格宅配ピザ、店舗の場所、広さも宅配専門としていることから、おそらく家賃は10万程度だと思われます。店長兼調理スタッフで人件費30万/、宅配アルバイトを1〜2名で回したとして月30万。その他、水道光熱費・通信費で20万円くらい見て、月の固定費90万円くらいですね。

チラシからおそらく客単価は2000円。原価はおおよそ500円くらいと、仮定すると最低月間600件の注文がいるわけですね。1日20件の注文。あくまでトントンのラインですから利益を出すにはそれ以上必要です。

いけそうな気がしますけど、上記はあくまで店舗内に1名、宅配アルバイトを1〜2名で回せた場合。
実際は、こうもいかないでしょうね。

そもそも、宅配ピザの需要は価格の問題ではないようにも思います。価格が下がったら簡単に需要が伸びるとも思えないところ。

平日は注文が少なく週末に集中する。かと言って平日も注文無くとバイトはいてもらわないと困る。一方で週末は注文受けたり作ったりで店舗側は1名じゃ足りませんし、宅配アルバイトも1〜2名じゃ足りないから週末は増やす。ということで、すぐに人件費がかさみ赤字になってしまうわけですね。

そもそも、単価を2000円で計算しましたが、単価が1000円になったら大変な惨事になります。

でも、業界の風雲児になる可能性もあるので、頑張ってもらいたいですね。
今度、注文してみたいと思います。衝撃的に美味しいピザが届くことを期待して。

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