昨年、競売に出るとニュースになった無人島「三ツ子島」が1億1万円にて落札されたようです。
【 2009年12月14日 無人島の活用方法を考えてみる。


1億1万円 広島の無人島 落札したのは隣の島の会社
読売新聞

無人島:落札は隣島で操業中の会社 広島・三ツ子島

毎日新聞


ニュースにある通り、今回の入札には8法人、10個人が応札して、最終的には、南側に隣接する島で工業塩の集積所を運営する港湾運送会社「三ツ子島埠頭」(呉市)が落札したとのこと。

隣接する島で事業を営んでいるということで、今回落札した島を活用して事業拡大ではなく事業防衛での落札であることがわかります。

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同社の長沼敏彦社長は「(無人島で)何らかの活動があれば、船の接岸など操業に支障が出かねないと判断した。特に開発は考えていない」と現状のまま保有する予定で、3月11日までに売買契約を済ませるという。
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言われてみれば、至極納得。

もっとも買う意欲がある、買わねばならない、買うべき企業が買ったということですね。

競売に出されたというニュースに接した際には、「落札して、どう付加価値を生み出すか?」という視点で、どのような人が落札するのかを考えていて、「今のままにしておくきたい、何も変えたくない」と考える人が落札するかもしれないということは考えもつきませんでした。

この事は、多視点から考えるという意味で大変勉強になりました。


ということで、三ッ子島は三ッ子島埠頭により「今のまま放置」されることになった。

三ッ子島埠頭にとって事業継続への懸念材料は払拭されたとはいえ、国が突然売却する方針をとったおかげで、今回の落札代金、そして今後の固定資産税支払いと大きな負担がかかる結果となり少し気の毒な感じがします。

事業継続に支障がでない範囲で、何か利益を生み出す活用を考えて欲しいですね。以下の本などを参考にしながら・・・

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