noitaminA枠で放映していたアニメ「舟を編む」、2016秋アニメで最も注目していた作品でした。理由は、この作品は今後のアニメ業界の試金石になるのではないかと思ったからです。

無事最終回を終えたということで、徒然書き残しておきます。

funewoamu
画像はアニメ公式HPより
http://www.funewoamu.com/ 

ご存知の通り、本作の原作は2012年に本屋大賞を受賞した小説。

これまでのアニメと言ったら、漫画やラノベ原作がほとんど。アニメ作品の粗製濫造が続く中、原作となる作品が枯渇していると言われております。

そこに一石を投じることになるのではと。もし、本作が成功してくれたら、今後、一般小説がアニメ化される可能性が高くなりますよね。展開としては、映画化からのアニメ化。その逆でも可。これにより、普段アニメを観ない層の取り込みが可能となります。アニメから入った人が映画を観て、原作を読むという流れが見込めます。

私も、映画を観て、原作も読みました。アニメがなければ、映画を観ることも原作を読むことも、ありえませんでした。

原作、実写映画、アニメ、それぞれ良さがありますね。原作から、どう取捨選択したか、演出を変えたかといった点も興味深くあります。

映画もアニメも原作に忠実ではありましたが、どちらかと言えば、アニメの方が原作により忠実。そりゃ、映画は2時間弱、アニメは11話、4時間ちかく使えますからね。アニメの良さ、実写の良さ、その特性を活かした脚本というものを知ることができ勉強になりました。

脚本力、とっても重要ですね。

ということで、原作、映画のみの人が、アニメを観ても充分楽しめること間違い無し。noitaminAのコンセプトに忠実な作品でした。もちろん、アニメを観終わったひとは、映画も観ても楽しえるかと。Amazonプライムビデオで観れます。

作品に影響され、年明けには辞書を買おうと思います。

舟を編む (光文社文庫)
三浦 しをん
光文社
2015-03-12



 
舟を編む
松田龍平
2013-11-26

 
広辞苑 第六版 (普通版)
新村 出
岩波書店
2008-01-11