読みました。『結論を言おう、日本人にMBAはいらない』(遠藤功著)

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遠藤先生は、早稲田ビジネススクール(WBS)の元教授。

その遠藤先生が書いた本であることに、ただただ残念な気分。

売るために炎上商法?的なタイトルをつけるのは、仕方ないことなのかもしれませんが、WBSの「校長」まで務めた方ですよ?品がなさすぎ。
 
まえがきに「WBSという特定のビジネススクールを批判したいのではない」と書いていますが、WBSへの私怨しか感じませんでした。
 
私はWBS2009年入学組。

入学時の「校長」は著者である遠藤先生で、入学式で話された話しは今も鮮明に覚えてます。それは以下のような内容でした。(ノートに取った内容ので言い回しは多少違うかもです)

『MBAで学ぶということは以下の2つにおいてアドバンテージがある。
  1)体系的な経営知識の習得
  2)経営判断の訓練
 1)2)を通じて身につけるべき、MBAの目的は、「質の高い主観を形成すること」経営は最終的には経営者の主観。その主観の精度を高めるためには、知識と訓練が必要。上記1)、2)をMBAにいることで効率よく身につける事ができるのは、自分の意見、考えを戦わせる場があるから。この積み重ねがとても重要』
こう話されていた校長が、本書でビジネススクールを「不完全な装置」、MBAを「金メッキの勲章」と全否定ですからね...。なんだかなぁって気分になります。
 
MBAがビジネスでの成功を約束してくれる、MBA取得したら給与があがる、就職や転職にメリットがある、そんなこと考え国内MBA取得を目指す人がいるんですかね?
 
少なくともWBSで一緒に学んだ自分の同期にそんな打算的な人は一人としていませんでしたけどね。

そう言えば、キャリアアップについて過去にこんなエントリーを書いてますので、ご参考まで。

国内MBAはキャリアアップにつながるか
 
http://marketing.myjournal.jp/archives/50777993.html

本書、タイトルはさておき、国内MBAに過度な期待や幻想妄想の類を持っている人には良い警鐘にはなる内容かと思います。(最後に一応本の紹介w)

Amazonのリンクはあえて貼りません。