Numberを買ったのは何年ぶりになるだろう。
「僕はこんなものを食べてきた。」という表紙。
イチローをはじめ、キングカズ、高橋大輔、白鵬、王貞治など一流アスリートたちの食に関するお話が特集されていた。
イチローと三浦知良は、神と崇める桑田真澄の次にリスペクトしているアスリートであり、それが、「食」に関するお話となれば買わずにはいられなかった。
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![Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年 1/27号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51d436IcNnL._SL160_.jpg)
文藝春秋(2011-01-13)
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イチローが、「毎朝カレーを食べている」と知らされれば、朝カレーがブームとなり、
そして、「もう、カレーは食べていない」という情報が流れれば、やはり話題になる。
試合前にユンケルを欠かさず飲んでいると知らされれば、翌日に店からユンケルが無くなる。
影響力を大きさは流石。
イチローは、そうした影響を与えること理解し、それを楽しんでいる様子。
雑誌を通じて知った、イチローの食に対するスタンスを極論すると、
「食べたいものを食べる」
というもの。
近年、トップアスリートがこぞって管理栄養士をつけ、食べる物を細かく管理している状況とは正反対。
栄養学の勉強などしたこともなく、興味もないらしい。
これは、イチロー流のストレスマネジメントとのこと。
食べることが好きなイチローは、あれやこれやと「食べなくてはならないもの」を定められてしまうと、それがストレスとなりパフォーマンスは落ちると考えているとのこと。
シーズン中、試合前は、決まったピザチェーンのチーズピザか、日本料理店がある街なら鰻を食べるらしい。
これは試合前に食べるに不要なストレスを感じることのないよう、「これは食べられる」とわかったものを機械的に食べているという。
また、自宅での食事もシーズン中はいくつかのローテーションで弓子夫人が作ってくれるものを食べるのみという。
また、食に対するスタンスをこのように話している。
「食べることで大事なのは、僕が美味しいと感じること。そこは外せない。胃袋に溜めて、食欲を満たすだけという行為では絶対にないし、食べるものに関しても妥協はなるべくしたくないのです。ただ、美味しいという感覚は、その料理そのものの美味しさとは別に、その時の気分や雰囲気、お店の空気や一緒に食べる相手によって変わったりします」
イチローの食に対する考え方に共感。
食べることが何より好きな自分も、非常に似た感覚。
極端ですが、私も
「食べたい時に、食べたいと思うものを食べるのが最も体に良い」
という考え方をもっている。
体に不足している栄養素があれば、自然とその栄養素を含むものを「食べたい」と思うと信じている。
例えば、時に、猛烈に「肉」が食べたいと思う時もあれば、「魚」が食べたいと思うこともある。
肉や魚ではなく、野菜が食べたいと思うときは、それが不足しているということと考える。
「食べなきゃいけない」と思って食べる食事は、栄養学的にどんなに優れていても、「食べたい」と思っていない以上、体が吸収しない。
そう考えている。
食べたいものを食べられたときほど、
「美味しいなぁ、幸せだなぁ」
と思い、そしてそれが最も体にとって良いと考えている。
それは、例えば、駅の立ち食いそばでも、ジャンクフードでも。
本能の赴くままに食べているともいえる。
病気等で食事制限を余儀なくされている方にとっては、失礼な文章になっているかもしれませんが、こう思えるのも現在、お陰さまで健康であるからこそ。
健康であること、食べたいものが食べられることに感謝。
って、文調をいつもと変えて書いてみた。疲れるね。

著者:小西 慶三
新潮社(2009-03-28)
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著者:児玉 光雄
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