アニメのお勉強1の「その3」です。

アニメーション学入門 (平凡社新書)アニメーション学入門 (平凡社新書) [新書]
著者:津堅 信之
出版:平凡社
(2005-09)

太文字はINDEX、囲み文章は著書からの引用です。それ以外は気になった点の要約 ※は自身の感想、です。

第三章 アニメーションの分類
アニメーションの分類法には、「技術的分類法」と「形式的分類法」の2つに大別できると考えられる。その他にも「ストーリー・アニメーション」「中小アニメーション」といったような、「内容的分類法」も設定可能と考えられる。
アニメーションの分類法の例
1.技術的分類法
1-1:カメラ使用
 1-1-1:平面アニメーション 
・セルアニメーション
・ペーパーアニメーション
・切り絵アニメーション
・油絵アニメーション
・影絵アニメーション
 1-1-2:半立体アニメーション
・年度アニメーション
・砂、板、毛糸等を使用したアニメーション
 1-1-3:立体アニメーション
・人形アニメーション
・粘土アニメーション
・実物アニメーション
・ピクシレーション
1-2:カメラ不使用
 1-2-1:その他
・シネカリグラフ
・CGアニメーション
2.形式的分類法
2-1:商業アニメーション
・テレビアニメーション
・劇場用アニメーション
・CFアニメーション
・教育用アニメーション
2-2:非商業用アニメーション
・自主制作アニメーション
 (アート・アニメーションと呼ばれる多くの作品が含まれる)

アニメーション撮影方法
1秒間24枚(1コマ撮り)→書く絵が膨大となり大変
1秒間12枚(2コマ撮り)→国際的に一般的な制作法
1秒間08枚(3コマ撮り)→日本のテレビアニメ

※アニメーションの分類ではなく、自分はテレビアニメの内容的分類に興味ありなのです。

第四章 アニメーション研究の歴史と現状

アニメーション研究領域の全体像
1)直接的領域
 ・アニメーション理論:定義、擁護、範疇等を研究する領域
 ・アニメーション史学:歴史を研究する領域
 ・アニメーション技術論:技術(作画、撮影、CG等)を研究する領域
 ・アニメーション表現論:表現される諸事項(映像表現、ストーリー、キャクター等)を研究する領域
 ・アニメーション心理学:映像またはその動きと、それを知覚する人間の心理に関する諸事項を研究する領域
 ・アニメーション作品および作家論:具体的な作品、作家に関して研究する領域
2)周辺領域
 旧来から存在する領域:「映像学」「美学」「大衆文化論」「児童文化論」「メディア論」
 近年:「漫画学」「漫画論」
 ビジネス側面:「経済学」「産業論」
 教育活用:「教育学」「発達心理学」
「批評」「論評」は客観的に提示されている対象について、独自の視点で分析・解体し、新たな視点や価値観を紡ぎだすもの。「研究」は客観的に提示される対象を最後まで客観視した結果成立するもの。
→ 日本ではアニメーションに対する「論評」を中心に実績が積み重ねられている。
→ 研究とは、アニメーションにかかるあらゆる情報を客観化するところから開始される。

※まぁ、確かにそうですね。自分はアニメとマーケティングの関係について研究テーマにしたいなぁとぼんやり思っております。

「その4」に続く。 
スポンサードリンク