研究ノート(大学教員の徒然)

なかたにじゅんいちの個人ブログです。

タグ:MBA

読みました。『結論を言おう、日本人にMBAはいらない』(遠藤功著)

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遠藤先生は、早稲田ビジネススクール(WBS)の元教授。

その遠藤先生が書いた本であることに、ただただ残念な気分。

売るために炎上商法?的なタイトルをつけるのは、仕方ないことなのかもしれませんが、WBSの「校長」まで務めた方ですよ?品がなさすぎ。
 
まえがきに「WBSという特定のビジネススクールを批判したいのではない」と書いていますが、WBSへの私怨しか感じませんでした。
 
私はWBS2009年入学組。

入学時の「校長」は著者である遠藤先生で、入学式で話された話しは今も鮮明に覚えてます。それは以下のような内容でした。(ノートに取った内容ので言い回しは多少違うかもです)

『MBAで学ぶということは以下の2つにおいてアドバンテージがある。
  1)体系的な経営知識の習得
  2)経営判断の訓練
 1)2)を通じて身につけるべき、MBAの目的は、「質の高い主観を形成すること」経営は最終的には経営者の主観。その主観の精度を高めるためには、知識と訓練が必要。上記1)、2)をMBAにいることで効率よく身につける事ができるのは、自分の意見、考えを戦わせる場があるから。この積み重ねがとても重要』
こう話されていた校長が、本書でビジネススクールを「不完全な装置」、MBAを「金メッキの勲章」と全否定ですからね...。なんだかなぁって気分になります。
 
MBAがビジネスでの成功を約束してくれる、MBA取得したら給与があがる、就職や転職にメリットがある、そんなこと考え国内MBA取得を目指す人がいるんですかね?
 
少なくともWBSで一緒に学んだ自分の同期にそんな打算的な人は一人としていませんでしたけどね。

そう言えば、キャリアアップについて過去にこんなエントリーを書いてますので、ご参考まで。

国内MBAはキャリアアップにつながるか
 
http://marketing.myjournal.jp/archives/50777993.html

本書、タイトルはさておき、国内MBAに過度な期待や幻想妄想の類を持っている人には良い警鐘にはなる内容かと思います。(最後に一応本の紹介w)

Amazonのリンクはあえて貼りません。


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久しぶりに社会人大学院ネタです。

 毎年この季節、本ブログのアクセス解析における検索キーワードを見てみると、「早稲田大学 MBA 合格」 「早稲田大学ビジネススクール  一次試験」「早稲田 MBA 恩蔵ゼミ」などといったキーワードが激増します。

 早稲田大学ビジネススクールの願書も締め切られ、一次試験に向け不安と期待が交錯しながら準備をされている方が見てくれているのだと思われます。今年もそんな季節なのですね。

 小生が受験をしたのが2008年ですので4年前ということになりますので、今年の受験準備の参考情報となるかは判りません。ではありますが、何かの役に立てばと思い一次試験に向けた準備について私見を書いておきたいと思います。

 まず大前提として、自分が一次試験合格出来たのは、試験直前に見たWikipediaの内容が試験内容ドンピシャだったということで、それまで付け焼刃的に準備したことは何も役に立ちませんでした。実際、経験則的に申し上げると試験内容を考えると、何を準備しても無駄のようにすら思います。

 あえて言うならヤマカンを働かせ、狙い撃ちで情報収集しておくことでしょうか。

 もし本年、自分が試験を受けるならば、本命として経営のグローバル化に関連する問題はおさえておくと思います。ユーロ危機が日本経済・日本企業に与える影響や、チャイナリスクと日本企業、東南アジアと日本企業などですね。

 ついでに、電機大手の経営不振の問題を絡めて考えておく必要もあるかもしれません。となると、日本の電機大手が不振に陥った背景と、今後いかなる選択をするべきか?という事も思案しておいてよいかもしれません。

 大穴としては、日本経済全体を見た問題。日本経済の行く末とそれに対する対策、企業はどうなるのか?どうすべきなのか?といった問題が出たら面白いなぁと思うのですが、ま、出ないでしょうね。
 
 そういえば、同期の友人と当時の一次試験を話題で盛り上がった際に、「あの試験内容を答えられるようになるために入学する訳で、試験時に答えられるなら入る必要はない」と言っていました。その彼は一次試験の半分はほとんど白紙状態で出したとすら言っていましたが、合格しています。

 ま、思うに、おそらく早稲田MBAの一次試験は解答が合っている間違っているはあまり問題は無いと思います。ポイントを大きく外していなければ、あとは論理的に筋が通っていることが重要な基準なのではないかなと。

 という意味では、今から準備するならば付け焼刃的にMBA本などを読むよりはロジカルシンキングの本でも読んで論理的な文章を書く練習をしておく方が良いかと。まぁ、一朝一夕で身につくものではないでしょうけど。

 あ、あと余裕があるならば、今年話題になった経営本や経済書を読んで置くのは良いかもしれません。2008年の試験では、2008年に話題となったジョージ・ソロスの「ソロスは警告する」から文章がでました。リーマン・ショックの真っ最中でしたしね。

ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
著者:ジョージ・ソロス
販売元:講談社
(2008-09-02)
販売元:Amazon.co.jp

そんで、上記で予想したユーロ危機関連して本年もソロス殿の新刊が出ております。奇遇ですね。

ソロスの警告 ユーロが世界経済を破壊するソロスの警告 ユーロが世界経済を破壊する
著者:ジョージ・ソロス
販売元:徳間書店
(2012-03-17)
販売元:Amazon.co.jp

 知識習得以外で効果的な準備があるとすれば、それは「下書きなしで一気にボールペンで書く練習」くらいでしょうか。今も回答をボールペンで書くのかは知りませんが、もし継続されているならば練習しておいたほうが良いです。記述問題が多くあり、下書きなんぞしている時間的余裕はありません。アタマの中で方向性・文章構成を整理したら一気にボールペンで書き進める練習は不可欠です。でないと、確実にヤラれます。

 ということで、本年WBSを受験される皆さんの健闘をお祈りしております。

ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門
著者:早稲田大学ビジネススクール
販売元:日経BP社
(2012-06-21)
販売元:Amazon.co.jp

論理的な文章の書き方が面白いほど身につく本 (知りたいことがすぐわかる)論理的な文章の書き方が面白いほど身につく本 (知りたいことがすぐわかる)
著者:西村 克己
販売元:中経出版
(2006-06-13)
販売元:Amazon.co.jp


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9月もあっという間。気づくと今週から後期が始まっています。
あっというまに最後の半年のスタートです。 

8月まではゼミ合宿に向け論文読みが進んだのですが、
9月は完全にアウトでした・・・

ブログの更新も少なかった。

さてさて、これまで成績をオープンにしてきたので、
春期の結果も期初の計画に照らし合わせてご報告。

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月曜日 : 
マーケティング?(聴講)   ⇒  恩蔵師匠パート聴講、感激。
ITマーケティング(聴講)   ⇒  部分的に聴講。藤田先生ありがとうございました。

火曜日 : 
ビジネス思考法(履修:2単位) ⇒ 履修放棄
※ 代わりに、西山先生の財務会計分析を聴講。   

水曜日 : 
リーダーシップ論A(履修:2単位) ⇒ 履修:成績 A
実践全社戦略(聴講) ⇒ 聴講やめて、本履修。成績 A

木曜日 : 
財務会計(聴講) ⇒ 聴講せず。
ブランド戦略(聴講) ⇒ ばっちり聴講。1年目とは違う学びアリで満足。

金曜日 : 
顧客関係のマネジメント(履修:2単位) ⇒ 履修放棄

土曜日 : 
ゼミ(2単位) ⇒ 成績: A+
企業間関係のマネジメント(履修:2単位) ⇒ 成績: A

経営情報システム論 ⇒ 予定外にて履修 成績:A 

とまぁ、こんな感じで、
2年目の春期は、計10単位。累計46単位。
修論さえ通れば卒業できるだけの単位はそろいました。
 
成績については・・・ まぁ、想定の範囲内。
A+取れていると思っていたものがAであったけれど、
Bを覚悟していたものがAだったので、結果オーライ。


Bを覚悟していたものは何か?

それは、

「経営情報システム論」


授業の奥深さは、これまでの授業の中でもトップクラス。

毎度、課題が出る授業で、優秀なものが授業で紹介されるのですが、
それらを見るにつけ、自分のレベルの低さを痛感していてました。


成績表の専門科目区分でこれまで履修した授業を見直すと、

主専攻のマーケティング戦略系の他は、経営戦略、競争戦略、市場競争戦略系のみ。

偏っているのは十分承知。
でも広く浅くよりは関心分野だけに絞ると決めていたので悔いなし。

と思う反面、

ダイレクト・マーケティング系やグローバル系、価値創造系もホントは勉強したかった・・・


2年目後期は、修論のために時間を沢山とるので、
2〜3科目のみしか履修しない予定です。
※履修科目については、また別途。


授業はなくとも毎日学校に通い、修論を強制的に進める予定です。
10月から1ヶ月で最低100時間、いや仕事をコントロールして150時間は投下せねば・・・


そんなところで。
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今年も説明会の季節なんです。ってことは春期もまもなく終りってことなんですね。そうなんですね。

ということで、8月1日(日)に早稲田大学WBSフェアが開催されます。
※説明会は夏とおそらく秋にも開催されるはずです。

WBS=Waseda Business School
であり、早稲田大学ビジネススクールにおける「全日」、「夜間主」、「MOT」全ての説明会です。

wbs0801
http://www.waseda.jp/wbs/news/wbs2010fair.html


説明会はWBSディレクターの遠藤先生の基調講演や内田先生によるパネルディスカッションなどがあって、各モジュール毎の説明というスケジュールになっているそうです。

昨年は教室に入り切れない程の方が来られたとか。

年々早稲田大学ビジネススクールの人気も上がってきていて難易度・入学倍率も上がっているようです。

我が恩蔵ゼミは隔年募集となっていて昨年は募集がありませんでしたが、今年は募集です。 

説明は恩蔵先生自らご登場のはず、そして恐らく現役ゼミ生も何人か参加するはずです。

ご興味ある方は、早稲田キャンパスに遊びに起こしくださいませ。

ビジネススクールのWEBサイトもいつの間にかリニューアルされていました。合わせてどうぞ。

wbs
http://www.waseda.jp/wbs/index.html


働きながら学ぶ2年間って良いですよ。

以下の雑誌は去年出たものですね。

検証 ビジネススクール—日本でMBAを目指す全ての人に検証 ビジネススクール—日本でMBAを目指す全ての人に
著者:慶應義塾大学ビジネス・スクール責任編集
販売元:慶應義塾大学出版会
発売日:2009-04-10
おすすめ度:4.0
クチコミを見る

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5月19日のリーダーシップ論(大隈塾)のゲスト講師は
株式会社経営共創基盤 代表取締役CEO 冨山和彦氏 でした。

産業再生機構のCOOだった方として有名な方です。


企業再生のリアルな現場経験を通じたリーダーシップのあり方、経営者のあるべき姿、持つべき覚悟などお話いただきました。


以下、心に残ったメモ:
コンテクスト省略なので字面だけでは真意は伝えにくいですが・・・

-----------------------------------------

まともな会社/優秀な人が多い会社ほど大きな意思決定はできない。


「老い」
自覚しているうちは「老いていない」
自覚できなくなるときが「本当の老い」 


改革は「理不尽」が伴なう。
合理的な計画や美しいビジョンなんて誰でも書ける、言える
理不尽さが伴なう判断をする力を持てるか否かが重要。


改革は「何かの聖域に踏み込む」こと。
それを実施した場合、まともな死に方ができないと思えるくらい。
(大きな恨みつらみを買う可能性があるということ)


腹を据える(死んでも構わない)と思うと、大抵勝てる。


危機的状況であるとき改革は容易、特に日本では。


迷ったら、それを選んだ理由が短くなる方を選ぶ。 


「後世への最大遺物は、勇ましい高尚なる生涯であると思います。」
内村鑑三 

----------------------------

今回の講義は、経営者に求められるリーダーシップ、覚悟といった主旨であったわけで、それはそれで大変良かったのですが、

自分は、自身のライフワークである中小企業経営に想いを馳せながら聞いていました。

日本には、
環境の変化に全くついていけず、現状極めて苦しい状況に追い込まれている、もしくは今は良いが3年先、5年先が全く描けない中小零細企業が山ほど存在しているのです。

そうした企業を如何にすべきか?って事を考えていました。

再生できるか?再生させるべきか?

産業再生機構が支援した企業は、再生の余地がある企業を厳選し、いわゆる外科手術を施し再生させたわけですが、

大多数の中小零細企業は再生させるにも再生させる余地がない、死亡診断書を書かざるを得ないような先が多いのです。

そうした1社が潰れても、日本経済へのインパクトはさほど大きくありません。微々たるものかもしれませんが、それがまとまった者数、10万社単位で潰れるようなことになったら、これは一大事です。

これは、もう再生機構とかいっている場合じゃなくて、政策でなんとか擦る必要があり、政治の世界です。

そんなことを考えていたので、冨山さんだったらどうするか?どうすべきと考えるか?という質問をしたんです。

頂いた答えはここには書きませんが、自分が考えている方向性とほぼ同一でした。

自分は、それを政治・政策主導ではなく、ビジネス、民間企業主導で実現できないかと考えているのです。

そんなビジネスを展開したいと企んでいます。


下記は冨山さんの話の中で「名著」と推薦があった本です。

「空気」の研究 (山本七平ライブラリー)「空気」の研究 (山本七平ライブラリー)
著者:山本 七平
販売元:文藝春秋
発売日:1997-04
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

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5月24日のITマーケティングのゲスト講師は武富正人氏。
昨年に続き2回目。

[05/21]ITマーケティング〜早稲田MBAの授業(仮称)

昨年はオリコムの武富さんだったのですが、
今年は、DMGワールドメディア社日本法人代表取締役の武富さん。

DMGワールドメディアは英国のフジサンケイグループみたいなとこらしい。
ad:techのイベント主催会社であり、武富さんはad:tech Tokyoの事務局責任者とのこと。

ad:techについての説明は割愛
HP http://www.ad-tech.com/tokyo/japanese/adtech_tokyo.aspx
official BLOG http://ameblo.jp/adtechtokyo/

武富さんの講義は昨年度のMyBest講義の1つでした。
今年もかなり楽しみにしていたわです。

で、今年はどんな内容だったかというと、
クラスでグループワークを通じた「エレベーターミーティング」のスキル習得。

使用したフレームワークは極めて基本的なモノ。

Planは「6W2H」

When
Where
What
Who
Whom
Why
How
Howmuch

ですね。
(個人的にはWHOMがややこしいので5W2Hで良い気もします)

Managementは、以下4要素。

Schedule
Quality
Budget
Safety → 特に重要。

計画というのは上記を抑えることであり、SWOT、5FSのフレームワークに照らしあわせ、企画の競争力を吟味する。

これを短時間でということです。

3チームにわかれ、ざっくりした要件を提示されて、数分でチームでまとめ、いきなりプレゼンという講義。

今回重要視されたことは「短時間で考えまとめること」短時間であっても要素を抑える訓練でした。


本講義について、客観的にあえて言えば、完成度はあまり高くありませんでした。

準備次第でもっとハイレベルな講義になったようにも思います。


自分自身は、昨年の講義以降、武富さんを知っていて、ad:techも知っていて、ブログも読んでいたこともあり、すんなりグループワークに入れましたが、

武富さんの背景理解が追いつかないままに始まった感があり、いきなりだった人は、ちょっと厳しかったかもしれない。


でも、それも武富さんが意図的に行った可能性がありますけどね。


武富さんのメッセージは明快で、

「日本人のビジネスパーソンよ、真のグローバル人材たれ!」
(自分ですらグローバルで仕事が出来ているんだから、みんなできる!)

です。(自分の中の解釈ですけれど)

その一要素として、今回は

短時間でプランをまとめ、プレゼンをする

というスキルの重要だ!ということで、今回の講義があったと理解しています。

その題材として、ad:techを日本に誘致した実体験をモデルケースにしたわけですよね。

実務で使えるトレーニングメニューとしてはかなり良かったと思います。

ということで、

他の参加者の感想はわかりませんが、武富さんへのリスペクト割増を差し引いても、自分は非常に有意義な時間でした。


と、以上、完全に感想文ですね・・・


ちなみに、今回の内容は、企業向けの研修に応用できるなぁと思ったりしてます。
自分もできるようになろう。

1分間説得術1分間説得術
著者:梶原 しげる
販売元:PHP研究所
発売日:2010-03-13
おすすめ度:4.0
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本日は藤田先生のITマーケティングに参加させてもらいました。

テーマは「ニューロマーケティング」
前半は博報堂研究開発局の手塚豊氏による講話。
  
博報堂内にある認知科学マーケティングの専門チーム、
Hakuhodo B.B.Buyology(博報堂ブレイン・ブリッジ・バイオロジー)
の方です。


以下、適当にメモ。

◆マーケティング = 発見+創造

発見とは、「欲望の発見」(欲望の創造ではない)
創造とは、「社会的合意の創造」

マーケティング → 生活者がまだ自覚していない欲望を、本人より先に「発見」し、その新しい欲望に社会的合意を形成することで、新しい市場を「創造」すること。
 
高度消費社会 = 必要だから購入するするのではなく、購入すること自体が目的化している社会。


◆「進歩史観的市場観」の終焉

「右肩上がり」信仰の終焉 → 「定常化した時代」へ
「新しいものがより優れている」とは限らない時代

近代合理主義の終焉
→ 「合理的選択」から「情緒的選択」へ
→ 「客観の重視」から「主義の重視」へ 


「不連続な市場の未来」、「改善」から「価値の読み替え」 


◆人間は「言語」の影響を強く受ける。 

意識出来ている領域は、言語化される領域とほぼ同義。

今日的なマーケティングにおいては

無意識領域≒非言語領域 &生理的領域

が重要な要素となる。 

◆商品・サービスの「機能」のみに注視しすぎてはいけない。

生活者の前後の行動にも注視する必要がある。 
「建前」や「正しい・正しくないという2元論」に振り回されないこと。

◆調査・分析手法

・ZMET
Zaltman Metaphor Elicitation Technique - Wikipedia 

  生活者の深層心理を調査するプログラム
 「ZMET調査」を博報堂が日本で独占的に提供
  http://www.hakuhodo.co.jp/pdf/2005/20050725.pdf

・EEG(脳波) 脳波 - Wikipedia
・fMRI  fMRI - Wikipedia

ニューロマーケティングの為の手法が大切なのではなく、そうした事が求められる背景が重要。


◆「問い」が間違っていたら、永久に生活は出ない。

女性の社会進出はなぜ進んでいるのか? 
→ 女性は昔から社会に存在している。
→ 「社会進出」ではなく「企業社会進出」ならまだOK 
→ 日本において専業主婦率が50%を超えたことは無い。
 
常識を疑う力、ものごとのありのままを見る力が大切。

ということで、ニューロマーケティングについて学んだわけですが、
まだまだ発展途上の理論・手法でもあり、現在進行形で今後、注目していきたいと思います。


入門書としてはコレがオススメ。
買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界
著者:マーティン・リンストローム
販売元:早川書房
発売日:2008-11-21
おすすめ度:3.0
クチコミを見る




これは名著。
心脳マーケティング 顧客の無意識を解き明かす Harvard Business School Press心脳マーケティング 顧客の無意識を解き明かす Harvard Business School Press
著者:ジェラルド・ザルトマン
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2005-02-10
おすすめ度:4.0
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先日のリーダーシップ論にて面白いショートケースがあった。

「あるコンビニエンスストアの現金違算」

というタイトルのKBSケース。 

ケース自体は非常に短いモノで、概要は以下の通り。

----------------------------------
・「ニコニコマート」港通り店(もちろん実在しない架空のコンビニ)での話。
・店は売上も順調に推移。比較的業績好調
・本部SVの指摘で、この3ヶ月、現金過不足が非常に多い事が発覚。
・単純なミスとは考えにくい金額。
・アルバイトがレジのお金に手をつけている可能性あり。
・詳細調査してみると、アルバイトの佐藤さん(女性)が疑わしい事がわかる。
・佐藤さんは高校生で、夕方の主力アルバイトで店長も信頼を寄せている。
・防犯カメラを調べたところ、佐藤さんが1万円をポケットに入れる決定的瞬間を確認。
・ただ、防犯カメラの運用が雑で映像で残っていたのはその1回のみ。
・自宅は店の目の前にあり、母親も店を頻繁に利用している。
・店のアルバイトは佐藤さんの不正に気づきはじめている様子。
----------------------------------

 さぁ、貴方が店長だったら、この後、どうするか?

というケース。

「どうするか?」「どのようにするか?」を議論したわけです。

1万円は証拠があるが、過去3ヶ月の現金違算が全て佐藤さんであるという証拠は無い状況。(限りなくクロではあるが)

1万円とはいえ、レジのお金を着服しているわけで、立派な犯罪行為。
警察につきつけクビにするもひとつ。

警察沙汰にはせず、自白させて、辞めてもらうというのもひとつ。

主力アルバイトでゅ高校生であることを鑑み、反省・改心させて残ってもらうというのもひとつ。

シンプルながら、他のアルバイトへの影響などを考えだすと結構難しい問題。

「正しい答え」というのものは無い問題なのですが、

ポイントは

「最も大切にしなければならない事」を基準に判断すること。

とのことです。 

 お金の不正防止マニュアルお金の不正防止マニュアル
著者:助川正文
販売元:すばる舎
発売日:2010-05-14
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水曜日はリーダーシップ論(大隈塾)と実践全社戦略の隔週履修です。
本日(5月12日)、おもいっきり実践全社戦略だと思って学校に来てみたら、リーダーシップ論でした・・・

本日のゲストは西武ホールディングス社長で西武ライオンズのオーナーでもある後藤高志氏。

2005年に西武再建の為にみずほコーポレート銀行から異動してきた方です。

西武事件も大昔のような気がしますが、まだ5年前の事なんですね。

参考)西武帝国の興亡〜会社は株主のものか(日経BP)

講義のテーマは「危機におけるリーダーシップとマネージメント」

再建を引き受け派遣されることになった当時から現在までのお話を伺ったわけです。

今日一番、印象に残ったのは、

「侠気」(おとこぎ)

というお話。

ちなみに「おとこぎ」を「男気」と書くのは間違っていて正確には「侠気」らしいです。

当時、後藤氏はみずほコーポレート銀行の副頭取、不祥事で信用不安が広がっていた堤王国の再建という難題を最終的に引き受けることになったわけですが、

何故、後藤氏は、副頭取という立場を捨て、火中の栗を拾うような選択をしたのか?

それは「侠気」だったらしいのです。

後藤氏によるところの「侠気」の定義は、

「頼まれたら、最後は四の五の言わずに引き受ける」

とのことです。

そのまま、みずほコーポレートの副頭取、もしかしたら頭取になる可能性もあったはずなのに・・・


引き受けた時は、本当に何の勝算も無かったようです。
ただ、内部の人間で西武再建は無理だろうということは思っていたとのこと。

メインバンクの担当役員が最後は「侠気」だけで再建に行く・・・

カッコ良すぎますね。


ちなみに、後藤氏は、金融腐蝕列島のモデルとなった第一勧業銀行当時の「改革四人組」の一人なんですね。
(直接ご本人が話された訳ではありません、念のため)


こりゃ、西武再建も、いつか高杉良氏によって小説化されてNHKあたりがドラマ化ですな。

西武事件 「堤家」支配と日本社会西武事件 「堤家」支配と日本社会
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発売日:2005-05-22
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金融腐蝕列島 (上) (角川文庫)金融腐蝕列島 (上) (角川文庫)
著者:高杉 良
販売元:角川書店
発売日:1997-12
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金融腐蝕列島 (下) (角川文庫)金融腐蝕列島 (下) (角川文庫)
著者:高杉 良
販売元:角川書店
発売日:1997-12
おすすめ度:5.0
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土曜日の4限、5限は「企業間関係マネジメント」を履修しています。

人気教授の一人(多分)である、井上達彦先生。

早稲田大学商学部 井上達彦ゼミナール 
ウェブサイトもすごいしっかりしてますねぇ・・・

専門はビジネスシステムだと思います。多分。

評価は厳しめとの噂ですが、学生の間での評判はすこぶる良いです。

んで、2回目の授業が終わったところですが、評判通り、授業は極めて良いです。

ちなみに、私は授業は、

0) 各回の講義目的が明確
1) 講義にアカデミックのベースがしっかりある。 
2) でありながら、非常に明快でわかりやすい解説 
3) 身近な事例を元に解説あり。
4) インタラクティブ性・受講者とのコミュニケーション力
5) 講義タイムマネジメント、テンポ

といったポイントで見ています。

例えば、5月8日回は、

イノベーションのジレンマについての復習があり、ゲーム業界における実証調査を元に、競争/破壊/共生パラダイムについて学んだり、顧客コミュニティについて、Jリーグ浦和レッズのオフィシャル・サポーターズ・クラブの事例を通じて学んだのですが、

身近な事例を通じて考えたあとに、理論的な背景を説明という流れが出来ていて、スッキリします。

でも、ちょっとボリューム多すぎだったかも。
多分M2は大丈夫かもしれないけど、バックグランドがまだ整っていないM1も講義を受けているので、もう少し1つずつを深堀しても良い感じはしましたけどね。

事前課題で読んだビジネス生態系の論文も面白かったし、浦和レッズのOSC制度は面白かったのですが、講義の詳しい内容は今回は割愛。
いつか書きます。

教科書はこれだったかな。
加護野先生との共著ですね。

事業システム戦略―事業の仕組みと競争優位 (有斐閣アルマ)事業システム戦略―事業の仕組みと競争優位 (有斐閣アルマ)
著者:加護野 忠男
販売元:有斐閣
発売日:2004-03
おすすめ度:4.5
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早稲田大学ビジネススクールの1年目に履修したゼミを除いた15科目についての私的ランキング(TOP3)を作ってみました。

※個人による極めて主観的なランキングでありますので、ご留意を。

◆総合満足度Top3◆

1位:市場競争戦略(嶋口充輝教授)
2位:経営戦略1(根来龍之教授)
3位:競争戦略研究(内田和成教授)
3位:組織のオペレーション(遠藤功教授)

1位は、文句なしで市場競争戦略。
嶋口充輝先生の講義は芸術的で、毎回、震えるような高揚感がありました。 
特にボート・ピープルを考えた授業が一番印象に残っています。
昨年で引退とおっしゃっていましたが、来年度も開講されるようです。

2位の経営戦略1は毎回のレポートは大変でしたが、内容構成、配布資料、ケースいずれにおいても極めて満足度の高い授業でした。

3位は優劣付けられず2つ。
内田先生も遠藤先生も外資系コンサル会社日本法人トップ経験者。
アカデミック側面とビジネス直結側面、2つのバランスが非常とれていた講義だと思っています。
実務ですぐに参考に出来る沢山の事を教えてもらいました。

◆アカデミック側面での満足度Top3◆

1位:経営戦略1 (根来龍之教授)
2位:マーケティング1・2 (阿部周造教授)
3位:ブランド戦略 (青木幸弘教授/高橋郁夫教授)


1位は総合満足度でも2位とした経営戦略1。
毎回、学ぶべきフレームワークが明確で、それを使用してのケース事前レポートが毎回必須で、その上で授業では、ケース討議そしてフレームワークの解説ととても充実していました。
関連する配布資料もとても参考になるものばかり。

2位は、マーケティング1・2。人によっては若干眠くなる講義という評価もありましたが、マーケティング全体の体系的な講義を受けられた事に自身とても満足しています。

3位は敢えてブランド戦略。
ブランドとはなんぞや?という事をアカデミック側面から勉強出来たことが非常に良かったかと。

◆ビジネス直結側面での満足度Top3◆

1位:戦略とリーダーシップ(内田和成先生)
2位:ITマーケティング(藤田明久先生)
3位:マーケティング事例研究(原武治先生・徳永美津男先生)

1位の戦略とリーダーシップは、毎回、実業で現在活躍されている方々による特別講義があった後に、クラス討議を通じて、成功要因や求められる資質などを考えて行くというもの。
否応なく、自分の仕事を考えさせられる講義でした。

2位は、D2C藤田社長によるITマーケティング。
まさに今、行われている企業のマーケティング(特にモバイル)施策をいくつも紹介いただきました。

3位は、マーケティング事例研究。これは別途、振り返りをしようと思っていますが、履修が自分自身1人という極めて異例な状態での講義でした。
家庭教師状態で、質問し放題。
特に、後半の徳永先生は、ミツカンの元社長。実際の経営経験に基づく講義は、裏話も含めて極めてリアルなものでした。


こんなところです。

基本、唯一1つを除き、いずれの講義もとても充実していましたが、
あえてTop3を付けるならという事でのランキングです。

と、付け加えておきます。

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西山先生のファイナンス1が無事(?)終わり、
後半戦「ファイナンス2」が始まりました。

後半の先生は 早稲田大学の晝間文彦教授。
バリバリの学術肌の先生で、阿部先生に授業の雰囲気は似てますね。

WEBでお名前にて検索してみましたが、オフィシャルHPはない様子。
もっとも、わかりやすいプロフィールはなぜか阪大のページでした。

晝間 文彦 - 大阪大学 社会経済研究所

後半は、資本市場(株式・債券の価格)、デリバティブ、ブラック=ショールズ・モデルについて学びます。

講義教室がなぜかコンピューター室なんですよ。
ということは、必然的に演習的な課題が出るということですね・・・
がんばりますか。

初回は、まぁイントロ的な内容なわけです。

金融とは、何ぞや?ということを解説いただきましたが、初めての言葉で興味を持ったのが、

「アロウ・デブリュー証券」

究極の証券らしいですが、解説を聞いていたのですが、アロウさんとデブリューさんというノーベル賞経済学者二名の名前に由来しているということはわかりましたが、その中身について、いまいち理解仕切れませんでした・・・
 
ネット(日本語)で検索してもあまり情報もなく、英語で探してみたら、一応、英語であればwikiのページがありました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Arrow-Debreu_model

今後の授業で、内容を深く講義していただけるとのことですが、理論経済学ですな・・・ 実務とは離れたともすれば机上の空論ともいえなくないような。でも、そうした理論が実経済の基礎を作っていることも事実だし。

大学学部時代のミクロ経済の講義を思い出しちゃいましたよ。学部は、とりあえず単位をとればよかったので、ほとんど勉強しませんでしたが、今はそうも言ってられませんので、がんばることにします。

なお、この、早稲田大学MBAにおける「ファイナンス1・2」の教科書は、これです。アマゾンの評価は五つ星ですね。

道具としてのファイナンス道具としてのファイナンス
著者:石野 雄一
販売元:日本実業出版社
発売日:2005-08-25
おすすめ度:5.0
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